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異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第2章 嫁候補の少女たち
607/648

607.ゆる~い小学校生活…その77

 車のスマートキーをイメージして作った学生食堂のシステム。

 学生食堂の中に入らないと起動できない仕様になっている。

 実際真似ただけで大本のスマートキーの仕組みなんてこれっぽっちも知らないので、適当に魔法で実装しただけで、詳しいことは魔法回路(マジックサーキット)を分析しないと分からないんですけどね。



「はい、ユノ先生、あてな2号さんのカードの画面に何か出てきたのですよ」

「…………ユノ…………説明………………」

「『学生食堂』? 何か増えた」

「そうですね。『学生食堂』って書いてある絵が増えてますね」

「色々出来るカードだけあって面妖じゃな」



 テストはしたとは言え、こうやって実際に動くと感無量って感じです。

 こうやって、騒いでいるのは腹ペコ姉妹たちだけでなく、同じようにクラスメートたちも騒いでいます。



「みんな静かにして~」



 よく通るユノ先生の声が学生食堂内に響いた。

 そして、素直なクラスメートは、ユノ先生の言うことを聞いて死すかになった。



「じゃあ、説明するわね。みんな知っていると思うけど、学生食堂のメニューは基本無料です」



 そう、無料なんですよ。

 ここは一応『調理ギルド(仮)』でもあり、調理師見習いの職業訓練の一環として、出来る限り調理する機会を増やすためには、ただでも食べて貰った方がベストだと思ったんですよ。

 単純に調理する機会を増やしだけなら、無料や利益度外視の金額で料理の提供を領都カムロドゥムナム内でもやればいいんですが、他の飲食店に影響が出たり、無料で食べることができなかった人からのクレームが発生する可能性があったので、即却下しました。



「ただし、お残ししたら有料になります。後、お持ち帰りも有料になるので注意してくださいね」



 残すのはダメです。

 元いた世界で、小さい頃から躾けられていたこともありますが、やっぱり勿体ないです。

 そりゃあ、多少のお残しなら厳しくは言いませんけど、食べきれない量の料理を注文されて、そのまま破棄っていうのは、回避したいんですよ。



「ここまでは大丈夫だよね? じゃあ、説明を続けていくね。さっき見て確認して貰ったから分かると思うけど、学生食堂に入ると学生食堂用のアイコンが表示されます」



 ユノ先生は話をここで区切ると、クラスメートたちの表情を確認しているようです。

 改めて言うまでもないことですが、もちろん、説明を理解しているかどうかの確認ですね。

 表情を作っていなければ、表情を確認するだけで、理解しているかどうかくらいは把握できるので、そうしているんでしょう。


 と言うか、こうやってポイントを稼いでくるから、ユノお姉ちゃんの評価を下げれないんですよ。



「学生食堂用のアイコンをダブルタップ…………ポンポンッと連続してタップするとメニューが出るので、食べたいメニューをポンッとタップすれば、選択されます。で、選択された状態で、エントランスとテーブル席がある部屋との境界に置いてある城門に入るときとか、『EX(イーエックス)』の乗るときに冒険者カードをかざす魔導具…………そう…………あの魔導具………………たしか………………」



 チラシチラッと、ボクの方を見るユノ先生。

 魔導具の名前が出てこないのでしょう。

 そりゃあそうでしょうね。

 そもそもペットネームは決めてないんですよ。


 ここでネーミングセンスに定評のある有栖乃(ありすの)家の力を使っても良いのですが…………。



「自動改札機です」



 でも、止めておきました。

 ここで、ネーミングセンス抜群の名前を付けたとしても、その名前を広めないと意味ないですからね。

 もちろん、テレビを使えば超余裕ですが、結構普及している魔導具なので、今さら感があり過ぎるんですよ。


 と言うことで、『自動改札機』としておきます。

 見た目も、使用方法もほぼ一緒ですからね。



「そうそう『自動改札機』よ。『自動改札機』。もちろん、知ってたわよ」



 え~~~~~。

 まぁいいですけど…………。

 でも、どうして、こうも自分の株価を乱高下させるのでしょうか…………不思議です。




事態はいよいよ大詰めに

最後の注文に立ち向かうため、それぞれの胸に秘める誓い 

そしてボクは新しい冒険者カードに思いを込めて…

次回、食欲少女リリカル○○○○○、第608話『それぞれの胸の誓いなの』

リリカルマジカル、本当の自分を始めるために

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若干こちらのお話しとリンクしてます。
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