第10.5話 何か、戦争多すぎない?
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第11弾です。
今回のテーマは、何か、戦争多すぎない?です。
「戦国時代」とは言っても、何でやたら戦争していたかについて書いています。
お知りになりたい方は、ご一読ください。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「何か、戦争多すぎない?」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
おー、これは俺もずっと思っとった。この物語見てたら、しょっちゅう戦争してるやん。みんな戦争好きやったんか!?
大田勇介
まぁ、好きなやつもおったかもしれんけど、せなしゃーなかったケースの方が多かったと思うで!?
ヨシロー
ほんなら、何で戦争多かったん?
マタスケ
根本の理由は気候の問題やな。戦国時代やその前の室町時代は今より気温が低かった。原因は太陽の活動の停滞期に重なってたり、東南アジア方面で何回か大規模な火山噴火があったこと。それによって、日光の量が少なかったり、日照時間が短くなったことが大きかったらしい。
ヨシロー
気温が低かったら、何で戦争が多くなんの?
マタスケ
日本の主食は米やろ?米は元々日本より暖かい場所が原産地で、寒くなったら米の収穫量が落ちる。そうなったら、食べ物が不足する。不作になって生活できずに飢えることを「飢饉」って言うんやけど、飢饉が起きたらヨシローならどうする?
ヨシロー
自分でどうにもできんかったら、知り合いに相談するかな。それでもアカンかったら、国とか地元の役所に相談やろな。
マタスケ
飢饉は地域単位やから、周囲もみんな食べ物がない。当時は今の日本みたいに全国レベルで救援物資を集めたり送ったりできる政府がなかった。当時の室町幕府はそこまで強力な指導力を持ってなかったから。
ヨシロー
そしたら、都道府県とか市町村みたいなとこに相談するしかないな。
マタスケ
それが各国の守護とか領主になってくるんやけど、災害救助は中央政府が全国レベルで物資の集配しないことにはどうしようもない。唯一解決策があるとしたら、持ってるとこから奪うしかない。
ヨシロー
なるほど。それで戦争か。
マタスケ
そう。で、こういう戦争の悪いところは、戦場になった地域が新しく飢饉になるってことやねん。食べ物が目的やから、略奪が酷い。
ヨシロー
なんか、嫌な流れやな。
マタスケ
問題は、ボコボコに略奪された村や地域の住民が土地を捨ててしまうケースが増えていくことや。土地を耕す者がいなくなったら、収穫が減るどころか全くなくなってしまう。
ヨシロー
下手したら、村や地域が空っぽになるってことか。
マタスケ
そうやねん。せやから、村も自衛のためにまとまって動くようになるし、領主も領地を守ることに必死になる。小さな領主の場合、より強い領主をボスにして身を守ろうとした。
ヨシロー
で、食いもんがなくなったら、今度は逆に奪いに行くんか。
マタスケ
そやな。さっき言ってたボスたちが「戦国大名」になるんやけど、戦争に勝つために軍の制度を作ったり、新しい武器を導入したり、土地を失って流れてきた人々を軍隊に取り込んだりして軍事力を高めていく。
ヨシロー
まるで戦争マシーンやな。
マタスケ
それ、当たりかも。そうやって強い大名が生まれてきて、地域のチャンピオンみたいな存在が色んな地域で出てくる。そういうなかで一番強くなったのが信長であり、秀吉であり、家康であるわけやな。
ヨシロー
えげつないサバイバルゲームやな。それにしても、環境問題って人間からしたら随分大きな問題やってんな。温度の高い低いでそこまで影響あるって思わんかったわ。
マタスケ
環境問題は、人によってそういう温度差があることが、一番の問題なんかもわからんね。
ナレーション
お後がよろしいようで。
戦国時代に戦争が多発した理由は地域によって色々事情があったと思いますが、今回は一番根本の理由について迫ってみました。
環境問題は、社会や文明を根っこから揺さぶります。
そう考えると、戦国の多くの悲劇は、現代を生きる私たちにとっても、単なる過去の出来事ではないように感じられます。




