エピソード5
「じゃあ勉強頑張るんだよ。メアリーさんよろしくお願いしますね」
「うん! 頑張るね!」
「はい、お任せくださいな」
僕はランを、メアリーと言う近くに住むおばさんに預けて店に戻った。
ースキル販売店ー
「それで今日のご用事はどのような事でしょうか?」
「それがよー! お前には中級クエストは無理だって受付にいわれてよぉ……」
セントが愚痴……相談に来ていた。
「セント様は中級クエストを受けたいのですか?」
「まぁ、そっちのほうが報酬高いしさ。で、だなんかいいスキルとかないか?」
「ふむ……基礎のスキルレベルを上げるのはいかがでしょうか」
「基礎? 確かにスキルレベルは平均5で高くないけど……」
「ではスキルレベル8を目指しましょう。サポートは致しますよ」
「本当か! 早速頼むぜ!」
カランカラン
ドアが開く音がしてそちらを向くと。
「カドレアさん、今いいですか?」
「えぇ、もちろん大丈夫ですよ。タマキ様」
「良かった、そちらの人は?」
「あぁ、俺はセント、ここの常連さ!」
「セントさん、俺はタマキ。よろしくお願いします」
「よろしくな!」
「タマキ様のご要件を伺います」
「今日は特訓してくれるって前言ってたのでお願いしたいなって」
「ちょうどいい、セント様も特訓したいとお申し出があったので二人で特訓いたしましょう」
「あ、レイさんも後から来るらしいです」
「ではレイ様は合流したら特訓にご参加いただきましょう」
「はい! よろしくお願いします!」
「あぁ、俺も頼むぜ!」
ーギルド訓練場ー
「まずは基礎のスキルレベルを上げるため特訓をしたいと思います。スキルレベルを上げるスキルは剣術スキルです」
「「はい! / あぁ!」」
「スキルレベルを上げるためにはとにかくスキルを使うことです。それだけで8までは上げられます」
「じゃあそれ以上はどうすんだ?」
「闇雲にスキルを使うだけではたどり着けないです。強敵と戦って何かひらめきを得たり、コツをつかんだりするとレベルが上がります」
「へぇー、9以上は難しいんですね」
「ええ、なのでまずはスキルレベルを8にしてから、本番が始まる感じです。8と9には大きな力の差があります。頑張っていきましょう!」
「頑張らなきゃ……」
「やりがいがあるってもんだ」
スキルについての説明と目標を説明し、特訓が始まった
「おかえりなさい! 待ってたよカドレア!」
「ただいま、メアリーさんありがとうございました。また次回もよろしくお願いしますね」
「いいんだよ、小さい子に何か教えるなんて懐かしいからね」
今後もメアリーにランの教育を頼む事になるな。