表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍眼族の異世界魔剣鍛冶  作者: 天御夜 釉
第3章:前進【advance】
37/333

037 学園進入

最強、現る。



最後まで読んでいただければ光栄です。

 学園内は、とにかく広かった。

 俺とアイゼル、そして着いてきたエスペランサはただ、それにまずは驚かされる。


 そして俺たちの前にて先導してくれている、初老の男は朗らかに笑いながらこの学園について説明してくれた。


「この学園は、約100年前から始まる比較的新しい学園です。同盟国各国が、将来国を背負う人たちを養成する……というのが、元々の目的だったのですが」

「ん?」

「現在の状況としては、冒険者を志願する人が多く、それぞれの将来にあわせて教育をする場となっております」


 もちろん、そちらの方が評判は良くなりましたがと男性はうなずいた。

 ……まあ、この調子だと俺のしたいこともできるかも知れないな。


「ところで、試験の内容は何ですか?」


 俺たちがどこに向かっているのか見当がつかないのだろう。

 アイゼルが首を傾げながら、彼に尋ねる。


「そうですね、在校生のうちもっとも平均的な生徒と【決闘】をしていただきます。見事勝利することができれば、入学を認めます」


 そんなに単純な物なのか。

 ……緊張していた分、なにか物足りない気がするが。


「まあ、シルバ・エクアトゥールさんは大丈夫でしょう。この学園初、龍眼族レザールの生徒となることができるでしょう」

「……はぁ」

「申し遅れました。ルギアル・ルート・ルーベルと申します。ここの学園の長をつとめております」


 あ、この人が長か。

 ちなみに、隣を見るとエスペランサもアイゼルも口を開けていた。

 まったく、どういうドッキリなのか。こういう企画が最近ははやっているのだろうか。






「こちらですね。……第一闘技場です」


 案内されたのは、中規模な円形闘技場アンフィテアトルムだった。

 前世でいう……ローマの観光地でもある有名なコロッセオだろうか。

 しかし、それほどの大きさはなく数分の1といったところだろう。


「第1?」

「ええ、ここには第1闘技場から第15闘技場までありますよ」


 中身は、……近未来だな。

 砂のフィールドではなく、……白い何かで覆われている。

 なんだろう、あれは。


 俺が床の材質に気を取られていると、闘技場の観客席で待機している一人の少年と、そのそばに座っている少女が目に入った。


 少年の方は……ちょっとキラキラ輝いていると錯覚してしまうほどのイケメンである。顔の作りどうなっているんだこいつ。

 筋肉は、あるにはあるんだろうな。正直言って。

 ただ、オーラが凄い。なんだろう、酷い。


 隣で、こんなにも距離が離れているのにアイゼルが口をパクパクさせているんだから、怖い。


 少女の方は、知勉族エリシュだろう。

 黄緑色の髪の毛に、長めの耳。

 美少女だな、この子。


「あそこにいるのは?」

「ああ、今さっきここへの入学が決定したラン・ロキアス君ですね」


 ラン・ロキアス……か。

 ……心の中にとどめておこう。







「シルバさん、まずは決闘の方法を教えますね」

「たのむ。分かりそうにない」


 エスペランサがうなずいて、俺に簡単な説明をする。


 とりあえず、今回のものは競技での決闘だからにして簡易的なもので構わないらしい。

 まず対峙したら審判の指示に従って【異名】を名乗り……。


「まて、その【異名】とはなんだ」

「一部の人が手にすることのできる【通り名】のようなものですよ。主に権力者や政府から与えられることが多いです」


 ほう、簡単にいったら自分では名乗れないため【何かを成し遂げた人】という特別な意味が出てくるのか。

 なるほどな。


 で、【異名】を名乗った後に自分の本名を名乗り。

 準備の合図とともに武器を取り出す、と。


 なるほど、何とかなりそうだな。


「勝つ条件は、相手の戦意消失ですね。降参リザインもありです。……ただし、何度でも立ち上がってきた場合、立てなくなるまで決闘は続行します」

「よし分かった」

「あと、魔法も有りなのでそこだけ気をつけてください!」


 ……そういえば、俺まだ魔法未経験か。

御読了感謝いたします。


明後日もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ