089.はがねの錬金術師(?)伝説…その50
目出度いのか目出度くないのか、その50まで来ました。
もちろん、てきとー予告のとこまで話は進んでいません。
天気が良かったんだよ。
まだ100Kmちょっとしか乗っていないバイクに乗りたいじゃん。
最強のレッドドラゴン(笑)が起きるのを待つ?
そんな暇なことはしませんよ。
時間が勿体無いですからね。
『さっきしてただろ』だって?
その時は、最強のレッドドラゴン(笑)が敵対行動を取っていなかったからです。
敵対行動を取られていないのに、敵対行動を取るのは、交渉時に弱みになります。
交渉で弱みを見せるのは、相手の油断を誘うときだけです。
相手を完封出来るだけの力があれば関係ないですけどね。
まぁ、そういうときは、弱みなんか見せる間もないでしょう。
武装解除は必要なことだったし、魔法回路を元に戻せって言われたら元に戻しますよ。
ただ、魔法回路を消されたってことに気付いたらですけどね。
ここまで来たら、後は本拠地を攻め込むだけです。
黙り込ませるだけの情報は持っていますし、ダメなら力尽くです。
なんとなく、分かってきた、この世界の魔法の仕組み……。
ボクの無限大の魔法回路基板を探してみる。
やっぱり、目的の魔法回路がありました。
隅っこの方に、『御鏡流:縮地』も想像通りに存在しました。
これで、身体に影響を受けない生前使えた技がほとんど使えることになります。
そう、そして、最強のレッドドラゴン(笑)すら持っていなかった生前の取って置きの…………本気で使う機会が無かった特殊な力も……ね。
「最強のレッドドラゴン(笑)の言質も取れたし、気絶したようなので、このまま、真龍山に行きますけどどうしますか?」
さすがにみんなに黙って瞬間移動魔法は使えません。
『決着を付けに行ってきます』って言うだけでも良かったんですけど、どうするかを聞いてみました。
最強のレッドドラゴン(笑)を基準に考えれば、付いて来られても守り切れるはずです。
ドラゴンの上位種であるエンシェントドラゴンが出てきてくれれば、逆に勝ちです。
エンシェントドラゴンは時空の制限を一切受けないと生前に聞いています。
時間と空間の法則を超越しており、全ての時とあらゆる空間に移動出来ると言う。
そう、平行世界のどの時間軸にも移動が出来るんですよ。
『ひとつにして全てのもの』であり『全てにしてひとつのもの』であり『ただし、同時に存在出来るのはひとつ』である。
くも子とは似て非なるモノです。
パラレルワールドで出会ったとしても、同一人物…………エンシェントドラゴンなので、同一人物ではないが、同じ存在である。
エンシェントドラゴンが出てきたのであれば、竜王族最後の生き残りのボクが知っている白龍王である。
まぁ、最強のレッドドラゴン(笑)と面識が無さそうなので、出会う心配は無さそうです。
つまり、最強のレッドドラゴン(笑)以上の相手は出てこないことになりますね。
自称最強じゃなければ…………ね。
「俺はついて行くぞ。じいさんに任されているし、何より俺が守ってやりたいんだ。ランスロット」
『ボンッキュッボンッ』されたけど、格好いいお父さまの再来です。
と言うか、守ってやりたいとか、お母さまに言ってあげて下さいよ。
「もしかしたら、真龍山から、戻って来れないかも知れません……。お父さまは、お母さまと残って、…………ボクの弟か妹をお願いします」
うるる~~っんと、涙ながらの別れのムードを演出します。
「弟か妹と言うことは……、ランスロット、お前が生きていて、次に産まれてくる子が、初めて弟か妹になれるんだ。上の子がいなくて弟や妹にはなれないんだ。だから、お前がいなくなったら、弟も妹が産まれてくることはない。…………俺はランスロット、お前が俺の息子で良かったよ。俺より優れた息子。俺よりお前の方が生き残ってくれた方がこの国、この世のためになる。だから、俺は、迷わず、ランスロット、お前の盾になれる。だから、絶対についていく。俺が盾になってランスロットの身代わりになったとしても、ランスロットさえ生き残っていれば、ベンウィック家やブリタニアン領も安泰だからな」
|超格好いいお父さまゴッド超格好いいお父さま《Super fancy father God super fancy father》、略して、『SFFGSFF』が現れました。
『長いから、超格好いいお父さまブルーにしろ!』ですか?
全く意味が分かりません。
どこから、ブルーが出てるんですか?
そもそも、最後のセリフが全部を台無しにしてるんです。
「お父さま、忘れていませんか? ボク、アロンダイト家の当主ですからベンウィック家を継げませんし、ローリーペッタン王国の王位継承権第1位ですからブリタニアン領を継ぐって言うより、ローリーペッタン王国を継ぐ確率の方が高いですよ。それに、今は沈黙を保ってくれてますけど、5歳のお披露目後は、エルフティア王国も黙っていないでしょう。ほぼほぼ、ブリタニアン領の領主になるのは不可能じゃないかと……賭けますか? お父さまは、ボクが、ブリタニアン領の領主になるに1票で良いですよね?」
『あっ』って表情になって涙目なお父さま。
「馬鹿だよね」
「馬鹿です」
「オレより目立つ馬鹿っぷりを見せつけやがって」
「つまらん、馬…………いや、なんでもない」
「さすがに、マッコォイさんでも貴族を馬鹿には出来ませんね」
「ふん」
「副団長でも、こんな馬鹿……いや、それが良い」
「「「「「だがそれが良いぃぃぃぃぃぃぃぃ」」」」」
「坊主の父親のこんな姿が見れるとは、親近感が湧くなぁ」
「おばか?」
「パラス、よく目に焼き付けておくんだよ。ああいう、大人にはなっちゃだめだぞ」
「……うん」
お父さまだけが、おちこんだりもしたけれど、みんなはげんきに付いて来ることになりました。
一応、ドラゴン(笑)の巣窟なんですけどね。
次話、てきとー次回予告
とうとう姿を現した○○○○○○○○○
こんなのとどう戦えってのよ!
NEXT EPISODE IS『ついに発覚っ? ○○○○○○の正体!』
見てくんないと、また暴れちゃうぞ!




