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いいね機能に求める機能

作者: みももも

 昨日、いいね機能について思いつくままに批判的なことを書いてしまいました。


 けど、ただ否定するだけなら誰でもできます。

 前回は勢いに任せていたこともあり、なぜ不満があるのか、じゃあどうすれば良いのか。

 については一切書いていなかったから、ただの愚痴っぽい話になってしまいました。

 ということで、いいね機能がどうあるべきだったのか。ということについて考えてみようと思います。


 なろうの開発者さん(ヒナプロのみなさん)、丸パクリしろとは言わないので、よければ参考にしてください。


1. 他の「いいね」機能との比較


 まず、なろうの「いいね」について考える前に、他で見かける「いいね」の役割について考えてみます。

 というのも、そもそも「いいね機能」自体が新しい考えとか発想に基づく物ではないので。

 機能を真似るのは悪いことじゃないけど、側だけ真似ても意味がないってことで、今回は「効果」に注目したいと思う。


1−1. SNSのいいね機能

 SNSによるいいね機能の一番大きな役割は「拡散」だと思う。

 いいねをすると、その投稿をしたユーザー自身に伝わると同時に、いいねをした人の友達フォロワーにも拡散される。

 よく流れてくる「○○さんがいいねしました」というあれだ。

 元々興味がなかった事柄でも、友達がいいねをすることで、自然と目に入る。

 一人の「いいね」が十数人の目に入り、そのうちの数人が「いいね」をすると、更にそれぞれ十数人の目に入る。

 そうやって、いいねが連鎖したり、影響力のある人に拡散されたりしていくことで、バズりとかそういうのが発生するんだと思う。

 知らんけど。


 他には、いいねをすること自体が一種の「自己表現」にもなる。

 特定の趣向を持った投稿に「いいね」を押し続けることで、(誰にということでもないが)自己表現をすることができる。

 自分の投稿に「いいね」をしてくれた人が、どんな投稿しているのか。あるいは他にどんな投稿に「いいね」をしているのか。

 それで、なんとなくの人となりを把握できる。


 多分、そんな感じの役割だと思う。

 なろうのいいねでは、今のところどちらも満たせていないけど。


1−2. 掲示板などのいいね機能

 イメージしたのは、ニュースサイトとかのコメント欄に「いいね」ボタンが用意されている感じ。

 後は、質問サイトとかで良い質問に対して「いいね」をすることができたりするやつ。

 これらは、SNSのいいねと違って、拡散力はほとんどない。

 なにせそもそも匿名でいいねできたりするところもあるぐらいだから。


 これらの「いいね」は

・純粋に、その投稿をした人(記者?)に「いいね」と思ったことを伝える。

・この投稿に共感した! ということを、わざわざ書くのも面倒くさいときに手軽に伝える。

 という効果があるんだと思う。


 でもどちらかというとこれは、それが単発である時に、効果を発揮するように感じる。

 例えば、なろうでも短編のエッセイを書いたりして、それにいいねが集まるのは、なんとなく嬉しくなるのかもしれない。

 それでも、ちょっとの手間をかけて★一つでも評価をくれた方が、数倍は嬉しいんだけどね。

 十のいいねより、一つの星の方が嬉しいというか……まあ、一つ星評価を「低評価」考える人にとっては、そうでもないのかもしれないけど。


 あとは、他に評価をする方法がないから、いいねでもまあ十分という考えもあるわけだけど……


2. ご提案


 とりあえず他との比較はこれぐらいにして、じゃあどうするのが良いか。について考えてみます。


 まず第一として、現在の「誰が誰にいいねをしているのか分からない」という状況は、どうにかしましょう。

 せめて、その作品に何いいね集まっているのかぐらいは、見えるようにしてください。じゃないと本当に無意味です。


 そして、小説に対して「いいね」をつけるのなら、それが何らかの拡散につながる仕組みを用意して欲しいです。

 例えば、パッと思いついたのだと

 ランキング的な検索方法に「最近いいねされた作品」の一覧を出すとか。

 常々のなろうの課題に「ランキングの流動化」というのがあると思うんだけど、いいねシステムは上手く使えば一石を投じることができると思います。


 あと、これは少し違う話になりますが……いいねの取り消し機能。これ、要らなくないですか?

 たとえばライブ配信みたいに、そのタイミングでの低評価やそのタイミングでの高評価という考えがあるのなら、確かにいいねを取り消すことは大事かもしれないです。

 ですが、小説ですよ?

 次の話を読んで、気に入らなかったから今までのいいねを全て取り消す……なんていう、意地の悪い人がいると思いますか?

 というか、そういうのは「評価」で十分でしょう。

 ブクマや評価が経るのは仕方がないとして、いいねが減る様子を見た作家はどう感じると思います?


 まあ、今のままのいいねシステムなら、特になにも感じないでしょうけど。


 個人的には「コメントや活動報告に『いいね』をできる機能」を用意して欲しいです。

 というか、いいね機能はこちらでこそ活きるのではなかろうか。とすら思います。

 これは私が偏屈なだけかもしれませんが、個人的に「作品にいいねがつく」よりも「作品を応援してくれているコメントに、複数のいいねがついている」という状況の方が嬉しいです。


 それと、いいねに対して、もう少しプレミアム感をつけて欲しいという思いもあります。

 話数ごとにいいねがつく関係で、毎回「いいねがつきました」だと、通知がうざくなりそうなので、例えば

「○○に、はじめていいねがつきました!」

「○○に、10個目のいいねがつきました!」

「○○に、30個目のいいねがつきました!」

 みたいな感じで、段階を踏んで通知をしてくれるとか。

 上で言った「最近いいねされた作品」とかも、1いいね毎じゃなくて、例えば1いいね、10いいね、20いいね。50いいね、100いいね、200いいね、300いいね……ごとに、一覧に上がるようにすれば、最大手と中堅、初期での棲み分けが上手いことできる気がします。


 最後に……これは、いいねとは関係ない話になるのですが。

 個人的に、なろうを含む小説投稿サイトは、横のつながりが薄いように感じます。

 作者と読者のつながりに関しては、やろうと思えばできるのかもしれませんが、読者と読者のつながり、あるいは、作者と作者のつながりは元々の知り合いなんかを除けば、ほぼ皆無かと思われます。


 いいね機能の発展が、そういう、ユーザー同士のつながりを活性化して、

 小説家になろうが、より快適に、より楽しく小説を書けるサイトになってくれることを、

 なろう中堅作家を自称する一人として、応援しております。



 まあ、なろう運営が、こんな場末のエッセイを読むとも思えませんが。

読者様


 ご意見、ご感想、大歓迎しております。

 他にアイデアなどありましたら、コメント欄をご自由にお使いください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] よそでのいいね機能の分析、いいね機能の活用法を書き出してるのがいいと思いました。 活動報告、感想やレビューにいいね機能が使えたらいいというのも同感です。 [一言] 「いいね機能って何の役に…
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