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異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第1章 光物を求めて
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059.はがねの錬金術師(?)伝説…その20

とりあえず、予告っぽいところまでは書き上げました。


くぅ、また、文章を分けれなかった。

と言うか、まだ、続くんだよ。


と言うことで、ちょい長めです。


『一歩進んで三歩下がる』

そんな感じで、話はちゃんと進んでいますよ。

「分かりました」


 ごくごく普通に肯定します。


 えっ?

 何ですか?


 この周りの時間が止まったような、氷ついたような雰囲気は?

 ボクがやっちゃったような雰囲気を出さないでくださいよ。


 と言うか、『お前なに言ってるんだ? 空気読めよ』じゃないでしょ!!


 この場で否定してどうするんですか?


 否定するなら、対案を出してくださいよ。

 あ、そうそう、余計なこと考えたって感じの腹案なんていらないですからね!!



「さすが、坊ちゃん閣下です。でも、聞くまでも無いでしょうが、その先も勝てますよね?」


 『勝てるんだろうな? ゴラァ』って感じです。

 こう言われたら、勝たないと、………カタナイト…………刀を持った騎士………ごめん、想像しただけです。


「本当に聞くまでも無いことですね。再出発したトルネド商会は、坊ちゃんの約束された勝利と共にあり続けます」


 約束された勝利とか、どこにエクスカリバーが………………ありますね。

 お城の宝物庫にしまってあるそうです。

 王家の剣エクスカリバーですけどね。


「おい、ランスロット」


 呼ばれたので、声の方に視線を向けると、そこには真剣な顔のメイド服を着たお父さまがいました。

 絵になるような絵にならないような…………微妙です。


「危険なことをするなら、俺も付いていくぞ。じーさんにも頼まれたしな」


 お父さまが、そう宣言しました。


「もちろん、オレも行くぜ」


 続けて、ケイ叔父さん…………エクトル男爵…………そう簡単に新しい姓なんて覚えれませんよ。

 とにかく、超生き生きした笑顔でエクトル男爵も宣言しました。


 『短かったがいい教訓になったぜ』『これでメイドもお役ごめんだよな』とか2人で抱き合いつつ背中を叩き合っている。


 と言うか、何撮っているんですか?

 お母さまは?


 まぁ、お母さまはおいておこう。

 この状態では何を言っても無駄に終わる。


 と言うことで、お父さまとエクトル男爵に突っ込みを入れる。


「何言っているんですか?」


 お父さまとエクトル男爵のセリフを否定しました。

 もちろん、理由がありますよ。

 否定したいから否定するんじゃないですからね。

 どうしても付いていきたいって言うんでしたら、腹案もありますしね。


 『『『『『『ぽっぽぉ』』』』』』とか、みんなで理解したくない鳥の泣き真似をしないでくださいよ。


 思いつきで言ってる『腹案』じゃないです。

 ちゃんとした『腹案』ですからね……………………たぶん。




「「えっ?」」




 驚いたような表情で、ボクを見る2人。

 いや、驚くようなことじゃないですよ。


「付いてくるのは構いませんけど、囮ですよ? 分かっていますか? 剣を携えた護衛してますって感じの格好で付いてこられても困りますよ? それに姿絵の売上ナンバー1のお父さまと一緒に歩いていたら、目立ちますよね? そりゃ、囮ですから目だった方が良いかもしれまんけど、よってくるのは、お父さま目的の人たちだけですよ? ボク、超目立つ強そうなお父さまに護衛される意味あるんですか? さて、今回の目的はなんでしょう?」


 ぐうの音もでないお父さま。

 でも、エクトル男爵は……………………。


「なぁ、なぁ、なぁ。坊主………か、閣下、オレの姿絵は人気あるのか?」


 期待をし過ぎて、まるで、尻尾を振りまくっている子犬のようだ。


 暗黙の了解で、本人には姿絵の売上情報が回らないようになっている。

 写真なんかない世界だ。

 当然、仲間も買っていくんだ。


 さすがに断トツで売上ナンバー1のお父さまは売り場の状況を見れば判断できる。

 でも、それ以外はどんぐりの背比べ。


「『かなり強くて、ちょっとかっこよくても、バカなんだよね』で有名なエクトル男爵の順位をどうしても聞きたいですか?」


「………………いや、良い」


 単独での売上は下から数えたほうがいいが、人気絵師による『お父さまとエクトル男爵』の近衛騎士団時代のツーショット姿絵は、超絶人気らしい。

 まぁ、今は不要な情報ですね。



 で、その不要な情報を含めたら、2人の周りの空気がダークマターになりそうなくらい雰囲気だ。


 はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。


 仕方ないですね。

 腹案を使いましょう。


「でも、付いてくるんですよね? その代わり、この魔道具を使ってなら、いいですよ」


 そう、条件付なら、付いてきてもらってもいいんです。 


「「えっ、いいの?」」


 手を握り合ったまま、ボクの方に振り向いた。

 ああ、これが本当のメイドさんならなぁ。



 気分を切り替えて、魔道具を作る。


魔道具創造マジックアイテムクリエイト:どこでも簡単メイクアップブレスレット】


 もう、すっかり適当な扱いになった魔道具創造マジックアイテムクリエイト魔法。

 面倒なので魔力だけで作っちゃえ。



     でれれてってれー



------------------------------

【どこでも簡単メイクアップブレスレット】


 綺麗に……可愛く……そう、なりたいと気持ちを込めて『メイクアップ』と唱えれば

 まるで、一流のプロのメイクアップアーティストなみの化粧がされた顔になる。

 化粧を落とすときは『ドロップ』よ。


 さあ、新たなる深淵の世界を覗きましょうか?


 ※鑑定阻害魔法が付与されており、作成者や使用者以外にはダミーの情報が見えるようになっている。

------------------------------


「お父さま、どうしても、ボクの護衛に付きたいのであれば、このブレスレットをして『メイクアップ』と叫んでください」


 そう言って、お父さまに出来上がったばかりの鑑定阻害魔法が付与されている【どこでも簡単メイクアップブレスレット】を渡した。

 

「えっと、『メイクアップ』と言えばいいのか?」


「はい、綺麗に……可愛く……そう、なりたいと気持ちを込めて『メイクアップ』と言って下さい」


「じゃあ、『綺麗に……可愛く……そう、なりたいと気持ちを込めて』って言うのは良く分からんが、あ、身体と手が勝手に…………『メイクアァァァァァァァァァップ』」


 お父さまの身体が光り輝いた。


 基礎化粧品で肌の調子を整え、サーフェイサーのようにパウダーファンデーションでファンデーションの付きをよくし、日焼け止め効果も追加、ラメ入りのファンデーションで輝くような肌を演出、チークひとつでカッコいい・綺麗系から可愛い系にクラスチェンジ、ビューラーでまつげをカールさせ、マスカラでボリュームアップ、アイシャドウとアイライナーで、目をパッチリさせると共に、少し垂れ目っぽく見えるようにし、アイブロウで眉をほんの少し『ハ』にし、ピンクラメ入りのグロスで、口元がまるで『ぷるんぷるん天国』だ。


 こんな時間のかかるメイクを、【どこでも簡単メイクアップブレスレット】は一瞬で終わらせた…………いや、結果だけを引っ張ってきた感じだ。




 そして、皆の視線が全て、メイド服を着たお父さま…………美少女に釘付けになった。




「見つけた。オレはやっと見つけたんだ理想の人を…………結婚してください」


 エクトル男爵がお父さまにプロポーズをした……………………。





 マジで?







 マジです。




バイクがやっと届きました。

レブル250、マジカッコいい。


そして、明日は朝から、食材を車で買いにいくんだぁ\(^o^)/


次話、てきとー予告

そんなこんなでメイクアップメイド

あれやこれやでメイクアップなメイドとして、元気いっぱい頑張る事になった、私、ブリタニアン伯爵ですが、やっぱり問題山積みです

今度は○をも巻き込む大事件

もう大変!

次回、メイクアップメイド リリカル ブリタニアン伯爵、第二話『○には危険がいっぱいなの?』

リリカルマジカル、頑張ります!




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しゅき録
https://ncode.syosetu.com/n4032jr/
若干こちらのお話しとリンクしてます。
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