634.ゆる~い小学校生活…その104
しゅき録
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冒険者クランドラゴンバスターズたちと入れ替わりにボクのところにやって来たのは、腹ペコ姉妹たちです。
アテナの手に血抜き処理された野兎が握られていた。
ゴート王国の七大鍛冶師『ズィーベンツヴェルク』のドクと呼ばれていたヴェルンド・スミスブランドの解体用ナイフ「KOTETSU」シリーズは、魔導具になっていて、お湯が出せたり、血抜きができたりする。
腹ペコ姉妹たちに渡してあるので、血抜きをしてくれたのでしょう。
「ありがとう。残りの処理をしちゃうね」
アイテム収納から、作業用のテーブルと解体用ナイフ「KOTETSU」を出して作業です。
革を剥ぎ…………以下省略。
ついでに狩ってきてのもパパッと処理しちゃいました。
これだけ兎の頭があるのなら、作らないとダメでしょ。
そう、普段は解体済みのお肉しか回ってこないので、こんな機会なんて滅多にないんですよ。
「ランスロットくん、あてな2号さんもさっきのをやってみたいのですよ」
「…………ししょー…………やりたい………………」
「お、俺もやってみたい…………で、ござる」
「シィルもやってみたいです。ダメですか?」
「みながやるのなら、わらわもやらねばならぬな」
みんな手をグルグルと回している。
どうも投石紐をやってみたいようです。
「「「「「「あのー」」」」」」
クラスメートや他のクラスのみんなも集まってきた。
あ、先生もです。
ドラゴンバスターズのリーダー以外も来てますね。
さすがにタオルでやるのは危険なので、ちゃんとした投石紐を作りますか。
「さっきの方法だとコントロールが難しいので、ちゃんとしたのを作ります。作りたい人はこっちに来て下さい」
歩きながら、作業予定場所に【土】魔法でサクッと作業用のテーブルを作った。
ボクは形から入る派ですからね。
そして、いつの間にか、作ったばかりの作業用のテーブルの付近には、『でけルカナ』と呼ばれていた『でけーさんとルカナくん』と言う子供向けの工作番組のバケットハットとサスペンダーがトレードマークのでけーさんのコスプレをしたくも子とデフォルメされたブルトンハットと大きな赤鼻とつぶらな瞳がトレードマークで毛むくじゃらのプリンを2段重ねしたような体型のルカナくんの着ぐるみ(中味はたぶんくも子)を着たペアが作業机分いた。
なんか、くも子はもう大丈夫っぽいですね。
あ、よくよく見ると、2Pカラーっぽいでけーさんとメカメカしいルカナくんがいる。
こっちはメタルくも子っぽいです。
作業用のテーブルにはすでに麻紐2本と穴開け加工とカット済みの革が人数分置いてあった。
くも子さん仕事が早いです。
「こうして、こうして、こうやれば投石紐の完成です」
みんなが作業用のテーブルについたので、サクッと説明しちゃいました。
ここまで出来ていれば、紐を結ぶだけですからね。
パンッ
今度は、【土】魔法で射撃場みたいなモノを作った。
投石の失敗が怖いですからね。
安全確保のためです。
「あと投石に使う石はこれを使ってくださいね。獲物を仕留めた場合、自動的に解体されえて、冒険者カードのアイテム収納に収納されます」
適当に【土】魔法で作った石に適当に先進投石支援システムを付与魔法を付与しておきました。
これでさらに安全マージンを確保しておきます。
「みんな、5つ投げたら交代でお願いね」
投石に使う石は5つずつお皿にのせてある。
お皿も【土】魔法でつくってあるので、投石に使う石と同様で、捨てても放っておけば、そのうち自然へと還るので環境にもいいです。
「「「「「「はーい」」」」」」
投石に使う石が乗せてある皿置き場は、でけーさんとルカナくんに任せておきましょう。
ボク?
2~3品夕飯のおかずを作っておきますよ。
ボクはまだ、終われない。ボクの戦うべき相手は…
ランスロットくん、私は…
ここにいたら、ランスロットさまに会えるかな~と思って
野原には料理の素材になるうさ子が二羽、いたの
大切な人から、大事な物を貰ったのは、これで二度目です
今の内に死んでおけよ、うさ子
約束する、ボクは…
ボクは言ったな、みんなの正義の料理人になると
だから、歯を食いしばれ…!




