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龍眼族の異世界魔剣鍛冶  作者: 天御夜 釉
第3章:前進【advance】
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038 入学試験

バトル描写、やはり苦手です。


最後まで読んでいただければ光栄です。

「君が入学候補者かな?」


 俺の前に現れたのは、青い髪の毛をした人だった。

 驚きの青さである。

 腰には剣の鞘。長さからして、長剣の類だろうか。



 はて、俺はここの学園長から「平均的な」人が対戦相手に選出されると聞いているのだが、相手のこの余裕は何だ?

 ……はてと思い、俺は自分の手をよく見たところ納得がいった。


 ……種族を隠したまま、というのも悪くないか。

 先ほど、学園長は龍眼族レザールが初といっていたあたり、今まで龍眼族レザールがこの学園にいたことはないのだろう。


 俺は所詮はぐれである。龍眼族レザールになったのも成り行きだし、種族のしきたりなんて知る由もない。

 俺は俺の戦い方を進めていくだけだ。簡単なことである。


『両者、名乗りを。入学候補者から』


 試験官だろうか。腕に黄色い腕章をつけた男にそういわれ、俺は名乗る。


「シルバ・エクアトゥール」


 横目で観客席を見ると、興味深そうな顔でこちらを見つめているラン・ロキアスの姿が目に入った。

 隣の少女が彼の肩をつつき、「帰ろう」というように不満げな顔で見るも、ラン・ロキアスは首を振ってそれを拒否した。


 ……そんなに俺の戦いが見たいか。

 そうかそうか。放っておいてくれよ。


「……アレクエ・エイレイン。よろしくね、ちなみに2年」


 ……いっさい年上か。

 油断さえしなければ……問題はないっ!


『では、はじめ!』









 試験官の声がしても、俺と相手……アレクエ・エイレイン先輩は動かなかった。

 俺はただ、相手の動きを見てから次の行動を決めようと思っていたのだが。

 相手は武器を持たず、俺の方向に左手をつきだして……。


「【風】属性初級遠距離魔法、《翠弾グリウス・バレット》!」


 と叫んだではないか。

 先輩の左手から野球ボールほどの球体を撃ち出したではないか。

 色は濁った黄緑色。常に攪拌されているかのように色は安定せず、それが素人の投げたボールほどの速さで飛んでくる。


 俺は手を地面について体を倒す。

 何か、ナイフが体の側面を通り過ぎたような悪寒。


 なるほど、それが魔法か。


 速度もそれほどない、比べてこちらが接近すれば……。


 まず間違いなく、負けることはないだろう。

 詠唱を完了されて初めて、魔法は機能するようだ。


 つまり、詠唱が完了するまでに俺が接近できれば勝ちというわけだ。

 ……【引斥制御グラビシオンコントロール】? そんな子しらない。


「【風】属性中級……」

「遅い!」


 俺は一目散に先輩へダッシュする。

 先輩はというと、一時詠唱を中断し腰から剣を抜く。

 だが、遅い。


 俺は右手で拳を握ると、先輩の顎を下から殴りあげた。

 少々よろける先輩。宙に浮かなかっただけでもまだマシか。


 俺はその一瞬を逃さず、次は左足で腹を蹴る。

 次こそ横に吹き飛んだ。

 しかし、吹き飛ばされてもたっていられるのは、魔法の効果なのか?


 それとも、ここの人は体が丈夫にできているのか?

御読了かんしゃです!

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