名無しさん
時間がかかると言いつつ
次を投稿、どうしたんだ私。
何だか書けたので書けるうちに
進んでおこう。
すみません
少しこういうの続きます。
後少し我慢してね。
寝心地の悪さで目が覚めた。
体が痛い、寝ていたらしい
頭がクラクラする
あと
お腹が盛大に「何かくれ」と哭いている。
ぼんやりした意識の中、現状の再確認をする。
川で金色のモフモフを見つけ
お肉だと思ったら人間で
死んでいると思ったら生きていて
でもほとんど死にかけで・・・・
ここで完全に目が覚めた。
名無しさん、大丈夫か?
昨夜の手当には自信があったが
まさか魔力切れで意識を失うとは思っていなかった。
部屋で大の字になって昼過ぎまで寝ていた。
こんなことは、お師匠様と実験に熱中しすぎ、いろいろやらかした時以来だ。
反省しながら名無しさんを確認する。
うん、息をしている
成功したみたいだ。
血色もよくなっているし
脈も体温もほぼ普通に戻った。
眠りの魔法がまだ効いているのか
目覚めてはいない
脳にダメージがないといいなあ・・・・
部屋を見回せば
酸素濃度を上げる結界はちょっと前に
魔力切れ、普通に戻っている。
部屋を温めている魔力が切れなかったのが幸いだった。
いくら家の中でも
今は早春の時期、
暖房が切れた部屋の床に裸ローブでぶっ倒れれば
風邪をひく自信がある。
私はいそいで
暖炉に巻を放り込み、火を入れて、遅い朝ごはんの準備を始めた。
ちらっと
部屋の奥を見る。
ベッドで眠っている
拾った人、名無しさん。
元気になって
朝食とか一緒に食べることできるかな?
ちょっとだけ思ったけど
すぐ頭の中から追いやる。
まだ安心はできないだろう。
容態の確認。
毒消しが完全ではないため
傷の治りが遅いようだ。
上級ポーションを点滴しているから
なんとかふさがっているけど
毒を受けてから少し時間が経ちすぎたみたいだ。
点滴をやめた途端、傷が開き血を吹き出すかもしれない。
何か厄介な毒のようだ、魔毒か?
毒を受けた魔物を特定したほうがいいかもしれないかな
一瞬だけ、無理やり起こして聞こうかと思ったけど止めた。
脳に障害が出ていないとも限らないし
無理はさせられない。
面倒くさいけど確実な方法でやろう
朝食を片付けて早速処置の続きをする。
新たな器具の準備・・・の前に
ベッド周りの汚物と血液と薬品にまみれた
昨夜の治療の惨状の片付けが先だった。
良くご飯たべられたなあ・・・・
お腹が減るとどんな状況でも大丈夫なものなのだと
自分の図太さに呆れる。
名無しさんの体を
洗浄できれいにしてから消毒、服を着せる。
そっと頬に触れてみる
暖かい、改めて生きていると実感。
新たな器具、
一度、体の血を抜き、特殊な膜と魔導機械で濾してきれいにした後、
体に戻すためのもの。
お師匠様は透析とか言っていた。
特殊な膜は竜種、豚など動物の首から脳にかけての血管内にある
一頭から一枚しか取れないはず。
それを採取、加工したもの。
お人形さんの静脈二箇所にそれぞれ管の付いた針を刺して
器具内に血液を循環させる。
異物や空気が入らないように慎重に・・・・
体に戻すときの血液は体温と同じに保温する。
これで半日から一日かけてゆっくり血をきれいにする。
ちょっと手が空いた
服を着よう。
いつも練成や実験の時に来ている白い服に着替えた。
半日後、生体探査で状況を確認
若干回復が見られる。
血液を濾す膜の交換と保温の状況確認以外は
毒消しと上級ポーションをありったけ錬成していたので
さらに追加、出来れば血清が欲しい。
透析だけだと毒は濾せても魔力の浄化がうまくいかない様だ。
そういえば
名無しさんの下のこと考えていなかった。
あー・・・点滴するから当然出るよね。
何回か洗浄してから気がついた。
このままではまずいだろう。
尿管に管を挿入、その先には大きめの皮袋
これに溜めておき、後で処理しよう。
次、やっと王子様の話。
でも、おそらく
予想と違います。