表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

MY song

点滴の時間です。

作者: caem



 コツコツ コツと


 忍び寄る足音 いつものように


 柔らかな吐息を吹き付けてくる



「さぁ、お注射ですよ……」




 鋭い針 艶かしい躰


 見事なまでに実った果実


 低反発素材の枕のように




 気を逸らされて


 ぷすり


「あれ~ぇ? 間違えたかなぁ…… 」


 溢れる血潮


 なのに 痛みは感じない


 よく見てみると


 麻薬常習者のような複数の跡




「もっかい、刺してみますね~♪」




 次 気のせいでもなく 太い針


 ぶすり


 明らかに 的を外していた




「んんん~~、じゃあ。 もう一度……」




 これ以上は付き合いきれない




 手を伸ばして 緊急コールを鳴らすも


 千切れたコードが風に揺れ


 既に モルモットになっていた




「あら、また間違えちゃった♪」






 翌朝 目が覚めて 


 びっしょりと濡れた下着よりも


 患部をみて 悪夢だったのだろうかと




 ほっと胸を撫で下ろし ──




 空いた隙間から


 彼女が 覗いていた




 次は メスを手にしていて




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ