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異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第1章 光物を求めて
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090.はがねの錬金術師(?)伝説…その51

さてさて、第1章も佳境です。

どうやって、第1章を終わらせよう?



「謝罪と賠償を要求します」


 自分で言ってて、物凄く胡散臭い人間…………ハイエルフになった気がします。

 全く見たことも、聞いたことも、なったことがないですけど、このセリフを口にした途端に、この世の絶対悪(アンラ・マンユ)になったような感覚になりました。

 もしかして、このセリフは自分自身に降りかかる呪いの言葉?


「後、慰謝料と迷惑料もいただきます」


 最強のレッドドラゴン(笑)の行いに対して、どちらのセリフも正当な理由があるんだけど、SAN値ガリガリ削れた感覚に襲われた。

 マジで人間のクズになった感覚です。

 実際は、ハイエルフなんですけどね。


 いや、でも、本当に、マジで正当な理由があるんですよ。

 ウソやはったりや国策じゃ無いんですよ。

 それでいても、この感覚…………マジで、呪いの言葉のようです。

 こんなカルマ値がドンドン下がっていくセリフが平然と言える人間っているんでしょうか?


 いや、言えるなら、人間を辞めているんでしょう。

 そうとしか思えません。


 そう言えば、『謝罪と賠償しろ』は、元いた世界のテロリスト民族アルカニダの連中の口癖だったような気がします。




 それなら、今のこの世の絶対悪(アンラ・マンユ)になったような感覚は納得できます。




 ここは、真龍山の山頂のカルデラ………凹みがあるところです。

 そして、カルデラの中にカルデラが複数あり、湖と巨大な温泉になっているカルデラもある。

 ゆっくり漬かりたいが、ゴボゴボと泡が大量に発生してるので、沸騰してるんじゃないですか?

 あ、うん、死んじゃいますね。

 でも、あれのおかげで、ここのカルデラの中の気温が高めに固定されているんでしょう。


 森も………森というか、果樹園っぽい感じみたいなところもあります。

 ドラゴンじゃない複数の小さな気配が森から感じられます。

 もちろん、今は戦闘態勢なので、『びんかんランスロット THE MOVIE』って歌が出来るほど、周囲に敏感です。


 さて、ここには、瞬間移動魔法と飛行魔法+念動力魔法でやって来ました。

 近いところに瞬間移動魔法で移動して、そこから、目立つように空を飛んできたって訳です。

 ほとんどの人が飛行魔法を使えなかったので、ボクが念動力魔法で、残りを運んでいます。


「それは、私では判断できない」


 最強のレッドドラゴン(笑)より、少し小さく、少し白みがかったレッドドラゴンがそう答えた。


 この娘…………最強のレッドドラゴン(笑)の姪っ子だそうだ。

 事情は全て説明して、その原因である最強のレッドドラゴン(笑)は、目の前に転がしてある。

 そして、事情を聞いたドラゴンたちは、ボクたちの周囲に集まって、ボクたちを囲っているような態勢になっている。

 最強のレッドドラゴン(笑)より、1mは背が低いです。


「なら、責任者…………」


 放り投げられても気絶したままの最強のレッドドラゴン(笑)にボクたちを囲っているドラゴンたちが指さした。


 思いっ切り信じられないような表情をして見せた。


「しょうがないでは無いか。強きドラゴンに従って、『最強のドラゴン(・・・・・・・)を目指せ』を訓戒として千年以上も渡ってやって来た一族なんだぞ。どんなヤツでも、力さえあれば、トップに据えるしか無いんだ。最強のドラゴン(・・・・・・・)になることが、我が一族の悲願なんだ」


 ドラゴンの姿のままなのに流暢にしゃべっています。

 人化を使わないのは、威嚇のためでしょうか?


「だけど、いくらなんでも、こいつは無いでしょう?」


 最強のレッドドラゴン(笑)を指さして見せた。


「……………………」


 沈黙とともに、一斉にドラゴンたちの視線がボクたちから外れた。


「では、もう一度言います。謝罪と賠償と慰謝料と迷惑料を要求します」


 身体から、『慈愛』と『知恵』が抜けて、『貧欲』『嫉妬』『愚痴』だけが残りそうです。


「答えは変わらない。さっきも言ったように、それは、私では判断できない」


 悔しそうな声音でそう答えた。


「交渉になりませんね。…………分かりました。コイツが目覚めるまで、しばらく待ちましょう。起きて、とんでもないこと言わないことを祈ってて下さいね」


 そう言っているうちに、最強のレッドドラゴン(笑)が目を覚ました。

 あ、うん、目を開けたが正解かも知れない。


 えっと、ここからまた、意識が戻ってくるまで待つんですよね?

 ただ、いくら待っても、ありもしない未来は、祈ったとしてもやって来ないでしょうけどね。




近くのダム湖まで、往復60Kmのツーリングに行ってきました。

こんなにスピードを出しても大丈夫か?

と思っても、体感速度より、スピードメーターは20Km以上下を指している。

もしかして、ハッピーメーターじゃないだけなのかも知れない。


次話、てきとー次回予告


いよいよドラゴンチーム最強の戦士、最強のレッドドラゴン(笑)の命令で雑魚どもの登場だ

ランスロット、あいつらのドラゴンブレスはただのドラゴンブレスじゃねぇ

あれをまともに食らったら、お前でもただじゃすまねぇ!

あいつらのドラゴンブレスに対抗する技を持ってるのか?

何だ、あの見た事もねぇ構えは?

ああっ! 白い炎だ!

次回、『未完の奥義・炎殺白龍波』

伊達にあの世は見てねぇぜ!

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