表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
龍眼族の異世界魔剣鍛冶  作者: 天御夜 釉
第7章:運命と宿命と選択【Destiny,Fate and Eelection】
108/333

108 ルークエルリダス

「ここが、アリアか」


 カエシウス聖王国の王都、アリア。

 俺たちがクレアシモニー学園から出発して、約2週間が過ぎた。


 結局あの後、エスペランサは先輩方に明確な答えを要求しなかったし、そもそも二人は微妙な距離感を保ったまま、それでもついてきていた。


 それっきり、エスペランサと先輩方は会話を交わしたことがない。


 エスペランサは先輩方をどうおもっているのだろうか。

 正直、不要だと思っていても全くおかしくないんだが……。


「シルバさん、今日はどこに泊まりましょうか」


 そんなことを言いながら、彼女は俺のほうをむくと愛嬌たっぷりの顔で笑って見せた。


 その顔を見ているだけで、浄化されそうな気がするが気のせいではないと思いたい。


「そうだな。……先に宿をとってからにするか」


 さすがに王都だ、魔剣の鍛冶屋くらいはあるだろう。

 そんなことを考えながら、俺はエスペランサの後を追って4人分2部屋の宿をとりにいくことにした。


「シルバ」

「どうした? ヴァーユ先輩」


 後ろから話しかけられ、振り向くとそこにいたのは赤く頬を染めた先輩。

 顔が赤いのは、熱があるからなのかそれとも別の意味でなのか。


 いや、カエシウス聖王国出身のことだから前者はありえない。


「……シルバ、うしろ」


 うしろ?


 首を傾けつつ、もう一度前を向くと。


 そこには、一人の男が立っていた。


「初めまして、シルバ・エクアトゥール」

「……?」


 誰だこの人。

 しかし、俺が質問をする前に先に口が動いたのは相手のほう。


「私の名前はルークエルリダス・フレイヤ・レイカー」


 ……そこから先は、俺でも予想がついた。

 この人が。


「レイカー家の現当主だ、よろしく」








「まさか本当に交通手段なしで来るとは思わなかった。……さすが龍眼族レザール、ということか?」


 ここは、王都の中心部にある酒場だ。

 だといっても、別に豪華な雰囲気はなくファンタジー世界によくあるアレだ。

 この世界が、そもそもファンタジー世界というのもあるが、なかなか。


 というより、この世界にも酒というものは存在するのか。


 先輩方は最初に会ったとき、緊張でヴァーユ先輩が失神しかけたためここには連れてきていない。

 代わりに、いるのがエスペランサ。


「で、このはなんなんだ?」

「俺の相棒です」

「エスペランサ・ホープレイと申します。種族は謎法族カラミタ


 なかなか、珍しいコンビだなとルークエルリダスさん。

 ちなみに、あの双子姉妹と同じように髪の毛は銀髪で、男にしては長い。

 目の色は夜空を覗き込んだような藍色で、星が煌めいたようにきらきらと少年のような輝きを失っていない。

 この人、何歳なんだろうか。見たところ20後半のような気もするのだが。


「ホープ、か」


 と、急にレイカー家当主は意味深な顔をして見せた。

 もしかして、気づかれたかもしれない。


「確認のために聞くが、君は【希望神の英雄】に認定されたんだな?」

「えっ」


 なぜ、そのことを知っているのか。

 俺は疑問に思ったが、図星を指されて言葉に詰まったことで完全にばれてしまう。


龍眼族レザールはバンダナをするのは普通はない。……あるとしたら、額に何か隠したいときだけだ」


 この人は、たぶん洞察力が人並ではないのだろう。

 それどころか、人レベルを軽く超越しているような気もする。


「さらに言えば、龍眼族レザールにエクアトゥール姓は存在しないため、この世界の人間でもないことは分かった」


 ……この人、龍眼族レザールにパイプがあるのか……?

 だんだん、この人が人間に見えなくなってきた。


 出会ってまだ数時間だ。そのあいだに、この人は俺たちのどこまでを推理したのだろうか。


「転生者か。……それなら君の魔剣技術もうなずける」


 思いっきり全部ばれているな。

 ……ここは、俺はどうすればいいんだろう。


 で、とルークエルリダスさんは次にエスペランサを指出した。


「希望神ホープ様ですね」

「……なぜです?」


 今、確実にエスペランサの顔が引き攣った。


 震えながら、理由を問うたエスペランサに、彼は柔らかい笑顔を見せた。


謎法族カラミタというのは、本来自分の種族を隠すものです。ほとんど信用できる人にしか教えません。次にシルバ君が【希望神の英雄】の紋章を持っているということは、すごく近い位置に希望神がいるということ。……さらに露骨に古代の言葉でエスペランサは希望ですし、姓にも露骨な形で希望を持ち出されると」


 古代の言葉になっているのか。この世界では。

 よくわからないが、そういうことにしておこう。


 このひと、エスパーか?


「エスパーではないな。わかることだけ」


 エスパーだ……。

アルファポリスの青春大賞にエントリーしております。


応援よろしくお願いいたします。


投票は下のバナーから……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ