恐怖!マッスルサスペンダー[3]
「スキ有り!」
「マッ!マッスルーっ!」
頷いているマッスルサスペンダーに対して、いきなり全力の唐竹割りを繰り出すリリーナ。
マッスルサスペンダーは寸での所で白刃取りで食い止めた、驚異的な反射神経である。
「チッ!く・ち・は・て・ろぉおぉっ!!」
渾身の力を込めて押し切ろうとするリリーナ。
「マッ!マッスルゥウゥッ!!」
押し返そうと額に汗まみれのマッスルサスペンダー。
「す、凄い責めぎ合いだ!」
ギャラリーの中から驚愕している声が聞こえる。
「ひ・か・り・に・な・れェエェァアァアッ!!!」
「あの‥自分、変身したいんですが‥」
英雄は時期を逃していた。
「マッ!スルゥウゥ!!」
マッスルサスペンダーが胸筋を小刻みに動かして、サスペンダーを高速振動させ始めた。
「マッスル!サスペンダーァアァ!」
そう叫んだ瞬間、高速振動していたサスペンダーがリリーナに向かい伸び、腹を打ち付けた。
「グハァッ!!」
打ち付けられた瞬間、リリーナは凄まじい衝撃を受け弾き飛ばされた。
「くっ!必殺技のマッスルサスペンダーか!」
英雄がその場面を見て唸った。
「え?マッスルサスペンダーって名前じゃないの?」
ギャラリーから疑問の声が投げ掛けられた。
「‥どうやら、俺の出番らしいな‥」
ギャラリーからの声を無かった事にして、英雄は近くの三階建ての石造りの武器屋に向かい走り出した。




