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すみませんが、誰か助けてくれませんか?え?そんな余裕はない?ではさようなら  作者: 南瓜
序章 始まりは計画的に、終わりは唐突に
24/84

23 ③

23話です。


「うわあぁあ⁉︎」

「何だよこれっ!」


男達の叫び声が聞こえる。

視線だけで周囲を見てみると、男達は地面に叩きつけられていた。


(……?)


待て、俺でさえも状況が理解できない。

何故俺の周りに渦のようなものが出来ている?全くを以って意味不明だ。


男達が乗っていたワゴン車は横転し、電柱はギシリと音を立てて揺れ、住宅地に植えられていた木の葉は全部吹き飛んでいる。

床に倒れている晃輝達は大丈夫だったようだが、立っていた男達は数メートル先まで吹き飛ばされ、地面に叩きつけられて気絶していた。

今の内に晃輝達を助けようと立とうとするが、全身に鈍痛が走り手を動かすだけで精一杯だ。


俺は必死に倒れている晃輝達に手を伸ばした。届きはしないけど、それでも手を伸ばしたかったのだ。

何故こんな事になっているのかは分からないが、俺はこの風は自分が生み出したものであると本能で分かっていた。今も全身が焼けるように熱い。

風を収めようと頑張ってみるが、意識とは反対にどんどんとその威力は増していく。正に暴走、といった状態だった。


ふと、伸ばした手に暖かい温もりを感じた。ユーリアが泣きながら俺の手を握っている。触った感触はないけど、確かに握っている感じがした。

泣かないで欲しい、と思う。そんな悲しい顔は見たくない。

思考が闇に沈みそうになるのを何とか保ち、ユーリアにそれを伝えようとするが、口を上手く動かすことが出来ない。

だんだんと何も考えられなくなってくる。


意識を手放す直前、口を笑みに歪めているユーリアを見たような気がした。



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