056.はがねの錬金術師(?)伝説…その17
えっ、飯テロ、まだ続くの?
いや、今回の半分くらい次回に回したかった。
いい感じに分けれなかったんだよぉ。
と言うことで、ちょい長めです。
「うな子が持ってきてくれた食材で朝食にしましょう」
トルネドさんとピピンさんをボクが瞬間移動魔法で連れてきた。
マッコォイさんの手伝いとエルフティア王国から連れてきた人たちの指示もあるので、本当に2人とも忙しそうだ。
いや、マッコォイさんも含めて3人とも忙しそうなんですけどね。
と言うか、この3人。
それぞれ、商会を持っている会頭さんだ。
こんなところで、ボクのお小遣いのための代金回収をして良いような人たちじゃない。
まぁ、金額を考えれば、今は、この2+1人しかいないんですけどね。
代金回収については、ピピンさんはほぼオマケ状態だ。
でも、代金の代わりに現金以外のものを持ってくる人が多く、とにかく人手がいるようだ。
その一人がピピンさん。
トルネドさんの指示で勉強を兼ねて色々やっているらしい。
一国一城の主の会頭でも、父親には敵わないようだ。
ボクのお父さまは息子の命令でメイドをしてますけどね。
それにしても、マッコォイさんは、よくもまあ、こんなに人を集めたな。
昨日、借金の形に売られた男性は奴隷として、マッコォイ商会のモノになっているので、そのせいで多いのもある。
女性も同じく奴隷としてマッコォイ商会からトルネド商会に売られた。
この世界は、女性はあまり労働力として見られていないから、本当に安い値段で売り買いされている。
でも、この世界では珍しくその女性を労働力として買う人がいる。
だから、トルネド商会に売られた女性の奴隷はボクが労働力として買うことになるんだろう。
ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
顔を赤くするのではなく、涎を垂らしているお稲荷さん。
我慢の限界っぽいです。
「本日の朝食は、サーモンの塩焼きと玉子焼きとワカメのスープです」
トラウトじゃなくモノホン……そう、本物のサーモン、それも鮭児ですよ。
鮭の中に混ざっていたのを見つけました。
なんと、鮭児の塩焼きの価格は金貨100枚です。
1匹まるごとじゃないですよ。
この厚めの輪切りにした1枚の塩焼きが金貨100枚なんです。
まるごとだったら、1匹で金貨900枚です。
サーモンを1万匹獲って、1~2匹しか鮭児がいない。
獲れる確立が約0.2%。
そんな超貴重な鮭児は脂が乗っていて、全身トロ状態。
そんなんだから、高くて当然と言うか、魚自体がまず高い。
魚を獲ろうとすると、水棲の魔物に喰われる。
ほぼ間違いなく喰われる。
ここにその水棲の魔物の元締めがいるから情報は確かだ。
食べたいと思ったら、冒険者を雇って獲るとこから始めないといけない。
それでも危険なんだ。
と言うことで、手の届かない食べ物って認識なのかもしれない。
だから、普通のサーモンの切り身1枚でも金貨1枚相当だ。
魚屋さん儲かりそう。
マジ儲かりそう。
いや、儲かるんだよ。
そこのピピンさんがそれで大儲けしたんです。
トルネドさんもだけどね。
はいはい、分かっていますよ。
マッコォイさんにも頼みますから、こっちをじっと見ないでください。
で、サーモンは、身だけではなく、たまご…………そう、イクラも美味しいんですよ。
今、量の少ない醤油を使って漬けて寝かしてありますよ。
鮭児のイクラじゃないですが、鮭児の刺身とイクラの親子丼楽しみです。
まず、みんな、刺身に慣れさせないといけません。
ちなみに、品種改良魔法で、サーモンの半分は鮭児にしてあったりする。
そして、塩焼きの塩は自家製の海塩。
それも出来立てホヤホヤだ………たぶんだけどね。
海塩は大量に作りすぎているかもしれない。
材料は豊富にある。
そして、製塩用の魔道具で自動で作ることが出来て、海塩を自動収納する魔道具も作って、どこからでも海塩を取り出す魔道具もあるから、もしかして、もうちょっと盗難防止とかの魔法を付加するとか工夫すれば、完璧な自販機が出来なくないか?
要検討課題にしておこう.
海塩の自販機を置いておくだけで、ぼろ儲け出来そうな予感。
いやいやいや、自販機はそういうモノですよ。
玉子焼きはご存知、にゅ~ぷちこっこの玉子を使っています。
生で玉子かけご飯にして食べても美味しいのに、わざわざ玉子焼きにしました。
昆布で作った出汁を混ぜて、海塩でうっすら味付けをしてあります。、
玉子焼きフライパンはお手製の自動巻き巻き機能付きの魔道具です。
うん、マジチート。
目からビームが出そうなほど、キラリンとした目付きで儲けれそうなところを探すマッコォイさんとトルネドさん。
その辺は、まだ甘いピピンさん。
ピピンさんは卸じゃなく、小売の方ですから仕方が無いのかもしれません。
マッコォイさんとトルネドさんは両方いけるでしょうけど…………。
皆さん、売れるときが来たら売りますから、待っててくださいね。
さて、スープはお味噌汁です。
茹でた大豆を品種改良魔法で作った麹を使って発酵魔法で無理矢理発酵させて味噌を作りました。
発酵魔法なので腐敗は無いんです。
腐敗したら食べられないんです。
ですから、発酵魔法を作ったんです。
確実に食べることの出来るものが出来ますからね。
本当にマジチートです。
でも、納豆はまだ自粛中です。
鮭児の残った身や頭や骨で、ちゃんちゃん絶品汁にしようかとも思ったんですけど…………そう、朝食なんです。
少し軽めに作りました。
やりたい放題出来ても、自重する部分が必要なんです。
3歳児だから、そんなに食べることが出来ないんですしね。
その上、成長の遅いハイエルフ………早く、人間に…………いやいや、ハイエルフの方がいいですが、早く、成長したいです。
その前に、ヴィヴィアンのあしらい方を極めなくては!!
だから、成長する飴玉や魔法は奥の手です。
ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
「食べて……良い?……」
ああ、前置きが長すぎました。
「じゃあ、食べようか。………いただきます」
手を合わせて、軽く頭を下げた。
「「「「「「いただきます」」」」」」
バイク用のUSBをつけるのに、
コネクタの入荷待ちで
納車が遅れるとか連絡が来た。
いやいや、そんなの後でいいから、
とりあえずバイクを持ってきてくださいよ
と言うことで、土曜が楽しみ




