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百合する亜世界召喚 ~Hello, A-World!~  作者: 紙月三角
chapter03. In the arithmetic of Absolute World, 1 + 1 = everything, and ...
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04

 細い木をかき分けながら、先に進んでいくタルトちゃん。私とティオは、黙々とその後に着いていく。

 頭の真上に浮かんでいる太陽が容赦なく私たちに日差しを向けていて、気温はぐんぐんと上がってきている。体じゅうから、だらだらと音がするくらいの勢いで汗が溢れだしていた。

「はあ、はあ……暑ぅ……」

 片手に日傘代わりの大きな植物の葉っぱを持ちながら、もう片方の手で、革袋に貯めている水を飲む。

「ごく…ごく…ごく……ぷはぁーっ!」

 ……ビール飲むおっさんかよ。

 無意識のリアクションに自分でちょっと引いてしまう。その恥ずかしさをごまかすために、私はタルトちゃんに話しかける。

「そ、それで、『タルトちゃんたちの集落』ってのは……あと、どれくらいなのかなあー?」

「もう、少し……」

 もう少し。

 確か、2時間前くらいにも彼女に同じこと言われてるんだよね……。「もう少し行ったところに、私たちの暮らしていた集落がある。そこまで、一緒に来て欲しい」って……。

 「集落までは、あと10分くらいですよぉ!ファイトですぅ!」とか…。「まだ3キロ位はあるんでぇ、この辺でちょっと休憩しちゃいませんかぁー?」とか……。

 そういう、「道案内してくれる年下の女の子に私が言って欲しい台詞たち」は、どれだけ待っても寡黙なタルトちゃんからは返ってこない。彼女はさっきから私が何度聞いても、もう少し、もう少し、もう少し…って、そればっかり。

 正直私も、ちょっとうんざりしてきていた。

 ……まあ。

 そもそもこの『亜世界』に、メートルとかキロみたいな単位があるかどうか自体が怪しいもんだし。あったとしても、モンスターだけで通じるような独特の単位だったら私に分かるわけないんだから、そういう意味じゃあ別にこれでよかったのかもしれない。私の妄想の中の可愛い後輩像みたいなものを、タルトちゃんに押し付けるのも、かわいそうだしね。

 でも、それにしたって、目的地までの距離も分からずにひたすら歩くってのは、なかなか頑張り「がい」がなくって、途方にくれちゃうんだけどさ……。


「はぁーあ」私の後ろをついてくるティオも気持ちは同じみたいで、わざとこっちまで聞こえるくらいの大きな声でため息をついている。「こんにゃことしてる間にも、サラはどんどん経験値を貯めてレベルをあげてるにゃ。ティオも早くレベルを上げて、サラにリベンジしなきゃいけにゃいのに…。こんにゃことしてたって、ティオのレベルは1個も上がらないにゃいし、サラとのレベルの差は開く一方だにゃあ」

 延々と歩かされ続けていることに、いい加減苛立ちがたまってきているらしい。

「どぉーせ、こんなザコいヤツが言う『敵』ってのも、大したことないに決まってるにゃ!どんだけ倒してもショボい経験値にしかならなくて、きっと、ティオのレベルは上がらないんだにゃ!」

「ティオ……」

 相変わらずティオとしては、レベルを上げてサラニアちゃんを倒せるようになることを望んでいて、それが彼女の行動の第一原則だ。

 でも今は、「タルトちゃんを助けたい」っていう私のわがままに、嫌々ながらも協力してくれている。全然乗り気じゃなかった彼女を、私が必死に口説き落としたから。

 つまりティオにしてみたら、全然無関係のタルトちゃんを助けるために自分の目的を先伸ばしにさせられているわけで、結構ストレスのたまる状況なんだと思う。ティオをなるべくサラニアちゃんと戦わせないようにしたい私としては、今の状況は願ったり叶ったりなんだけど、それはそれとして、私はなんだか彼女に対して申し訳ない気持ちになっていた。

「はぁー、何でティオが、こんにゃヤツに協力しなきゃいけないんだにゃ。こんにゃヤツに協力してもティオには少しも得がなくって、完全な時間のムダだにゃ。いや、それどころか朝食べたドラゴンステーキも、ムダに動いたせいでとっくに消化されちゃって、またお腹がすいてきちゃったにゃ。時間と、労力と、お肉をムダにしたにゃ…」

 だから、ちょっとくらいは愚痴が多くなってしまっても、それはしょうがないことなんだ。私も彼女をいちいち注意したりせずに、多目に見てあげようと思ってて……。

「だいたいレベル18とか、ザコ過ぎるにもほどがあるにゃ。どうやったらそんにゃザコいままこの生きていけるのか、ティオに教えてほしいくらいだにゃ。あぁーあ、せめてコイツが、あと20くらいだけでもレベルが高かったらにゃあ!」

 ……やっぱ、ちょっとうるせえな。

 引け目を感じているとはいえ、放っておくとティオの独り言はどんどんエスカレートしてきて、私も流石に辟易してしまう。結局私は、彼女の言葉から逃げるようにタルトちゃんと世間話を続けることにした。

「あ、そういえばさー、さっき、タルトちゃんが私たちに話してくれたことなんだけどさぁー?」ティオの愚痴をかき消すように、自然と声量は大きくなる。「タルトちゃんが私に助けて欲しいって言った話……つまり、『タルトちゃんたちの集落を襲った敵』のことなんだけどさぁ………ぐぼうぇっ!?」

 そこで突然、前を歩いていた彼女が立ち止まった。想定外のことに対処できずに、私はお腹を彼女の体に思いっきりぶつけてしまった。

「わ、わわわっ、ご、ごめん!」

 反射的に謝る。でも、よく考えたらその必要はなかったのかもしれない。だってこんなときでもこの『亜世界』のレベルのルールはちゃんと適用されていて、衝突のダメージを受けてるのは私だけだったから。レベルが私よりも高いタルトちゃんは、私の体当たりにびくともしてなくて、それどころか……あれ?そもそも私がぶつかってきたってことにすら気づいてない?

 彼女は少しも動じた様子なんかなく、じぃーっとこっちを見ていた。

「も、もぉう、急に立ち止まらないでよぉ。そりゃ、考え事してて前見てなかった私も悪いとは思うけどさあ…」

「…た……」

「え?」

「着いた……」


 タルトちゃんはそう言って、フードの中で顎をクイッと動かして、自分の目の前の開けた空間を示した。私は少し遅れて、そのジェスチャーの意味に気付く。そうしてやっと、自分たちが、今まで目指してきた目的地にやっと到着したんだということを、理解した。


「ここが、私たちの集落……」

「集落……えと……つまり、タルトちゃんが暮らしているところ……」

「正確には、かつて私たちの集落だった場所、だ……」

「そんな……ひど、過ぎる……」

 その風景を見回した私は、思わずそんな言葉を漏らしていた。

 だって……。

 だって、そこは本当に、視界を遮るものが何もない、「完璧に開けた」空間だったから。


 十数棟はあったらしい住居はバラバラに解体されて、屋根を支えていたらしい柱だけが、辛うじて斜めに地面に突き刺さったまま残っている。

 四角い形に区画整理されている畑は、育てていた植物らしきものがなぎ倒されて、ただの枯れ草となって転がっている。

 かつては集落全域を木製の塀みたいな物が取り囲んでいたらしいけど、今ではそれもあらかた倒されてしまっていて、見る影もない。

 その空間は、「かつてはここに小さな村のようなものがあったんだろうな」という哀愁を帯びた予想と、「その村が、何者かの襲撃によって完全に壊滅させられてしまった」という残酷な確信だけで構成された、およそ人が住むことなんて出来ないような場所だった。


 その無惨な光景に呆気に取られている私をよそに、タルトちゃんの方は相変わらずの無表情。自分の故郷がこんなことになっているのなんて、もうとっくに見慣れてしまっているみたいだ。

「ここにはかつて、30匹程度の私たちの仲間が、一緒になって暮らしていた…。私よりも弱いやつもいたけど、もっと強いやつもいた。私たち、平和だった…」

 タルトちゃんはそう言って、「かつては住居だった物の残骸」の側に近づく。そしてしゃがみこんで、住居のどこかの部分を形作っていたらしい小さな木のカケラを1つ、拾い上げた。でも、そのカケラには大きなヒビが入っていたらしく、手に取ったそばから砕けていく。そして細かい粒のようになったそれらは、黒くて小さいタルトちゃんの指の間をすり抜けて地面へと落ちていってしまった。

 小さく首をふるタルトちゃん。そのときも相変わらず無表情で、落ち込んでいるような様子は読み取れない。でも、それは彼女が何も感じていない訳じゃなく、散々辛いことを経験しすぎたせいで、そのことで感情を動かすための回路が壊れてしまっているようにも見えた。

「……」

 私はなんと言っていいか分からなくて、結局何も言うことが出来ない。あんなに暑かったはずの日差しのことはすっかり忘れてしまって、滝のようにかいてた汗も、いつの間にかひんやりと首筋を伝う冷や汗になっていた。


「ふーん…」少し離れたところから、話を聞いていたティオが退屈そうに呟く。タルトちゃんはそれを気にせず、話を続けた。

「でもある日、あいつが現れた……」

「あいつって…」

「そう、あいつ…敵の、モンスター……」

 その話は、ここに来る前に彼女自身から聞いていた。

 自分たちの集落を襲って仲間を傷つけた敵を倒すために、私の魔法を使って欲しい…。それが、タルトちゃんがさっき私たちを呼び止めた「用事」だったんだ。


「そいつは…レベル40の大きな蛇だった…。どこからともなくやって来て、あっという間に、私たちの集落を滅茶苦茶にしてしまった………」

「レベル40…ぷふっ」

 空気を読まずにティオが吹き出す。タルトちゃんはそれも気にすることなく、話を続ける。

「私たちは、レベルを上げることが…それほど上手くない。最もレベルが高い仲間でもレベルは35程度だった……。そいつには、どうすることも出来なかった…」

「レベルのルールがあるから……。レベル35じゃあ、レベル40の敵モンスターには、どうやっても勝てないもんね…」

「にゃはははーっ!レベル40にゃんて、全っ然大したことないにゃーん!今のティオだったら、そんなヤツただのザコだにゃん、ぷぷぷー!」

 ティオ、うるさいよ…。

 シリアスになっている私とタルトちゃんは、笑い転げているティオを完全に無視する。

「なすすべもなく、私たちは、そいつにやられてしまった…。手も足も出なかった…」

 私の頭の中には、そのときの光景が鮮明に浮かんできていた。1人のレベル40のモンスターが、住居を、畑を、集落を取り囲む塀を壊滅させて、タルトちゃんたちの集落を滅茶苦茶にする様子だ……。

 それはきっと、タルトちゃんの感情を殺してしまうほど凄惨な光景だったんだろう。

「ひどい……」

 気付くとまた、私はその言葉を繰り返していた。

「じゃあ……そいつに、タルトちゃんの仲間はみんな……」

 息をのみながら、私は言う。

 私はここに来たときに、すぐに気付いていた。

 ここは集落だって言ったのに、タルトちゃんの仲間らしき他のモンスターの気配を、私は全然感じなかったんだ。つまり、その仲間たちもここの建物や畑と同じように、その敵モンスターによって……。でもタルトちゃんは、その私の問いかけを否定した。

「違う……。仲間たちは、そいつに殺された訳じゃない……」

「え?」

「殺されたのではなく、『さらわれた』……。そいつが根城にしている洞窟に、無理矢理、さらわれた……」

「さらわれた……?そ、そっか……だから、タルトちゃんはさっき、私に『仲間を助けて欲しい』って……」

「ああ……」頷くタルトちゃん。

「……んにゃ?」

 ティオがふと、首をかしげる。

「そいつは私たちの仲間を、殺さなかった……。殺さずに、レベルの高いやつから順に、さらっていったのだ…」

「んにゃにゃ?」

「仲間たちは、誰もが必死に抵抗した……。でも、レベルが高いそいつの前では、全ては無意味……。そして、せめて私だけでもと…」

「にゃーんだそれっ!ティオ、全っ然意味わかんないにゃん!」

 そしてとうとう我慢できなくなったみたいに、またしても空気を読まないタイミングで、ティオは口を挟んできた。

 私はきっ、と彼女を睨みつけて、そんな彼女を黙らせる。そして、気を取り直してタルトちゃんの話の続きを聞いた。

「あいつは、みんなの後ろに隠れていた私の存在に気付いていなかった…。だから私は、みんなに協力してもらって、あいつが目を離した隙にここから逃げだした……。もし追いかけられれば、レベルの高いあいつからは逃げ切ることは出来なかった……。でも、そもそも気付いていなければ、追いかけることも出来ない……。仲間たちがフォローしてくれたおかげもあって、私はなんとか逃げ切ることに成功した…。そして、しばらく後になってから、またこの場所に戻ってみたときには、もう誰もいなくなっていた……。みんな、あいつにさらわれた後だった……」

 遠い目をするタルトちゃん。

 彼女はそのとき、どれだけ辛い思いをしたことだろう。仲間たちは、自分の身を犠牲にして、タルトちゃんを救ってくれたんだ。彼女は仲間たちのその期待にこたえなければ、と強く思ったことだろう。そしてそのために、タルトちゃんたちを襲った敵モンスターを倒せるレベル、レベル40以上になるまで、レベル上げをすることにした…。その途中で、私が魔法を使ってレベルを上げているところに出くわして、その力を借りようと声をかけてきたってことなんだ…。

「うにゃー、そんなことあるわけないにゃ!やっぱり、ティオにはさぁーっぱり意味がわかんないにゃー!」

 何度言っても、口を挟んでくるティオ。私はいい加減我慢できなくて、声をあらげて彼女を黙らせようとした。

「だからティオ!今はタルトちゃんと真剣な話してるんだから。あんたはちょっと黙っててって…」

「そう…意味がわからない」

でもなぜか今度はタルトちゃんが、どうでもいいことを言って邪魔してきたティオの言葉を肯定してしまった。

「へ?」

 私は、予期せぬ事態に、思わず変な声を出してしまう。

「確かに、あいつの行動は、全く意味が分からなかった……。私たちの仲間を『殺さず』に、『さらっていった』のだ…。それじゃあ経験値ははいらないし、レベルをあげることも、出来ない…。どうしてそんなことをしたのか…意味が、分からなかった……」

 え?

 さらっていったことが、意味が分からない…?

 確かにそう言われると、そのモンスターがタルトちゃんたちの仲間をさらうことに、どんなメリットがあるのだろう?

 人質……とか?でも、何の?

 だってタルトちゃんの仲間は、タルトちゃんも含めてみんながみんな、レベル40以下なんだ。そんな、自分よりも弱い人たちをさらったり人質に取って、一体何ができるだけっていうのだろう?

「私は今でも、私よりもレベルが高い仲間の存在を、感じることが出来ている……。彼女たちがいる方角も分かる……。つまり、彼女たちはまだ殺されていなくて、レベルが5分の1になっていない、ということだ……なぜだ?なぜ、まだ仲間たちは殺されていない……?確かに、意味が分からない…」

 頭を抱えてしまうタルトちゃん。やっぱり私にも、その理由は分からない。

 調子がいい気がしたけど、私はティオに話を振ってみた。

「ど、どうしてだろうね?ティオは、なんか理由分かる?」

「ゴロゴロゴロ……うにゃ?…だから、意味がわかんにゃいってさっき言ったにゃ」

 気まぐれなティオは、さっきは口を出してきたかと思えば、今は地面に寝っ転がってゴロゴロしている。

 やっぱりね。そりゃそうだよ。私にもわかんないのに、ティオに分かるわけないよね…。私が、失礼にもそんなことを思いながら、タルトちゃんに視線を戻そうとしたとき…。

「でも…」

「え?」

「確かに意味はわかんにゃいけど、別に難しく考える必要なんてないにゃん」

 え?もしかして分かるの!?ティオのくせに!

 お肉を食べることと、サラニアちゃんを倒すことしかかんがえてないような、ただの獣のくせに!

 悔しくて、ついつい失礼なことを考えてしまう私。っていうか、今のは声にも出しちゃってたみたいだ。

「そう、その通りだにゃ!」ティオは特に気を悪くした様子ももなく、にっこりと笑って頷く。「ティオだけじゃなくって、そもそもこの世界のモンスターはみんな、『レベル上げ』と『食べること』位にしか興味がないんだにゃん。だから、どうしてそのレベル40のヤツがそんなことしたのか…?その答えは、その2つのうちのどちらかには違いないんだにゃん!」

「え、な、何それ?だって、それじゃ…。そのレベル40の敵モンスターが自分よりレベルの低いタルトちゃんの仲間をさらっても、レベルはあげられないでしょ?だとすると、その目的は自動的にもう1つの……」

「そう!食べるためってことになるにゃん!」

「そんな、安直な……」

 この集落のモンスター全員を、1人のモンスターが、食べるためにさらう?

 その発想はホントに安直で、食い意地のはったティオらしいものだった。でも、確かに安直ではあったけど、少なくとも、レベル上げのためにやったと考えるよりは説得力があったし、あり得ない話でもない。 

「…」

 今度は肯定も否定もせず、タルトちゃんはなにか考えているような顔でうつむいている。

「あっ、そうだにゃあ!」ティオは、何かを思い付いたみたいに手を打って、タルトちゃんの方をのぞき込む。「サテュロスの肉ってぇ、上半身はそうでもにゃいけど、下半身の体毛が生えてる獣部分は、結構美味なんだにゃ!苦味のある血と、柔らかくて甘味のある肉との相性が抜群で…にゃふふふ…」じゅるりっ、と舌なめずりをする。「サテュロスをさらってどこかに閉じ込めておけば、いつでも好きなときにそのお肉が食べられるってことにゃん!つまりそのレベル40のヤツは、サテュロスたちを保存食として、ごっそりさらったったてことだにゃ!あったまいいぃー!ティオも、やってみようかにゃあ…」

「…!?」

 そうーっとティオが爪を伸ばしてきて、タルトちゃんはビクッと体を震わせる。私は慌てて2人の間に割り込む。

「ちょ、ちょっとティオ!変なこと言わないでよっ!タルトちゃんが怖がってるでしょっ!」

「にゃーん」

 返事とも舌打ちとも思えるような鳴き声をあげて、ティオはそれっきり少し離れたところにいってしまった。タルトちゃんはそれで安心したようで、また話を続けた。

「その敵モンスターが、私の仲間たちをさらった理由は……よくわからない…。でも、食べるためにしても、それ以外にしても、私がやることは、同じ……。レベルを上げて、そいつを倒して、とらわれた仲間を助けること……。そのために、ナナシマアリサの力を、貸りたいの……」

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