647.ゆる~い小学校生活…その117
投稿再開です。
いつもの時間に投稿されなければ落ちたと思ってください。
商人のマッコォイさんの復活です。
これからマッコォイさんと商談することになるけど、これは喜ぶところでしょうか?
さて、超々々ジュラルミン製のツーハンデッドソードのメリットですが…………魔力や体力のランニングコストです。
鉄製の場合は、軽量化の付与魔法を発動させておくために、常時魔力を必要とするんですよ。
まぁ、体力があれば軽量化の必要はありませんが、それでも、体力は削られます。
簡単に言うと、魔力や体力のランニングコストが下がることでダンジョンにこもれる時間が長くなるんですよ。
それだけ、儲けが出るってことですね。
何気なくノリで作った超々々ジュラルミン製のツーハンデッドソードですが、片手剣並みの魔力や体力のランニングコストで、両手剣並みの火力が出せる…………売れるに決まっています。
マッコォイさんも、それに気付いたのでしょう。
「じゃあ、それで頼む」
「分かりました」
ということで、契約完了です。
ドラえ・モンモランシーたちには頑張って貰わないとダメですね。
マッコォイさんと超々々ジュラルミン製のツーハンデッドソードの取引が出来なくても、売れに売れまくっているウニクモブランドで売れば、さらに売上が伸びたでしょうけど、お付き合いも重要です。
「あ、そうです」
突然、思い出した風に声を出した。
と言うか、マッコォイさんの話を聞いていて思いついたことをここで商談をしたいんですよ。
その取っ掛かりのための一言です。
「ん、どうした?」
マッコォイさんが聞き返してくれました。
計画通りです。
「あ、えっと~」
ボクは言葉を濁して、マッコォイさんに言いにくそうな仕草をしてみせた。
普通に商談しても、大丈夫だとは思いますけど、念には念を入れておきます。
「なんだ、坊ちゃん閣下。そんなに言いにくい頼み事なのか? さっきまでだったら、どんな頼み事でも断ったが、今なら、精神的余裕が出来たから、なんでも聞いてやるぞ。遠慮無く言ってくれ」
言質頂きました。
お爺ちゃんが、孫の頼み事を聞くかのような表情でそんなことを言ってきましたよ。
勝利が確定しました。
「では、遠慮無く…………このサツマイモを鉱山都市? 鉱山町? 鉱山村? とにかく、マッコォイさんが作った町で栽培して欲しいんですよ。もちろん、商業ベースでです」
アイテム収納から取り出したスパイダーエターナルといもイモ芋スイートポテトをマッコォイさんの目の前に置きながら、そう言った。
ボクの地下秘密基地で大量生産は可能ですが、くも子に依存することが前提なので出来れば回避したんですよ。
さっきの話だとマッコォイさんはサツマイモを作る予定っぽかったので、これ幸いと思っての商談です。
絶対に成功させないといけません。
次の手を打ちます。
「分かった。全力でやらせて貰おう」
スパイダーエターナルといもイモ芋スイートポテトの味見をして貰えば、マッコォイさんも首を縦に振るしか出来なくなるのは確実です。
さっき作ったのをアイテム収納から…………。
「って、い、良いんですか?」
準備しようと思っていたら、やる気マックスファイヤー的な肯定の返事です。
あ、うん、なんかあっさり終わったって感じですよ。
「なんでも聞いてやるって言っただろ? それに坊ちゃん閣下に関係する商売で結果的に失敗したことはない。今回は焦ったがな」
と言うことで、簡単にサツマイモ栽培に関する取り決めを煮詰めました。
今までの実績があるので、楽勝です。
「では、お願いします」
「任せておけ」
「サツマイモの苗の運搬と栽培の指導は冒険者クラン『スパイダーガールズ∞』に依頼しておきますね」
サツマイモ栽培の商談も無地完了です。
そうそう、ここブリタニアン領の砂漠部分でもサツマイモ栽培が出来るように動かないといけないですね。
サツマイモは、表のルートで商売したいので、お父さまにお願いしましょう。
おわ~~お、ボク休暇もらって南の島に来ちゃったもんね
仕事をやって、お仕事して、思いっ切り仕事したる~
ところがその島の地下では、くも子の秘密計画が密かに進行中だった
ボクってつくづくついてないのね
次回、赤い彗星ランスロット『海底基地を○○○○○○○!』
赤い彗星が、別の時間軸でさまよう




