049 優しい氷
文章リハビリ中
少しずつ長くしていきたい。
最後まで読んでいただければ光栄です
「どういうつもりだよ、ロキアス」
「いやー、どうがんばっても男友達ができないひと同士じゃないか」
かなり失礼に感じているのだが、いったいどうしたものだろう。
この人、殴っても問題ないような気がする。
しかし、俺の内に秘めた怒りなど関係ないと言いたげに、ロキアスは笑っていた。
「俺の友人ができない理由と、ロキアスの友人ができない理由は全く持って別だと思っているのだが」
「そうかな。君は種族が龍眼族なだけであって、ほかに何か異常が見受けられないけれど」
俺は違うね、とロキアスは息を吸う。
「……俺は転生者であり、ほかの人とはちょいと違うらしい。能力値が異常に高かったり、なんやりと」
「へー」
俺は興味なさそうに呟くと、窓の外から校庭の方を見つめた。
校庭は庭、というより競技場である。
芝生の上にラインが引かれており、そこで男子生徒と女子生徒が戦っていた。
派手に炎や氷を召喚しては相手に向かって射出しているあたり、魔法……をつかっているんだろうが。
……俺は、それよりも女子生徒の方に目をとられていた。
「……どこみてるんだよ……。と先輩の披露戦闘か」
「……ああ」
リンセルさんやアンセルさんのような銀髪。
しかしその髪の毛は何かで無理矢理固定されたように、セミロングのツインテールになっている。
顔はなんて表現したらいいのだろうか、『柔らかい氷』……のような。
尖っていて冷たい、しかしどこか繊細さを匂わせるような雰囲気だった。
とにかく、美しい。
「って、戦闘よりも先輩の方をみているのか?」
「あの人の名前を知っているか?」
ロキアスは首を振った。
「おい、俺は新入生だぜ?」
「……お前なら俺と違って女の子にいくらでも聞けるだろ」
「え?」
こいつ、まさか自覚なしか?
ロキアスは、きょとんとした顔で俺を見つめている。
「でも、お前さっき自分は男友達ができないって」
「そりゃあ、こんな気味悪い醒眼族と一緒にいたら嫌だろ?」
ああ、確か種族ごとに紋章があるんだっけか。
ちなみに、龍眼族は目にある。
幾何学的な模様がそれだ。
「醒眼族は二の上に鎖のようなものがあるんだが、俺は残念ながら鎖骨部分にも太陽のような物があってね……。知勉族の物らしいんだが」
うわ、確かに確認できた。
どうやら、彼は混種族の人らしい。
新入生を見回しても、ロキアス以外に異常な気配を醸し出している人はいなかった。
……リンセルさんたちが異常だというのならそれもそうだが。俺は否定しない。
「シルバはその先輩が好みなのか?」
「いいや?」
好みというか、興味があるというか。
華琉とにているというか…。
「シルバって、何か悩みでもあるのか?」
「なぜそう思う?」
「勘……かな?」
俺にそんな能力使うなよ…。
ありがとうございました!




