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閑話 油断した
カリア達が帰ってきた。
ほんの二週間ちょっとだというのに半年くらい会ってなかったみたいだ。
アウソから貰ったお土産も足に装着し(ミサンガみたいなヤツだった)ルンルン気分で弓矢を取りに部屋へと戻る。
ついでにアウソにルキオ人並みに風が読めるようになったと教えてやろう。
「おい、ライハ、今その部屋ーー」
ザラキの声が聞こえた気がしたが、手はドアノブを握り扉を開けた。
「あ」
「なにしてんのお前」
「失礼しました!!!!!」
バンッ!!慌てて扉を閉めた。
カリアとキリコがお着替え中でした。
(やっべええええ!!!ついいつもの様に開けちゃった!!そうだよ、帰ってきたから前みたいに気を付けないといけなかったのに!!)
カチャリとキリコとカリアが布を体に巻いて扉から出てきた。
その手はグー。
一発ずつ殴られた。
「馬鹿かお前」
「オレ馬鹿だったよ…」
「そうだな、カリアの胸でかいよな」
「ザラキさん今そんな話ししてないです」