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すみませんが、誰か助けてくれませんか?え?そんな余裕はない?ではさようなら  作者: 南瓜
序章 始まりは計画的に、終わりは唐突に
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037 手紙

皆さんお久しぶりです‼︎かなり更新が遅れてしまい、申し訳ありません…。更新できなかった分を早く書き終えたいと思います。



中二の頃にあった、小学生の女子が目の前で誘拐されそうになった事件の翌日、俺宛に一通の手紙が届いた。宛先も切手も貼っていなかったので誰かが直接投函したのだろう。

俺は薄気味悪さを感じつつも、その場で開いて読む事にした。それが間違いだったのだろう。

その時には、もう相手の手中にいたのだ。




『村上 蒼 様


急遂このような強行に出てしまった事を誠にお詫び申し上げます。村上様にお願いしたい事があり、私共は書簡を送らせていただきました。良くお考えの上、協力して下さる事をお願い申し上げます。

私共は村上様の秘密を知っています。昨日の事件、と言った方が正しいでしょうか。私共は村上様のような秘密を持った方々の保護を目的としている団体です。保護、と言っても別の場所に隔離するのではなく、あくまで日常のサポートをするのが主な役割となっております。個人情報や秘密についての管理等は私共に任せ、普通の日時生活が送れるよう支援します。しかし村上様が保護をお望みでない場合、残念ですが私共は責任を一切負いません。全て村上様のご負担となります。

どうか保護を受け入れて下さいませんか。詳しい事については後ほど、お伝え申し上げます。』


俺はつい、手で手紙を握り潰してしまった。

完全に弱味を握られている。

脅迫状となんら変わらない。


「……クソッ」


小さく悪態をついた。

俺は従うしかないのだ。

しかしこの手紙に書いてある事が全て本当なら俺にとって遥かに良い条件だ。確実に損はしない。逆にメリットしかないのだ。

それが逆に怖い。

良い事しか書いていないから何か裏があるのは確実だ。不信感が拭えない。何か変な宗教の勧誘じゃないだろうな…?

それもあるが、俺が一番気になっているのは最後の一文だった。


「後ほど、って……いつだ?」


昨日の今日で、住所さえ特定されているのである。携帯のメールアドレスや電話番号も知られていると考えていい筈だ。そこから情報がもらえるのだろうか?

俺は手紙を見ながら考えていて、傍に誰かが近づいてきても全く気づかなかった。

いや、気づかなくて当たり前だったかもしれない、相手はプロを雇っていたのだから。


「……グッ⁈」


いきなり後ろから白い布で口を塞がれた。

俺は後ろを向こうとしたが、その前に手を後ろで押さえつけられてしまい、身動きが取れなくなる。相手は複数なのか、暴れる俺を力づくで押さえ込もうとしている。次に黒い布で目隠しをされ、視界が塞がれた。


俺は無理矢理歩かされ、車だろう物の中に押し込まれる。


そこからは分からなかった。


目隠しをされていた為、音は聞こえるがどこに向かっているのかさっぱり分からなかったのである。


時間の感覚さえ分からなくなり、最初は抵抗していたものの、疲れて結局は大人しくどこかに連行されてることにした。



ーーーーーーーーーーーー



一体どれほど時間がたったのだろうか。視界が閉ざされていた為時間の感覚が分からない。

車の振動やエンジン音が聞こえなくなったあたり、どうやら目的地に着いたようだ。

俺は目隠しをされたまま、車から引き摺り出され、歩かされる。


というか、早く目隠しをとってもらいたい。かなり怖いんだ、ぶっちゃけ。


ただひたすら歩かされていると、足を無理矢理止められ、視界がクリアになった。

どうやらやっと目隠しぎ外されたようだ。


目隠しを外されてまず1番最初に目に飛び込んで来たのは、かなり傲慢そうな男の笑みだった。


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