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INTEGRATE!~召喚されたら呪われてた件~  作者: 古嶺こいし
第七章 力を持つモノ
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決戦前.5

「ユイさん!!」


お久しぶりです!!と、握手を交わす。

雪焼けか、肌が大分焼け、あちこちに傷が治った痕が残っていた。


「君も元気そうだ。そこのが、話に聞いていた君の使い魔のネコ君かな?はじめまして」


『え!ネコの事知ってるの?初めまして!!』


すぐさまネコも握手をしようと前足を伸ばす。

それを見て、ユイは微笑ましい物を見たという風な笑顔で、ネコの前肢を優しく掴んで握手をした。


「喋る獣は知ってるが、ネコはことさら可愛いな。後で撫でても?」


「勿論!」

『もちろん!』


あらかじめユイにネコの話をしていた。良かった、ユイともネコは仲良くなれそうだ。


そして。




「お久しぶりです、ライハ様」


「スイさん」




ユイ同様、あの時に別れてからしばらく消息を経っていたらしいスイ。

最近まで何処かに拘束されていたと聞いていたが。



「様付けはやめてください。そんな柄じゃないです」



苦笑しながら言えば、申し訳なさげに眉を下げた。

最後見たときよりも痩せてしまっていた。


「じゃあ、どうしようか…。……ライハ…くん?とか」


「あ、じゃあそれで」


『こっちもよろしくー』


「ああ、よろしく」


ナチュラルにネコ握手。



「ちょっとちょっと、地味にスルーは悲しいんだけど」



と、間に割って入って、スイの代わりに見知らぬ男がネコ握手。

戸惑うネコ。


忘れてた。



「えーと、じゃあ各々自己紹介は後にするとして、まずは!俺を紹介させて!!初めまして!! 俺はアンノーン。アンノーン・パーソンと申します。言いにくかったら別にナナシとかでも良いんだけど、ナナハチ君と被ってる気がするので気軽にアンノーン、もしくはパーソンと呼んでくれると嬉しいな!」


テンション高いな。


「こんなんでも、フリーダンとは同業者でね。観測者(オブザーバー)って仕事をやってます」


ざわめく。

特にニックが驚きすぎてこっちにやって来た。


「……証拠は?前に教えられた話だと、管理人と同様、一世界に一人だと聞いた。二人目がいるなんて話は知らない」


「ん?ああ、そーか、連絡がまだ行ってなかったか。ふむ、じゃあ」



アンノーンがオレ達を見回す。



「元観測者、ユエから出された作戦と、この世界の状況を教えてあげよう。そうだ、多分、そこの勇者も知らない事もあるからな」



オレが知らないこと?

少し考えて、神のメール全部見てない事を思い出した。


いや、見ようとしていたんだけど、最近スマホ見てなさすぎて件数がヤバいのと、長時間見てると目が痛くて。


……はい、言い訳です。



「では、宿にご案内します。こちらへ」


「お!よろしく頼む!」



呆気に取られていたシラギクが我に返り、アンノーンを案内する。こういうときに、シラギクは心強い。


「ごめんなぁ、今の俺の上司なんだが、目茶苦茶で。でも強いから安心してくれ」


「そうなんですか」


目茶苦茶と良いながらも、何処かユイは楽しそうな顔だった。


「ほら、行くよ」


ポンとカリアが肩を軽く叩いていく。


「行きましょう」

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