第49.5話 清洲同盟って何?
※ 本編にはあまり関係ないですので、興味がある方のみお読みください。
大田勇介と藤田吉郎の対話コーナーの第50弾です。
今回のテーマは、清洲同盟って何?です。
第50話に出てきた清洲同盟についての説明です。
ナレーション
さぁ、始まりました!親友ふたりによる、夢のひととき。今回のお題は・・・「清洲同盟って何?」です!!では、おふたり、お願いします。
藤田吉郎
第50話で出てきた、信長と家康の同盟ってことやろ?
大田勇介
うん。家康が信長の当時の本拠地・清洲城を訪ねて結ばれた同盟やから、「清洲同盟」と通称されてる。
ヨシロー
信長と家康は仲良かったんやな!
マタスケ
そうなんよ!!この時代の同盟というのは、必ずしも長続きしないものが多かったんやけど、清洲同盟は信長が死ぬまで20年以上続いた。強固な同盟関係やったんや。
ヨシロー
子ども同士も結婚の話出てたやん?家族ぐるみってやつ!?
マタスケ
そう。この後、信長に長女が生まれて、家康の長男と実際に結婚するねん。家族ぐるみって言えばそうやな。ただ、対等な関係とは言いがたいかな。
ヨシロー
信長の方が強かったってこと?
マタスケ
そやな。発足当初、尾張国をほとんど支配していた信長に比べ、家康は西三河の一部を領する不安定な存在でしかなかった。その後は信長の勢力拡大が急激すぎて、格差が広がる一方。当然、信長が「主」で家康が「従」の関係やった。
ヨシロー
兄貴と舎弟みたいな感じか?
マタスケ
マジでそんな感じやと思う。家康が後に天下取るから、特に江戸時代の学者なんかは「清洲同盟=対等同盟」にしたがるんやけど、ちょっと無理があるかな。
ヨシロー
家康が舎弟みたいに扱われてた証拠あんの?
マタスケ
ずっと先の話になるけど、家康の奥さんと長男が信長の命令で殺されてる。これなんかは、信長が上の立場やないと、ありえへん。
ヨシロー
うわぁ・・・。家康の長男って、自分の娘のダンナちゃうん?
マタスケ
コソコソ敵と連絡を取り、自分たちを裏切ろうとしてたからとされてるけど、同盟相手の妻子の命を取ろうと言うんやから、ハッキリ信長の方が立場が強いとわかる。
ヨシロー
ホンマやな。よく家康は耐えたな。
マタスケ
忍耐強い性格やったのもあるやろうけど、我慢せなアカンくらい、力関係がハッキリしてたんやろな。
ヨシロー
舎弟感がモロに出てるなぁ。同盟相手って言うより、どうとでもなる相手って感じ。
ナレーション
お後がよろしいようで。