045 正体判明
最後まで読んでいただければ光栄です。
6人、たしかに集まったものの、一つ問題がある。
残りの4人が、何時まで経っても来ない。
このまま、男2人その他女子でこれから生活していくのかと考えると考えただけで少しめまいがしてきた。
しかも、もう一人の男子生徒はまさかのラン・ロキアスである。
精神的なにかこう、来るものがあるんだがどうすればいい?
「とりあえず、夕ご飯にしましょうか」
エスペランサの言葉に、リンセルさんは「そうだねー」と微笑み、女子はキッチンへ。
俺とロキアスは、リビングで微妙な空気のまま黙りこくっていた。。
「シルバ、君はなんでこの学園に来たんだ?」
「特に理由はないが。強いて言うなら、まともな学園生活というものを過ごしてみたかった、というのが一番大きいんじゃないだろうか」
「まともな学園生活?」
俺はおうむ返しのように聞き返してきたロキアスを見つめ、頷く。
まあ、嘘はついていないが本当のことも言っていないという感じだろうか。
「でも、君はこういう教育機関にきちんといたんだろう?」
「……教育機関と呼べるかすら怪しい場所ではあったが」
俺の前世通っていた学校は、厳密に言えば学校ではなかった。
一般の学校と同じカリキュラムを組みながらも、前世持っていた『超能力』を育成させるような場所だったからである。
「へー」
「逆に聞くが、ロキアスは何故この学園に?」
ランでいい、と男の俺が腹を立たせるようなさわやかな顔で彼は言った後、一言。
「成り行き」
彼の話によると、さっきまで一緒にいたリンナアイデルさんに誘われたらしい。
しかしこの男、この世界のことを知らないって言ってたな。
……俺と同じにおいがする。
「お前、転生者か?」
俺は特に悩むこともなく、単刀直入に聞いてみることにした。
正直、俺はそこまでの頭がない。
前世はただの戦闘狂だった。戦闘狂と自分で自覚していながらも、戦いに敗北してしまったというのは恥ずかしい話である。
「ああ、それそれ。……あ」
口を滑らせた、とでもいいたげにロキアスは口を手で覆った。
なんか似ている気がしたら同類だった。
「頼む、誰にも言わないでくれ!」
「目立ちたくないんだーとかって言いたいのか?」
「それ」
断りたい気分だが、正直面倒なことに巻き込まれそうである。
「この事実を知っている人は?」
「リンだけじゃないかな。あとはシルバ、君」
事実を知る人は3人か、まあ、大丈夫だろうが。
「はいはい」
「本当!? 助かるよありがとう!」
輝くような笑顔で言われても何とも思わないんだが。
どうなんだ一体。どうなってるんだ。
むしろ腹が立つ。
「シルバさん、ロキアスさん。ご飯出来ましたよ」
「お」
ロキアス、こいつ駄目だわ。
何がダメって、色々と駄目だった。
御読了感謝いたします。
申し訳ありません、今回投稿から、少しの間この作品は休載いたします。
理由は環境の変化です。大学に進学するため、その準備をしなければなりません。
しかも加えて今回はアルバイトまで探さなければならないので、アルバイトが探し終わるまで休載という形を取らせていただきます。
かならず、戻ってきます。この物語を未完成で放置することは絶対にございません。
というわけで、私がいない間ですが
http://chat.kanichat.com/chat?roomid=xenoverse
チャットルームをよろしくお願いいたします。
本日でたったの4日目だというのに、多くの人でにぎわっております。
皆さんの交流の場になればと思って開設いたしました。
よろしくお願いします。
(本当は、この場では言えないような大物さんもいらっしゃいますが)