序
この世界では、人は自然に優劣をつけられています。
生まれてすぐに高校一年生になる人もいます。
人に蹂躙されて生まれてくる人もいます。
天に逆らうことができる人がいます。
人によっては、神棚から落ちてしまうこともあります。
——アニメではよくあるキャラクターの経歴ですよね?
「ベテラン」と名乗るのは恐れ入りますが、新世代の二次元である私にはある程度の知識があります。
いくつかの人のように必ず陽角です。
敵役に決まっている人もいます。
負け犬と決まっている人もいます
──たとえば私です。
通行人負け犬ですか?ふん、ちょっと面白いです。
ただそれだけです。
正直、それ以外では、負け犬というのが作中に出てくるくらいでしょうか。
現実に拒絶されていることを知っているのは、私だけです。
その理由は、何と言っても「私たちには合わない」からでしょう。
たぶんです。
でも生きていくには、やはり順応性が必要です。
親父は持っています。おふくろは持っています。姉貴が持っています。妹たちは…ですあるでしょう。
──ということは、私にもあるのでしょうか。
でも今ではありません。
もう少し待ちます。
「その時」が来るまでです




