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ふたりでなら大丈夫

作者: 秋葉竹


 


スケートボードが夜空を駆ける

金のメダルに近づきすぎて

あまりのあまりの眩しさに

想わず視線を逸らしてしまう


悲しい目をして

それをみる君

僕はそんな君をみながら

楽しい時間を想い出す


街に人

み知らぬ人や人や人

この中に

スケートボードで遊んだ人は

幾人いるのか


どちらでも良い問いを

歌うようにたぶん持って帰るんだろう


みていても

みていてもわからない心の折れ曲がりかた

なによりも早く快適になりたい

だれよりも早く幸せになりたい

君の唇を

どう奪えれば

悲しみよりも早く晴れることができるのか

なぜもっと

賢くなれなかったのか?

なぜもっと

明るくなれなかったのか?

僕にはもう

良い問いを

歌うことしかできなくなってしまった



スケートボードが夜空を駆ける

鏡の美しさの月に近づきすぎて

あまりの美しさに心を割られて

想わず視線を逸らしてしまう


遠い目をして

それをみる君

僕はそんな君をみながら

幸せなだけの時間を想い出す


すべてを忘れたいと

希むことも一瞬はある

それでも忘れることはダメだと

心に埋まった宝石はやっぱり惜しいから

一瞬たりとも忘れない

初夏のダメ出し

行き交う人や人や人

ダメ出しなんかをしながら

そんな人人をみていると

ただもう

生きてゆくのが正解なのだと

想ってしまうのも悪くはないだろう?


けれども

もちろん

君とふたりでいればの話だ









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スケートボードが夜空を駆ける 金のメダルに近づきすぎて あまりのあまりの眩しさに 想わず視線を逸らしてしまう この文で一気に引き込まれました!
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