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魔法?時代は変身でしょ?  作者: 葛之葉
異世界でヒーローバトル始めました
24/29

チョップ(必殺技)

「でも‥」


「いくぞ!怪人マッスルサスペンダーっ!」


シャイニング・レイが持っていない筈のスルースキルを発動してマッスルサスペンダーに向け駆け出した。


「マッスルーっ!」


マッスルサスペンダーが迎え撃つ為に構えた。


「とぅっ!」


シャイニング・レイのヒーローチョップがマッスルサスペンダーの脳天に炸裂した。


目にも止まらぬ超高速で。


「マッス、ガフッ!」


そのまま脳天から地面に激突し、頭をめり込ませた。


「あ‥あれ?」


シャイニング・レイは自分の手と、地面にめり込みピクピクと痙攣した後、動きを止めたマッスルサスペンダーを何度も見返す。


「え?終わり?嘘でしょ?」


緊張感の欠片もない声で、マッスルサスペンダーに問い掛ける。


「いやいやいや、有り得ないから、怪人でしょ?まだ俺全然活躍してないよ?ほら、これからなんか凄いっぽい怪人技とか出すんだよね?俺がピンチになって、なんやかんやで必殺技で最後はドカーンみたいな‥列伝にあったナンチャラ空間みたいなのとか‥」


シャイニング・レイが地の自分を出しながら慌てふためく。


「マッスル‥サスペンダー‥」


「そうだ!頑張れマッスルサスペンダー!負けるな!起き上がるんだ!」


何故か怪人を応援しだしたシャイニング・レイ。


「マッスルーっ!!」


そしてマッスルサスペンダーは爆発した。


「うわぁあぁ!マッスルサスペンダーァアァ!」


シャイニング・レイは、マッスルサスペンダーの爆発に悲痛な叫びをあけだ。


「基礎能力が高すぎて、変身したら普通の打撃が最終兵器みたいな技になるじゃねーか!あの禿!絶対に許さん!許さんぞぉおぉ!!」


シャイニング・レイの中の英雄は、禿神を呪う絶叫をした。


ギャラリーは呆然としていた。


人質の女性も呆然としていた。


リリーナも呆然としていた。


よく晴れた正午の平和な日であった。

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