エピソード14
ー数日後ー
「カドレアさん、新しいスキルが欲しくて来ました」
「いらっしゃいませ、タマキ様どの様なスキルが欲しいのでしょうか?」
「剣を使うスキルレベルが8になったので、盾を使うスキルをお願いしたいです」
タマキはスキルレベルを順調に上げているようだ。盾を使うスキルはスキルレベルが高ければ高いほど、ダメージを軽減できる。
「分かりました、コチラにサインをお願いします。……ではタマキ様、私の目を見て下さい…………これで盾を使うスキルのコピーは完了です」
「ありがとうございます! でもこのスキルは、どうやってレベルを上げれば良いんでしょうか?」
確かに防御系のスキルは、誰かに攻撃してもらわないと発動できない。訓練相手が必要だ。
「ではレイ様に魔法を撃ってもらって、訓練いたしましょう」
「防ぐのは魔法でも良いんですか?」
「盾を使うスキルは魔法でも、スキルレベルを上げることが出来ます。まずは軽く魔法を撃ってもらって感覚を掴みましょう」
最初から全力だと怪我するかもしれないからね。少しづつ威力を上げるのがいいだろう。
「はい! ありがとうございます!」
「是非今度はレイ様もご一緒にご来店下さい、お茶でも出しますよ」
「そうですね。レイさん、魔法を使うスキルがレベル5になりそうみたいなので、近々来ると思います」
「皆様ご成長なさっていますね、私が手伝えることは何でもいたしますよ」
「あの、ではクエストについて行ってもらえませんか? 採取クエストなんですが、見たこと無いキノコで良くわからなくて」
「分かりました、そのクエストはなにをとってくればよいのでしょうか?」
「えっと__」
【幸せのキノコ】食べたものは幸福になると言い伝えられているキノコだ。
今回のクエストは幸せのキノコを取ってくるものらしい。
僕とタマキは森に行くことにした。