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気になるような

作者: 繁盛増資

雲がそこらじゅうに浮いている

雲は日に日に増えている

雲の周りにはなにもない

ただ雲が浮いているだけ

いや本当は人の上を浮いているの

だけどそんなこと誰も気にしない

でもいきなり消えたり黒くなったりさまざまなんだ

黒くなっても白くなるし

消えてもまたどこからかわき出てくる

雲はそんなものだ

でも不思議なのが

私の雲だけいまだに見えない

なんでなのかがよくわからない

でも尋ねてみても

「雲なんて浮いてないよ」

と返されなんとも言えない雰囲気になる

ただただ私の気分が悪くなる

親に聞いても

「なんでそんなこと聞くの?」

とつまらない

また私はつらくなる

そんなことが何回も続いたさ

そんなときに私は限界を超えて少し違うことをしてみた

すると雲が私の上に見える

私はとっても嬉しくなった

だけども私は無理やり家に連れ帰られた

親は心配したなんて言ったけどそれで雲は見えないのと聞いた

「でもそんなことなんてどうでもいいよ!」

私の皮膚から浸入した鋭利な牙はついに心臓と脳をとらえるような大きさになった

その瞬間私は消えた

牙は血みどろになった臓器たちを元気よく喰らっている

自分はその光景を見て不快になった

「なんであなたはそういうこと考えるの?」

数か月たたないうちに喰らったその刃は自分の全てを全うした

俺はいったいなにをしているのだろう

そうやってまた雲の存在を誰かに聞いてみた

あなたは雲がその向こうに見えますかって

「見えないよ?なんでそんなこと言うの?」

もう俺は駄目になった

だれかだれでもいい

僕を助けてくれ

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