表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第1章 光物を求めて
45/648

045.はがねの錬金術師(?)伝説…その6

「おいおい、ダレがこの状況を説明してくれるんだ? オレの1ヶ月間はなんだったんだよ。坊主が何かやったのは分かってるけどよ……」


 やさぐれモードのケイ叔父さん。

 お父さまの代理で、1ヶ月かけて王都ウェールズまでやって来たのに、トンだ無駄足になってしまったんです。

 普通なら、これくらいのやさぐれくらいいいんですけど……。


「バン、周りは身内がほとんどとはいえ、まだ、謁見は終わっていないんだぞ。それに、いついかなるときでも作法や仕来りを守るのも貴族の役目だ」


 お城には周辺のポストには初代から続く身内が多いらしいです。

 多少薄くはなっているけど、ほぼ血縁関係?


「オレはもう貴族じゃ……」


 継げない実家の貴族の家を出て、お父さまの陪臣をしているんです。

 まぁ、貴族じゃなくても国王さまの前です。

 作法や仕来りは守らなくてはいけません。


 そんな、ケイ叔父さんの言葉を遮るように、お偉いさん(仮)が声を発した。


「ブリタニアン男爵、前へ」


 打ち合わせ通り、お父さまが呼ばれました。


「はっ」


 スッと、ひいおじいさまの前に出るお父さま。

 かっこいいお父さまが、帰ってきた気がしました。

 本当に気だけです。

 目の下にクマが出来ていなければ、満点でしたのに…………。

 で、クマが出来た理由があれですから、25点くらいのお父さまです。


「今回の功績をもって、伯爵の爵位を与える」


 海塩やうな子関連の手柄ですね。

 お父さまの一言がなければ、うな子を眷属に出来ませんでした。


「はっ……………………えっ? 子爵って話じゃ? じーさん………いや、国王さま?」


 ちょ、ひいおじいさま、予定と違うんですけど?

 アドリブにしては、大きな違いです。


「出世欲が無いな。上が上がらなければ、下が上げれないだろう。分不相応なのは分かっておる。だがな、この世界がどれだけの人がいたとしても、このランスロットの父親は、バンしかいないんだ。どんなことがあっても、ランスロットの指導者、理解者、そして、唯一無二の父親として、このランスロットを守ってやってくれ。シーターさまの加護を持っていても、年相応に見えなくても、このランスロットは、まだ、この世に生を受けて3年だ。バン、それはお前とエルフティアの姫君が一番理解しておるだろう。そして、守るには、力がいる。物理的な力なら、バン、お前やケイがいれば普通のモノには負けないだろう。でも、身分を出されたら、ランスロットを守れるか? 守りきれるか? 俺の目の届く範囲なら何とかしてやれるだろう。俺の目の届かないところや、俺がこの世を去ったら…………いや、その時は、ランスロットが後を継ぐから問題ないか。どうだ、バンよ。ランスロットやエルフティアの姫君、そして、家臣、ブリタニアン領に住まうモノたちを守る力はいらぬか?」


 諭すように、お父さまに語りかけたひいじいさま。

 死んだ後のことだけは、余分ですよ。


「…………ありがたく、頂戴いたします」


 ここまで、言われたら、断れませんよね。


「うむ、今後も励めよ……いろいろと励んでいるみたいだが……そして、宙に浮いた男爵は……」


 ここまでくれば分かりますよね。


「我が家臣、ケイにお願い出来ますか? 息子には俺の爵位を継がせます。これだけの息子です。継がなくても、自分で爵位くらい貰うでしょう」


 ケイ叔父さんは、お父さまの方を見てパクパクさせています。

 さっきもやってましたよね?


「バンはそう言っているが、どうだ? ケイ」


「ありがたいお話なんですが……」


 って、断るか。

 まぁ、これも予想通りの返答だ。


「分かっておる。分かっておる。バンの近くにいたいんだろう。昔から仲が良かったからな。男爵でも法衣扱いにしておいてやる。やる領地もないしな。ただ、領地のない男爵はモテるぞ、しがらみが少ないし、パーティもしなくてもいいから余分な出費も無くて、収入も安定しいるからな。それなことより、バンの近くのほうがいいか? ざんね………………………、そんな目で見るな、男爵の爵位をやるから泣くな。ブリタニアン男爵が陪臣、ケイ。今後、姓をエクトルと名乗り、ブリタニアン領、そして、我が国を守る剣となれ」


 涙の流れた目を袖で擦り、ケイ叔父さんは宣言をした。


「はっ、ケイ・エクトル、姓と爵位、ありがたく、頂戴いたします」


 なんか、しまらないまま、エクトル卿が誕生した。



次が謁見の話のメイン

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しゅき録
https://ncode.syosetu.com/n4032jr/
若干こちらのお話しとリンクしてます。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ