645.ゆる~い小学校生活…その115
オチるよオチるよ
そのうちホントにオチるよ
さて、どうしましょう。
簡単に考えれば、マッコォイさんにボーキサイトの有効性を示せば良いだけです。
そうですね。
深く考えずに、行動しましょう。
べ、別に面倒なわけじゃないですよ?
「ボーキサイト? 鉄鉱石じゃないのか? ところで、坊ちゃん閣下、アルミニウムってなんなんだ?」
ボクが行動する前に、ボクとドラえのやり取りが終わるのを待っていたかのようにマッコォイさんが質問をして来た。
でも、いいタイミングです。
「じゃあ、このボーキサイトを使っていいですか? 無理矢理魔法でインゴットに変換ちゃうんで」
ボーキサイトを片手に持ち、マッコォイさんに一応確認をしておきます。
買取はすると言ってあっても、まだ実際に買い取っていないですからね。
マッコォイさんの許可さえ貰えれば、魔法でインゴットは作れちゃいます。
一気に加工までするのは無理ですがインゴットを作るだけなら、製鉄工場で鉄を精錬事業を開始するときに【精錬】魔法を作っておいたので流用はできるんですよ。
で、もし加工が必要になったのなら、アテナ用に作った【加工】魔法の出番です。
しかし、その先は…………まぁ、チートっぽいけど仕方が無いですね。
新しい魔法を作るしかないです。
でも、魔導具として製品化するときは色々ち条件付けとかして、専用の魔導具にしましょう。
「ああ、構わんが…………。いつもながら、シーターさまの加護を受けた坊ちゃん閣下の魔法はとんでもないな。普通は…………いや、比較できるもんじゃねぇな」
だいぶマッコォイさんの調子が戻ってきたように感じます。
でも、酷い言われようですね。
実際、個人差はありますが、魔法回路基板に組み込める魔法回路は多くて片手で数えられるくらいです。
え?
ボクですか?
「はははははは。ちゃちゃっと、ボーキサイトをインゴットに換えちゃいますね」
軽く流して作業をします。
一応、商談ですからね。
【精錬】
ボクは【精錬】魔法を発動させた。
難しいことは分かりませんが、構造解析、分解、再構築をまとめてやってくれる便利な魔法です。
魔法はイメージなんですよ。
魔法回路は、QRコードみたいなモノで、圧縮されたイメージが詰め込まれている感じです。
押さえておかなければならないところだけ押さえておけば、多少違っていても魔法が起動するんですよ。
実際に世の中に出回っている魔法回路がどう作られたかは知りませんし考えるだけ無駄ですが、【魔法回路解析】魔法は魔法回路として圧縮されたイメージを解凍した状態で見せてくるので、どんな魔法かが分か分かるんです。
逆に【魔法創造】魔法はエンコーダーですね。
イメージをエンコードして、魔法回路を作ってくれるんですよ。
便利な世の中ですよね~~。
「はい、アルミニウムのインゴットができました」
ボクの手には、純度100%のアルミニウムのインゴットがあります。
【精錬】魔法だけあって、不純物を取り除いて純度の高い生成物を抽出してくれるので非常に便利です。
ちなみに、製鉄工場で鉄鉱石から鉄のインゴットを精錬したときの不要物は本当の不要物以外は地下秘密基地の素材置き場にきちんと分類されて保管されているはずですよ。
現地確認をしていないので、実際にどれくらいあるのかは分かりません。
また、ダンジョン内で狩られたモノで、解体してドロップさせなかった残りの部分の中から、通常の可食部とくも子基準での可食部を取り除いた部分も保管されているので、もしかして、とんでもないことになっている可能性もありますね。
って、色々と考えているだけでは話が進まないので、マッコォイさんに現物を確認して貰うためにアルミニウムにインゴットを応接テーブルの上に置いた。
「で、こっちが同じ大きさの鉄のインゴットです」
間髪を入れずに、アイテム収納から鉄のインゴットを取り出して、アルミニウムのインゴットの隣に置いた。
そして、アルミニウムと鉄のインゴットを手にしたマッコォイさんの目に力が戻ってきた。
もしかして………………商談のハードルが歩いて潜れるほど高くなった気がする。
FLAG 646.0 あくまで予告です
FLAG 646.5 ベイビー・ユー・アー・ア・リッチ・ガール
「トラックと居眠り運転と交通事故。殺す覚悟と刀と賊の襲撃、異世界転生には、必ず三つのお約束が関与している。」
「はあー」
「今の時代では何か!?」
「何か!」
「答えチートとチートとチートだ!疑うヤツは、石器時代からやりなおせ」
「行ってきます!」




