074.はがねの錬金術師(?)伝説…その35
週末はまた雨です。
そして、ゲリラ豪雨のように
突発的に投稿です。
あ~~、そう言えば、予告の所まで届いていなかった。
「ランスロット、いいのか? 海塩で儲ける気じゃなかったのか?」
かなり贔屓目に見ていつも格好いいお父さまが、少し眉を『ハ』の字にして心配そうな表情で聞いてきました。
「もちろん儲けますよ。でも、海塩は、原価がタダで魔道具がフル稼働して、いくらでも作れるんですよ? 少しでも売れれば儲けがあるんですけど?」
基本、魔道具創造は、魔力やそこいろのモノを原材料に使えるので、最高級の魔道具が原価0ペッタンで作れてしまいます。
反則級の魔法です。
そして、そんな魔法を作れてしまう魔法創造も超反則級の魔法です。
そう、自主規制しなければ、全ての富が全部ボクのところに集まってしまうくらいに…………。
お金はあった方がいいが程々が良い。
それを理解している元いた世界の政府のお偉いさんは、公務員の人件費を税金の10%を超えないようにしている。
そのおかげで、政府の財政も健全だ。
まぁ、赤字国債が発行されたら、地方、国家公務員全員に赤字国債税が掛かるから、政府の財政に必死で健全化をしてくれる。
「そりゃあ、そうだが……」
期待したような返事が貰えずに、腑に落ちないようです。
仕形がないので、フォローしておきますか。
「それに、他で儲ければいいんですよ。ボクたちのブリタニアン領には、売れるものがいっぱいあるんです。領土の半分以上を占める砂漠の砂。あれは全部宝の山ですよ」
そうです。
ブリタニアン領には、売れるモノがいっぱいあるんです。
そして、ドラゴンの邪魔が無ければ、さらに、売れるモノが増えるんですよ。
「「「「「「な、なんだってぇぇぇぇ」」」」」」
示し合わせたかのように横一列に並んで、ボクの方を振り向きながらそう叫んだ。
いやいや、もちろんそんなことはありません。
たまたま、セリフとタイミングが被っただけです。
「なに、マッコォイさんもトルネドさんも驚いているんですか? 言ってませんでしたっけ?」
商談中に話したような?
話していないような?
「いえ、何も聞いていませんよ」
話していなかったようです。
儲け話をトルネドさんが忘れるわけ無いですからね。
「あれは、水捌けの良いだけの砂じゃ無いのか? あれが、金になるのか?」
マッコォイも砂漠の砂が売り物になるって知識が無いのか……。
と言うことは、ちょっとミスった?
「えーっと、じゃあ、水捌けの良いだけの砂って言うことにしておきましょう」
そういう訳にもいかずに、説明することになった。
「あれが、全部ガラスになるのか……」
放心状態で呟く、カコイイお父さま。
思わず、外国人の発音になってしまいました。
「ブリタニアン領って、元々、放置されていたんじゃ無いのか?」
「ああ、開拓する価値も無い僻地だったからな」
「そのブリタニアン領に移籍するオレらって、もしかして、勝ち組?」
「もちろんだ。高級なガラスが特産品になれば、物凄いことになりそうだ」
近衛騎士団の連中のひそひそ話が聞こえてきました。
「綺麗なガラスを作ろうと思ったら、他の材料も必要だし少し手間が掛かりますが、簡単な透明度の悪いモノでしたら、純度100%のガラスの材料なので、高温で熱すれば、それだけで出来ますよ。で、ガラスの件は今は関係ない…………少しはありますけど、今は止めておきましょう。マッコォイさんとトルネドさんには、今の海塩の在庫を半分ずつ……それぞれ、約5万t入れた『全自動ウミジオくん』を渡します。おまけで『お自動たん』も1つずつ」
無理矢理、砂漠の砂の話を終わらせて、海塩の販売の話に戻します。
「「はっ、ありがたき幸せに存じます。」」
あっさりと、それに付き合ってくれる2人。
「おいおいおい、マッコォイさんとトルネドさんも何、平気で受け取ってんだ?」
この世界の基準なら、王都ウェールズで消費される岩塩の約20年分の量の海塩。
それを、2人は渡されたんです。
岩塩なら、金貨1万枚、約1兆円相当を渡されたことになります。
「平気な訳あるかぁ。商売人だから平気なフリをしてるだけだ」
切れ気味のマッコォイさん。
「そうです。ドキドキで心臓が飛び出そうですよ」
同じく切れ気味のトルネドさん。
「トルネドさん、海塩取引用のガラス瓶を引き取りますよ? こんなに早く使わなくなるとは思いませんでしたけど」
本当にこんなに早く岩塩を追い出すつもりはなかったんです。
「いえいえ大丈夫です。これはこれで、家宝として記念に取っておきますよ」
ガラス瓶は、そのまま売っても利益が出る価格にしてあるから、損はしないけど、記念として取っておくには勿体ない価格です。
「いいんですか?」
念のため再確認しておく。
「はい」
満面の笑顔だ。
これ以上言っても仕方が無い。
予告の所まで届いていなかったので
再チャレンジ
次話、てきとー次回予告
○○さん、○○卒業おめでと~!
えっ?
いや~、長い間ご苦労だったなぁ、○○
あ、いや、卒業って
これでお別れなのは寂しいけど、○○の事は忘れないのだ
私、○○さんの跡を引き継いで、一生懸命頑張りますね
それじゃあ○○、最後の一仕事頼むぞ
次回、3歳児†無双、第一席『○○○○○○○○○するのこと』…って、ほ、本当にこれで最後なのか?なぁおい、ちょっと




