表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜医日記-Dragon Doctor's Diary-  作者: えりなけうす
-第二章 今日はどういった御用ですか?-
5/34

第四話

そろそろ私について自己紹介でもしておこうかなって思う。もし誰かがこの本を手に取って、目を通した時、私というシルエットが思い浮かばないままで、お話が進んでしまうし、主人公が(自分の事をこう言うのは変な感じがするけれど)どんなキャラなのか知っておいてもらうと、興味が出てくるんじゃないかなって。


その逆に、なにも伝えないまま進めて、主人公を具体的にしないままでも、いくつもの私が見えて考えられて、それはそれで面白いんじゃないかなって思う。そういう心理学があるらしいけれど、今は名前が出てこない。


それなりにもったいぶって引き伸ばした自己紹介だけれど、本当に申し訳ないことに自己について紹介できることは限られている。

というのも、まず私はこの世界樹にどうやって来たのかを思い出せない。思い出せないと言うより覚えていない、知らないと言った方が正しいかもしれない。

紹介出来ない事を書いていても話が進まないので、進むことを書いていこうと思う。

まずは世界樹について。



どれくらい広いのかはわからない。



…………いや、初っ端からわからないで始めてしまって本当に申し訳ないのだけれど、世界樹について知られている事の方が少ないと言われているらしいので、とりあえず私は世界樹についてわからない。

ということをわかってもらえるといいかもしれない。

続けます。



世界樹の下には世界がある。



私は行ったことがないのだけれど、というか見たこともない。ぶっちゃけ見えない。

家が世界樹の外側に位置しているので、見通しはいいはずなのだけれど、下はただただ白い雲が広くどこまでも続いているだけで、これといってなにかが見えるわけではない。


書物によると、下の世界は、この世界樹に負けず劣らず広く広大な大地が広がっていて、海という大量の水が流れていたり、山脈という高く積もった土の塊があるらしい。

見たことはないけれど。



あと紹介できそうな事といえば、住んでいる大半は竜の一族で、その中に、ほんの人握りだけペットや家畜として、ヒューマンという種族がいることくらいかもしれない。

大雑把にざっくりとしか説明が出来なかったけれど、今のところは、世界樹について、そこんとこだけ頭に入れておいて頂けるといいかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ