079.はがねの錬金術師(?)伝説…その40
ごめんなさい。
話のペースが落ちています。
あーんど、週末はモーターショーに行くので
どこかで、原稿を落とすかもです。
交渉の失敗では無く、交渉すら出来なかったのは幸いです。
世の中、事後承諾って言うのがあるんです。
魔族やブタイル商会のメンバー全員、身柄はいつでも確保出来るんですよ。
『魔道具技師都市連盟』のブタイル商会のメンバー全員と入れ替わるくらいお茶の子さいさいです。
つまり、『魔族やブタイル商会が悪いことしてたんで、勝手に退治しちゃったよ』を後で証拠込みで、報告すれば済んじゃうんです。
それでダメだったら、戦争でいいじゃん。
負けるはずないしね。
だから、『魔道具技師都市連盟』の交渉失敗ではなく、交渉が出来なかったのは、割とどうでも良い報告でした。
さて、知らない気配が4人……大人2人、子供2人。
倉庫の扉の隙間から中の様子を伺っているようだ。
気配から察するに、現状では敵対する様子は無さそうだ。
それに、子供2人が完全に戦力外である。
ボクたちに用事があるか、ブタイル商会に用事があるか…………さて、どちらだ?
視線をくも子の方にやると、扉を指差して、コクリと頷いた。
くも子も把握してるようなので、外の4人の生殺与奪はこちらが握っていることになる。
そして、その報告に聞き耳……この中の様子を確認してるのか?
検索魔法では…………お父さまは無駄足を踏んだようだ。
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「(獲物の方は、見張っていますので大丈夫です。睡眠毒も注入してますし、しばらくは起きないでしょう)」
くも子からの念話での報告だ。
こっちで、少し時間を取られそうだったので、気を利かせてくれたらしい。
外の4人の対応もありそうですしね。
「( ゴホゴホ………いつもすまないねえ、苦労ばかりかけちまって………)」
「(おとっつあん! それは言わない約束でしょ!)」
「(ダレが、おとっつあんだ)」
くも子は、服の資料用として覚えさせた異世界通信網魔法を使った動画閲覧に塡まっているらしい。
今も分体の1人が、動画閲覧中だろう。
だから、こういう小芝居をやってあげると喜んでくれる。
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「『魔道具技師都市連盟』の会長がいなかったんだが、交渉くらい出来ると思っていたんだ。だがな、『上のモノいないから無理』と言う一点張りの対応だった」
お父さまが、報告を始めた。
「魔族やブタイル商会の件は? もちらん、伝えたんですよね?」
念のために確認しておく。
「伝えたんだが、『これだけ大きい案件は、会長代理がいないから、判断出来ない。私が判断して、何かあったらどうしてくれるんだ』と、動いてくれなかったんだ」
いや、断ることも判断だろう。
と言うか?
「会長代理?」
そりゃあ、会長が遠くに出かけているんですから、代理を置いておきますよね?
電車や飛行機の存在しない世界です。
その代わりに飛行魔法とか瞬間移動魔法とかあるんですが、普及していないんです。
ああ、飛行魔法は普及していますね。
ごく一部ですけど。
瞬間移動魔法もごく一部に普及してますね。
通常の移動手段は馬車です。
隣の国に行くのも馬車です。
有無を言わせずに馬車です。
マジで移動するのに月単位で掛かるんです。
だから、会長職が代役を置かずに出かけることなんて出来なんですよ。
で、なんで、会長職の代役である会長代理がいないんだ?
「会長が旅行に出ていて、その間、レッドパインとか言う副会長が会長代理を任されていたんですが、『オレが外出している中に勝手なことをするな』と命令だけを残して、会長特権を使った外遊に出てるそうだ」
は?
留守を頼まれて留守番せずに会長特権を使った外遊?
なんのための代表代理だ?
カシャ…………キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
倉庫の扉を空けて、外で中の様子を窺っていたヤツらが入ってきた。
その中で、一番、偉そうで、熊のような男がいけしゃあしゃあに聞いてきた。
「通りがかったら、聞こえてきたんだが、その対応をしたのはマウンテンライスフィールドっヤツか?」
突然の乱入に剣を抜くお父さまとエクトル男爵の2人。
そして、スッとボクを庇うようにボクの前に出るヴィヴィアン。
「「ダレだ?」」
息もピッタリです。
「初対面のくせに、坊主はオレの正体に気づいているようだが? おっと、そっちの嬢ちゃんもか…………。世の中、狭いようで広いな。怖い、怖い。取りあえず、剣を納めてくれないか? こっちには非戦闘員の子供が2人いるし、オレは武闘派じゃなくて、頭脳派なんだよ。トリートーンも武器を渡してやれ」
どこをどうしたら、頭脳派になるんだ?
あ、いや、そう言えば、お父さまも、頭脳派だったんだ。
世の中、理不尽の塊です。
トリートーンと言われた冒険者?
いや、護衛か…………元騎士とか、そう言った類いの人間か?
この世界に流派とかあるかどうか知らないけど、足運びとか見ると、我流っぽい。
そこそこ出来そうな人ですが、ここにいるメンバーの腕と比べれば、見劣りします。
アラクネメイド隊序列たぶん1位のくも子がトリートーンさんの剣を受け取った。
それを見たお父さまとエクトル男爵も剣を納めた。
ヴィヴィアンも暗器から、手を離した。
もちろん、くも子の綱糸は首に掛かったままです。
「オレが、今話題の『魔道具技師都市連盟』の会長のゼウスだ。よろしくな」
とってもフランクリーな挨拶だった。
クァミソーリゥ・ウオシュも出番もあるのか?
ネットで出回っている合成写真のように………
次話、てきとー次回予告
初めまして、○○○○です
今日から新しい○○○だよ
でももうととさま帰っちゃった
早くお迎えに来ないかな?
○○○○○○
と…土地
ち…地球
う…宇宙
う?う~…薄口醤油
ゆ…ゆ~…
次のお話は『ゆび切りげんまん』
あ、「ん」がついちゃった




