083 補足
ここではまず魔法について捕捉説明をいたします。
ロナエンデでは沢山の魔法がありますが大陸ごとに発達した魔法の中でも特徴的なのが源祖魔法、神代魔法、中枢魔法です。
スーキ王国→この国の人々は海と共存し自然を愛しています。源祖魔法の使い手はスーキ王国民という条件がありますが、たまーに他国の人でも魔法の才能のあるほんの一握りの人で使える人がいます。自然そのものを魔法の根幹としているのでまずは自然を愛していなければ発動できません。風や水、土などの属性はあくまで括りとして捉えて自分の力とすること目的としています。
つまり神や精霊から力をもらうのではなくロナエンデという世界自体からその力を引き出して魔法が発動することになるんです。なのでこの魔法はMPとHPが両方削られることになります。しかしその代わり威力は結構ある。
定型文))
「全ての始まりである◯(属性)よ 深く呑み込む我らが祖よ △△ △△ 我が胸に ◻︎◻︎ ◻︎◻︎ 我が心臓に 無限の力を齎すは我
我が宿命をこの掌に ×××××××××
◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ''(鍵言葉)''」
ワーノイド王国→''神聖なる力で守られている''という謳い文句通り数多の神と精霊が集い魔力に満ち溢れている。神代魔法と精霊魔法の発祥地でこの2つの魔法をワーノイド王国で使うと絶大な威力が出る。精霊と契約して発動させるのは精霊魔法。対して神は選ばれた人間しか契約できないので、神に宣言して力を借りるのが神代魔法。神と契約して発動させる魔法はまた別にある。
定型文))
・精霊魔法 (50話より)
「我が体内に息衝く魔の黄金よ 体内を巡りて路と成し 力をあるべきところへと誘え 今ここに◯(属性)の精霊との契約を交わし 全てのものに宣言する △△△△△△ ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎ ××××××× ''(鍵言葉)''」
・神代魔法 (64話より)
「彼方より出でし天の御遣いよ 道を切り拓くは我 数多の生を生み出し 数多の物語を見届ける者なり △△△△△ △△△△△△ ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎ ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎ ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎ ◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎ ×××××××××× ×××××××××× 我 ◯(属性)の神▽▽▽に宣言す ◎◎◎◎◎◎◎◎ ''(鍵言葉)''」
ホルストフ王国→魔力の質的には他国家より威力は劣るものの汎用性が高く、国家が独自に研究し発展させた、人間の人体に影響を及ぼすのが中枢魔法。代表例としては身体強化や治癒魔法全般があげられる。アオイが使っている黒い刀身の刀も中枢魔法を応用して自分の魔力で作った物。しかし魔力消費量は半端ないので自分の魔力で武器を作る人はいない。
なお、ホルストフ王国では武器(剣や槍)に自分の好きな属性の魔力を付与しその属性を纏わせることができる専用武器が売っていたりして魔技は他の国よりも高い。しかし人外からではなく自分の体から魔力を変換しているので威力的には他の魔法より低く、魔力をより多く持っている者が有利となる。
定型文))
精霊や神と縁を交わすにはその約束として詠唱を必要とするが、中枢魔法は自分の力なので必要としないし好きな時に発動できる。74話の「オリジナル」で和秋が使っていたものが中枢魔法。自分だけのオリジナル魔法を作ると言ったら(自分の体を基にしているので本人の特性・属性が反映されやすい)この中枢魔法に限られる。基本的に詠唱はしないが名前をつけるのが主流。
※なお、魔法の種類関係なく魔力の質が高かったり魔力量が多かったりすると詠唱が必要な魔法は文の簡略化や無詠唱でも発動できますが、魔力は大量に消費されるのでそんな危険なことをする人はいないし、市民や冒険者はまずそのレベルにまで引き上げることはよほど才能がない限りできません。それと同じように自分の魔力で武器を作るのは自殺に等しい行為であり、魔力そのものを物質化するには途方もない魔力を持っていないと武器などの密度が高い物を生成することは不可能。すぐにMPが0になって死にます。
次は歴史についてです。
ロナエンデの人口は現代の地球よりも多いと考えておいてください。
ロナエンデで解析できる最古の文明は5000年前までとなっています。それ以上前の書物や道具も少なからず残っていますが現代のロナエンデの基になっている文字が使われているものの意味の分からない言葉の羅列や解析できない文字が殆どなので専ら研究中となっております。しかし高度な文明があったことは分かっているので5000以上前のことを大きく括って''古代文明''と表しています。何故滅びたのかも分かってはいませんが、ロナエンデは元々1つの巨大な大陸だったことが研究研究で分かっており、大災害など何らかの理由で古代文明が滅びその結果大陸が4つに分かれたのではないかと言われています。
原初の神である女神ニルアーナがロナエンデを創世したとされ、ニルアーナが次々と他の神々を作り出し、更にその神々がまた生み出したのが人間や獣人、魔族であるとされている。殆どの人が女神ニルアーナを信じておりロナエンデの最古の神であると崇めている。しかしはるか昔からアオイという神が存在しているらしくコソコソと隠れて活動している過激派集団があるらしい?とにかく謎に包まれている宗派。
新年を迎える夜には普段の青い月とは別に黄色い月が肉眼で見られ、その2つが重なりあう時間を''ニルアーナの時間''と言われていて、
『二つのものが重なる時、それは一つになり、ニルアーナの神が願いを叶えてくれる。
しかし、重なる瞬間だけは決して見ては行けない。見た者には禍が降りかかるであろう』という世界の言い伝えがあり、殆どの人がこの時間に祈祷を捧げてます。
通貨単位ができたのは2000年前であり世界共通です。それぞれ大陸にはお互いに牽制しあって辛うじて均衡を保っている状態です。
あくまでも一番力を持っている王国がその大陸を支配しているだけなのでまだ出てきていませんがホルストフ王国の他にも沢山王国はあります。他の大陸も同様です。
簡単な年表的なもの(?)
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・ (原初の神ニルアーナがロナエンデを創世)
・ (各種族が生み出される)
・
・ (古代文明)
・
・ (大災害?)
・ (大陸が4つに分かれる)
・ (文明の滅亡)
・
5000年前 有史にあるロナエンデ最古の文明誕生
・
・
2000前 通過単位の制定
・ 国家の誕生
・ 税制度、法律の制定
・ オーナブルの制定
・
1000前 初代勇者の誕生
・ ホルストフ王国建国
・
・
・
7年前 魔王復活
・
・ 勇者召喚
・ 現在
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こんな感じです。
( )の中の文字は言い伝えだったりまだ研究が進んでいない不確定要素の多い部分だったりします。
次は2章に入ります。




