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異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第2章 嫁候補の少女たち
633/648

633.ゆる~い小学校生活…その103

しゅき録

https://ncode.syosetu.com/n4032jr/



 『スパイダー・パラサイト・ワスプ(変異体)』にやられていたくも子が職場復帰や原隊復帰していと言うか、とにかく元の持ち場に戻って仕事を再開しているようです。


 【完全回復(パーフェクトヒール)】魔法がありますからね。

 原因である変異体の幼生体が取り除かれれば、多少その個体としての記憶は飛んでいるでしょうけど元には戻ります。

 『スパイダー・パラサイト・ワスプ』は、女王バチがいて巣を作るタイプのハチでなく、基本単独行動するハチっぽいので、巣の殲滅はなくて【探索】魔法で探しつつ殲滅している感じです。

 残りもメタルくも子に任せておけば大丈夫でしょう。

 後は、第2第3の変異体が発生しないことを祈るだけです。


 これって、フラグにならないよね?



 そんな心配をしていると、冒険者クランのドラゴンバスターズのリーダーであるクロービスが頭を掻きながらやって来た。



「あー、すまん。戦闘中にいきなり女の子が割り込んできて、想定外の出来事にどうしようかと悩んでいるうちに反応が遅れた。悪かった。女の子を助けてくれて助かったよ」



 子供に謝ることが出来る大人…………大人です。

 いや、普通に大人ですね。

 言いたいことが、伝わっていればいいです。

 ………………伝わってなさそうですね。


 この世界は、子供の頃から働かなければいけないケースが多いんですよ。

 と言うか、一般的ですね。

 だから単なる子供としてではなく、一人前の人として認めれる部分があれば、一人前の人として扱うってだけです。

 ボクがエネヴァウク嬢を助けたことでクロービスはボクのことを一人前の人として扱ってくれたのではないでしょうか?



「いえいえ、一応関係者なので、人的被害が出る前に動いただけです」



 ご存じの通り関係者です。

 色んな面でね。



「関係者とか人的被害とか最近の子供は難しい言葉をしっているなぁ。昔は子供も働かないといけないくらい生活するだけでカツカツだったけど、今は塩が安くなったからなぁ。金銭面で生活に余裕が出来て、学校にも行けるようになったからかな?」



 なんか、久々に普通の大人の対応って感じです。

 こう言う反応を見ると、ボクの周囲の大人たちって、ボクが何を言っても、何をしても、特に驚くことがなくなっている気がする。

 シーターさまの加護の功罪って感じですか?


 これ喜んでいいのかな?



「そんなところかもですね」



 適当に話を合わせる感じで返事をした。

 長話するのもあれなんで、早めに会話を終わらせる方向でね。



「そう言えば、女の子を軽々投げていたけど、冒険者カードの技か何かを使ったのかい?」



 クロービスが話を広げてきた。

 コミュ力高いなぁ。



「いえ、違います。特に技とかじゃ無くて、スリングとかの応用しただけですよ」



 そうです。

 効率よく運動ベクトルをコントロールしていましたが、基本は遠心力を使って放り投げただけですから難しくは無いです。



「スリング?」



 あれ?

 スリングって、こっちの世界ではなかったっけ?

 やって見せた方が早そうですね。

 アイテム収納から、スパイダーシルク製のタオルを取り出した。

 そして、その辺で拾った石をその真ん中に入れた。



「簡易的な方法ですが、やって見せますね。こんな感じで、石を入れて、グルグル回して、それっ!!」



 タオルでやるのは難易度が高めですが、石は狙った通り200メートルくらいの離れた場所からこちらを警戒していた野兎の頭にヒット。

 勿体ないので、アイコンタクトで腹ペコ姉妹(シスターズ)たちに野兎の回収をお願いしておきました。

 やったね。

 夕食のおかずが一品増えたよ。



「すげー。ちょっと見せて貰って良いか? 質は普段使っているのと全然違うけど、これ普通のタオルだよな? 石は拾ったヤツだったし…………みんな来てくれ、この子凄いぞ」



 クロービスが仲間を呼んだ。

 そして、ドラゴンバスターズのメンバーたちがゆっくりと寄ってきた。


 ボクの頭をポンポンッとしているクロービスに気付く前まではね。

 おー加速する。

 移動速度と怒りも限界まで加速している感じですね。



     ズザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ



 おお、ジャンピング土下座です。

 ドラゴンバスターズのメンバーであるファフネルとレディの二人は大きく踏み切ってからのジャンピング土下座を決めてきました。


 もう一人のメンバーのセリアは、距離より高さを優先して二人より踏み切りが短いです。

 ジャンプに合わせて、スピニン…………いえ、何でも無いです。



「あ~~~~~、何やってんのよ。バカクロービス!! 本当に、すいません。すいません。すいません。このバカがすいません。このバカの首ひとつで許して貰えると嬉しいです」



 今さらながら、クロービス以外のメンバーがボクの正体に気づいたようです。


 セリアが飛び回し蹴り…………いえ、飛び回転蹴りで、クロービスを沈めた。

 もちろん比喩ですよ。

 クロービスの意識を刈り取っただけです。

 命を刈り取れと言っては来てますがね。



「あ~いいです。いいです。この格好の時は、ただのハーフエルフの子供ですから、気にしないでください」



 さすがにここまでされたら…………って訳じゃ無いですよ。

 正体がバレないように…………ボクの場合だと『バレてるけど知らんぷりしておいてね』の方が近いですね。

 そんな感じでお忍び用の姿をしているのに、身分を笠に不敬だと処分してたら、お忍び用の姿する意味がなくなっちゃいますよ。

 そういう訳で、身分に関する不始末系は不問としています。

 それ以外は、気分次第ですね。



「「「ありがとうございます」」」



 謝罪とすると、そそくさとクロービスを引きずりながら、この場を去って行った。




ありったけ、かき集めてきたぜ

ボクの夢、海の見える領地でやりたい放題を盗賊なんかに潰させるものか

何言ってんだ、俺は別格だろ

あてな2号さん達も手伝うのです。

なんたってあてな2号さん達は、ランスロットくんの許嫁なのですよ

この場に食い意地が張っていない者など一人もいない。そう信じている

あの稲ワラ、使える

次回のやりたい放題な転生は『ハンターズと野兎殲滅戦』

ご賞味あれ




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若干こちらのお話しとリンクしてます。
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