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File 14 私は、あなたのパートナーです!


 先輩が連れて行かれ、私も一人死神界へ戻ることになった。先輩のことは深く追及することは許されず、結局何もかも分からないままだ。



「課長!」



 そんな状況じゃ居ても立っても居られず、気が付けば私は転生協会本部に駆け込んでいた。勢いのままノックもせずに課長の部屋へと飛び込むと、彼はいつもの机で誰かと電話をしているようだった。



「――ああ、分かっている。五十年前のようなことは……はい、それでは」



 らしくもない穏やかさのない声で通話を終えた課長は静かに私を見上げると「今日はもう大人しくしているように言わなかったかな」と突き放すように言った。



「何も知らないまま大人しくなんてできません! 先輩に何があったんですか、教えて下さい!」

「そう言われてもね。……ああ、さっきの注射のことなら魂に大した影響もないから大丈夫だよ。ちょっと動けなくなるだけのものだから」

「なんでそんなものを……」

「今のシンは何を言おうと話を聞かないだろうと判断した。それだけだ」



 ならばどうして先輩は周りの声が聞こえなくなるくらい焦っていたのか。しかしそれを課長に訴えようとしたところで、私は一度言葉を止めた。ただ問い詰めても答えてもらえないと思ったこともそうだが、先輩が豹変した原因の一端が分かったような気がしたからだ。



「……さっき人間界で報道されていた爆弾事件」

「!」

「それと何か関係があるんですか」



 じっと見つめていたおかげで、私は課長の顔色が一瞬陰ったのを見逃さなかった。



「先輩が走り出す直前、あの人“八重”って呟いてました。先輩の婚約者だった人が、今回と何か関係しているんですか」

「!? 婚約者って……シュリちゃん、それあいつから聞いたのか?」

「少しだけですが……生前に八重さんっていう婚約者がいたこと、その人が殺されて犯人に復讐したこと。それは聞きました」

「……あいつが」



 課長が酷く驚いたように目を見開いた。暫しそのまま動かなかった彼は、やがてほんの少しだけ口元を綻ばせていつもの穏やかさを取り戻すように柔らかく目を細めた。



「……シンがその件を誰かに話すなんて、正直驚いたよ」

「課長」

「あいつがそこまで君に話しているというのなら……そうだね、シンのパートナーである君には話しておこうか」




「――五十年前に起こった、あの事件のことを」







 □ □ □ □ □







「五十年前、人間界でとある宗教団体によるテロ事件があった」

「テロ事件……」

「犯人の男は、デパートにいくつかの爆弾を仕掛たと警察に脅迫電話を入れた。要求は爆弾のタイムリミットまでに逮捕されている宗教団体の幹部全員を解放すること。もし時間が過ぎる、もしくはデパートに人が出入り――警察が突入したり中にいる人々が逃げ出したり――すれば、すぐに爆弾を爆発させて全員を道連れにすると声明があった」

「……それ、今回の事件と似てますよね」



 場所や爆弾、更に宗教団体が絡んでいるところまでそっくりだ。先ほどのニュースを思い出してそう口にすると、課長は重々しく頷いた。



「犯人達は特定されるリスクを減らす為か表立って行動しておらず、人質の中に紛れて不審な動きをする人間が居ないか監視していたのだという。……そしてその人質の中にあいつの生前の婚約者、孫と一緒に買い物に来ていたという八重さんが居た」

「!」

「当時はここと警察との繋がりもなく、シンは人間界で仕事をしていた時に偶然そのことを知ってしまった。そして八重さんを救う為に、人に見えない死神の体を利用して次々とデパート内に仕掛けられていた爆弾を探し出して撤去していったんだ。勿論あいつに爆弾の処理なんて出来ないから、実体化して外に居た警察の所に持って行ったらしいがな」

「……それって、ものすごく驚かれますよね」

「ああ。いきなり爆弾を持った真っ黒な人間が現れたかと思ったら『中にあった爆弾だ、処理しろ』とだけ言われて消えるんだからね」



 何が何だか分からなかったと思うよ、と課長が苦笑する。そりゃあ怪しすぎる。下手をすれば犯人の関係者だと思われても仕方が無い。



「訳が分からずとも、目の前に爆弾があるんだから警察も処理するしかない。そうして脅威を排除して行って、爆弾は全て取り除かれて警察がショッピングセンターに突入しようとしたんだ。それに気付いた犯人が爆弾を爆発させようとしたが勿論不発。その不審な動きで犯人に気付いた警察が男を捕まえようとしたんだが……一矢報いようとした犯人は持っていた拳銃を滅茶苦茶に乱射したんだ。――その銃弾が、逃げようとしていた八重さんの頭に当たった」

「……っ」



 思わず息を呑んだ。先輩が必死に彼女を助けようとした矢先に、八重さんは殺されたのだ。それも以前に聞いた話を思い出せば……先輩の目の前で、彼女は撃ち殺された。



「それで、シンは」

「先輩が……犯人を殺した」

「……そうだ。犯人が彼女を殺した直後、実体化したあいつがすぐさま鎌で首を刎ねた。……あれからだったな、鎌の形状が変わることになったのは」



 私は研修時代の教科書に載っていた昔の死神の鎌を思い出した。私が持っている虫取り網のような物とはまったく違う……あの大鎌で、先輩は犯人の首を刈り取ったのだ。



「人間界は色々と大騒ぎだった。爆弾にしろ犯人が突然死んだことにしろ……事件が大事になってしまったこともあって、混乱を収束する為に僕らが警察の上層部に接触することになったんだ。そこから警察との繋がりが出来て後々こっちの仕事もしやすくなった……そこだけは、この件で唯一プラスとなった部分だ」

「……」

「人間界は落ち着いた、だがこっちはそうも行かない。何せ生きている人間を手に掛けたんだ。シンの処遇をどうするか、協会側でも大きな議論になった。地獄送りにするか、それともいっそ魂を破棄してしまうか。そういう意見が沢山出たんだ」

「でもそうはならなかった……んですよね? だって先輩は今も」

「そう、地獄行きや魂の破棄にはならなかった。それは単純にあの事件でシンに救われた人間が多すぎたからだ。デパートに居た人々が全て死んでいたらと考えると、人一人を殺したシンの罪を軽くするべきだとね。……それに、この事が他方に伝わることも問題だった」

「他方って」

「協会の外、特に人間を傷付けることに酷く敏感な天界側に知られたら死神の存在自体が危うくなる可能性もあった。だから余計に目立った処分をする訳にいかなかったんだ」



 あの時は本当に大変だった、と課長は思い返すように宙に視線を投げて小さくため息を吐く。



「だから……シンが人間を殺したことには箝口令が敷かれ、その代わりにテロ事件を解決し多くの人間を救ったことを大々的に公表することにしたんだ。別の話題で上塗りして、都合の悪いことは忘れさせるようにね。まあやったことは事実だから」



 以前、先輩にテロ事件を解決したことがあるのかと尋ねたことがあった。その時の先輩は「解決などしていない」と言っていたから無関係だと思っていたのだが……恐らく、あれは誤魔化したのではなく本当にそう思っていたんだと思う。

 結果的に爆弾を取り除いて多くの人間を救っていたって、先輩にとっては全て八重さんの為だったのだから。けれど、その彼女は結果的に助からなかった。他の死神に持て囃されたって何の意味もないどころか、きっと話題に上がるだけで苦しかったのではないだろうか。



「……」

「ただ、流石に何の罰も与えられないというのは問題だった。それで結局あいつは、罰として死神としての任期を大幅に伸ばされることになったんだ。当時からあいつの実力は抜きん出ていたから、上にとっても手元に長くおけると一石二鳥だった」

「だから、先輩は百年も死神をやって来た」

「そういう事だ」



 普通の人間の寿命を大幅に越えていることをおかしいと思ったことは何度もあった。ただ先輩の他の部分も人間離れしていたから深く考えようとしなかっただけだ。まさかそんな事情があったなんて想像もしていなかった。



「あれからあいつは荒れた。前から一人で十分だと言ってパートナーも無しに行動していたが、更に誰も寄せ付けなくなったんだ。……それでも、シュリちゃんと組むようになってからシンは少しずつ変わった」

「私、ですか?」

「他人とろくに話そうとしなかったあいつが軽口を叩いて、僕が何度言っても聞かなかったのに家に住み始めて、必要ないと切り捨てていた食べ物に娯楽を見い出して……機械のようだったあいつが、本当に人らしくなった。――だがそれでも、もう一度同じことが起きたら。そうしたらシンはまた同じ過ちを繰り返しかねない」



 課長が手に持っていた紙をこちらへ差し出して来る。そこにあったのはとある魂の履歴。転生記録などが書かれたその紙の一番下、そこに書かれていた名前と写真に私は見覚えがあった。

 先輩が気にしていた人、数日前に出会った人。そして、テレビにちらりと写っていた彼女だ。



「この人は……」

「今起こっている事件の人質の一人……植村重うえむらかさねは、シンの婚約者と同じ魂の持ち主だ」

「!」

「それも、事件は五十年前と同じ宗教団体によるもの。要求も同じ。彼女が巻き込まれたのは偶然だろうが、まるであの時の再現をしようとしているみたいだ」

「再現……」

「だが繰り返させる訳にはいかない。あいつにまた人を殺させる訳にはいかないんだ」



 だから先輩は身柄を拘束された。今度こそ彼女を助けようとした先輩が何をしでかすか分からないから。あの人を救う為なら、きっと先輩は手段を選ばないだろうから。

 こんな時に、場違いに胸が痛くなった。



「……警察に協力とかはしないんですか。私達なら気付かれずに中に入れます」

「うちの管轄ではない」

「課長!」

「シュリちゃん、僕達は何でも屋じゃないんだよ。警察に関わるのはこちら側の案件に関わる時だけだ。生きた人間が起こした事件は、同じ生きている人間で解決しなければならない」

「でも、バッチを使って人を助ける時は」

「人一人事故に遭うのを防ぐのとは訳が違うんだ。大勢の人間が関わる事件、それも五十年前とは違って今の世の中情報はあっという間に世界中に知れ渡る。死神の存在が沢山の人間に認知されると世界の常識がひっくり返りかねない。分かるね?」

「……」

「僕達は死神だ。本来死者は生者に影響を与えてはいけない。何もできない、するべきではないんだ」







 □ □ □ □ □







「……」



 協会本部の奥まった場所。基本的に訪れることのないその場所で、私は息を潜めて辺りを窺っていた。

 ちらりと通路の奥に見える階段の前には二人の男が見張りのように立っており、私はどうやってそこを切り抜けようかと思考を巡らせる。


 本部に連れて行くと課長が言っていた以上先輩はこの建物の何処かにいるのは間違いない。そう思って普段は行かない場所までこっそり探っていたのだが、階段の前に立っている男が先輩を捕まえる時に見かけた顔だと気付いた。事情を知らない人達に先輩が拘束されていることを知られるとまずい、知る人間が限られていることを考えると先輩はきっとこの先にいると予想した。

 だが、見張りの二人に隙はなくこっそり忍び込むのは不可能だ。こんな時に先輩ならばそれこそ気付かれないほどのスピードで通り抜けるかもしれないが、私はまだそんなに人間からかけ離れてはいない。

 ならどうするべきか。普段大体力技で何とかして来た所為であまり使われていなかった脳みそを必死に回転させた私は……覚悟を決めて、そのまま彼らの元へと歩き出した。



「あの……」

「ん? お前はさっきの」

「シン先輩のパートナーのシュリと言います。先輩を宥めるようにって課長に言われたんですけど……通ってもいいですか?」



 怪訝そうにこちらを見る男達に軽く会釈をし、おずおずと首を傾げてみる。勿論嘘だ。だがこっそり入れないのならば正面から入るしかない。

 苦笑いを浮かべて「うちの先輩がすみません」と頭を下げると、二人は顔を見合わせた後に課長が言ったのならと体を横に動かした。



「あの男のパートナーとは大変そうだな。一人で大丈夫か? 着いていってもいいが」

「い、いえ……これ以上ご迷惑をお掛けする訳にはいきませんので」



 控えめな態度で微笑んで、これ以上何か言われる前に少し早足になりながら階段を下る。こつこつと音を立てながら踊り場を曲がり男達の背中が見えなくなると、私は胸を押さえながらほっと息を吐いた。何とか誤魔化せたようだ。

 課長に確認を取られなくて本当によかった。宥める為なんて理由では突っぱねられるかもしれないと思ったが、先輩の普段の態度があれだったので助かった。


 そのまま階段を下ると目の前に重厚な扉が現れる。取っ手を思い切り引っ張ると何とか少しずつ扉が開き、ある程度開いたところで体を滑り込ませる。

 完全に扉が閉まると一気に外の音が遮断された。これならば話をしていても外に聞こえることはないだろう。……逆に言えば、そこまで厳重な場所に入れられているということだ。



「……先輩」



 薄暗い部屋の中、前方にある細かい鉄格子の向こう側に見慣れた黒があった。俯いて座り込んでいた彼は、私の声にゆっくりと顔を上げてフードの奥からこちらを見上げる。その目にいつもの鋭さは見当たらない。



「お前……何をしに来た」

「何って……」



 一瞬言葉に詰まった。私はどうして必死になって先輩に会いに来たのか。……実際明確な理由があった訳ではない。だけど、ただこのままじゃ駄目だと、先輩に会わなければと強く思ったのだ。



「課長から、昔の話を聞きました」

「……そうか」

「怒らないんですか?」

「ただの事実を話すことを俺が止める謂われは無い」



 淡々と、静かな声が部屋の中に響く。動く気配は一切無く、この場所から逃げ出そうともしていない。先ほどとは対極で、酷く大人しい様子だ。

 ……こんなの、ちっとも先輩らしくない。



「彼女を、助けに行こうとはしないんですか」

「……」

「このままずっと、事件が終わるまでここにいてもいいんですか。さっきまでの必死な様子はどうしたんですか」

「……」

「先輩」

「無駄だ」



 何も言わない先輩に焦れて苛立ちながら言葉を重ねると、ようやく返って来たのは酷く力のない一言だった。



「無駄って」

「鎌は奪われて此処を出ることも叶わない。あいつに打たれたものの所為か体も動きにくい。それに……どうせ俺が行った所で何も変わることはない」

「そんなの分からないじゃないですか!」

「決まっている。俺に、あいつは救えない。……現に、あいつは二度も俺の目の前で死んでいる」

「……二度?」

「一度目は銃で頭を撃ち抜かれたあの時。そして、八重が今の人間になる前……あいつは一度別の人間に生まれ変わっていた。その時は重い病気で、二十にもなれなかった。その時、静かに死んでいくあいつの魂を回収したのは俺だ」

「!」

「目の前で苦しむあいつを俺はただ見ていることしかできなかった。俺に出来ることなど何もなかった。……今回だってきっとそうだ。一度目と同じ事を繰り返すだけ」



 何も出来ない。先ほどの課長の言葉と先輩の言葉が重なる。

 ……本当にそうなんだろうか。私達は何もできないのだろうか。


 先輩は相変わらず力なく座り込んだまま。全てを諦めたように動かない。常に自分のやることを押し通す先輩が、今は見る影もなくなっている。


 ――何だか、無性に腹が立った。






「っいい加減にして下さい!」



 ガッシャーン、と大きな音を立てて力一杯目の前の鉄格子を叩いた。

 静まりかえっていた空間に大きな音が響き渡り反響する。それでも苛立ちはちっとも収まらなくて何度も何度も鉄格子を叩き続ける。



「さっきから何をぐちぐちと……それでもあんたシン先輩ですか!」

「……」

「何なんですかもう……! いい加減にして下さい! 先輩はいつも無茶苦茶で、常識をぶち壊して好き放題やってるじゃないですか! 何もできないって諦めるなんてちっとも先輩らしくない! 大切な人なんでしょう! 助けたいんでしょう!? だったらぼうっと座ってないでさっさと立って下さいよ!」



 課長の考えに逆らうことだと、死神としては間違っていることだと分かっている。

 でも私はそんなの嫌だ。助けられるかもしれない人を諦めることも、今のこんな先輩を見ていることだって。

 


「……貴様に、何が分かる」



 その時、今まで静まりかえっていた先輩の声にようやく感情が灯った。

 


「何が、俺らしいだ。今まで助けられなかったのがその俺だ! 何も知らない癖に知ったような口を聞くな!」

「……はあ?」



 思わず低い声が出た。私が先輩を何も知らない?

 確かに八重さんと先輩のことを詳しく理解している訳ではない。助けられなかった失意も、犯人への怒りもきっと理解しきれていない。

 けれど、私は先輩を知っている。私の知っている先輩はこの人だ。



「ばっかじゃないですか!? 知ってるに決まってます!」

「嘘を――」

「先輩のことならいくらでも言えます! ありえないくらいの身体能力で、すぐ人の頭叩いて、いつも人のこと馬鹿にして……でも、自分にも厳しくて、私も妹も助けてくれて……そして何より、先輩の頭おかしいスパルタにも着いていくような頼りになるパートナーがいます! 先輩が言えばすぐにこの檻をぶち壊すことだって出来るパートナーがね!」

「! ……お前」



 ぱっと鎌を取り出して笑ってみせると、フードに隠れていた先輩の目が大きく見開かれたのが見えた。

 私はこの人に沢山助けられた。なら、今度は私の番だ。



「鎌なら此処にあります。先輩一人でどうにもできないことなら、私が一緒に頑張ります。だから頼って下さいよ。助けろって、いつもみたいに偉そうに言えばいいじゃないですか! 私を誰だと思ってるんですか。私は、シン先輩のパートナーですよ!」



 胸を張って堂々と言い切ると、先輩は暫し唖然としたように言葉を失っていた。


 先輩の言葉を待つように私も口を閉じれば、再び耳が痛くなるような静寂が訪れる。






 そんな沈黙を破ったのは、吐息にも似た小さな笑い声だった。



「……頼る、か。そんなことは考えたこともなかったな」



 ゆっくりと顔を上げた先輩は、私を見上げて目を細める。そこには、今までには見られなかった強く鋭い眼光がある。

 いつもの先輩らしい、周りがびびるような剣呑な目だ。それを見た瞬間、私はつい嬉しくなって口角が上がるのを感じた。やはり、先輩はこうでなくては困る。



「シュリ」

「はい」

「此処を出てあいつを助けに行く。――手を貸せ」

「はい、任せて下さい!」



 私は次の瞬間、鉄格子に向かって思い切り鎌を振り下ろした。



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