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異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第1章 光物を求めて
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039.Hな下着を求めて……Hななのは(略)…その12

一応顛末です。

Hななのは(略)はHななのは(不要だったんではないですか?)

のつもりだったんですけど……


結果はいかにたこにあわび

 顛末。




「取って食おうとはしていないのに」


 うな子との戦闘を見ていて、敵対したら、殲滅もしくは、うな子たちのようにこき使われると感じて、穏便に手を結ぶしかないと思い、対等の……いや、それ以上の力をあるように見せつけて対等な立場を得ようとしたそうだ。


「いや、さっきうちの足を食おうとしてたよね」


 そんな昔のことは、もう忘れた。

 でも、食い物のことを忘れていないお稲荷さんが横にいる。

 まじで食い物の恨みは怖いですよ。


「ああ、そうだね。足くらいは取って食わないとダメかもね」


 涎を垂らして待っているお稲荷さんの方を見る。

 ボクに釣られてアラクネ特異種の幼女もお稲荷さんに視線を向けた。


 あ、うん、餌をやりたくなる雰囲気を醸し出してるよね。


「………くっ、仕方ないわね。ちゃんと治して頂戴よ。巨大うなぎとの一戦見てたんだから。あーあ、素直に眷属になっておけば良かった。あ、それから、痛くしないでよ」



 諦めた表情を見せて、幼女から、蜘蛛の形態、アラクネ特異種に変わった。



「分かった。分かった」


 適当にそう答えた。

 痛くないように攻撃するのは得意だ。

 本当に痛くないのかは知らないが、本気の槍の技を喰らったモノは喰らった時点でこの世にいないからな。


【念動力】


 念動力でアラクネ特異種の胴体を支える。

 とは言っても、保険だよ保険。

 崩れ落ちたときに危ないからね。


【完全回復】


 先に完全回復魔法をかける。

 順番はコレでいい。


 完全回復魔法がかかる前に、アラクネ特異種の向けて技を放つ。




     スッ




有栖乃(ありすの)流:一九無魂(いっきゅうむこん)


 一刺しで9人の命を奪う技。


 どこの戦国時代で使う技だよって感じだ。

 その技をアラクネ特異種の8本の足に向けて解き放つ。


 足が9本あればキリが良くて良かったのに………。


 そして、見た目上は斬れたかどうか分からない脚をアイテム収納する。


 タイミング良く完全回復魔法が発動。

 アラクネ特異種の胴体の落ち始める前に無くなった足が復元された。

 念動力魔法は必要なかったようだ。

 


「なにかした? 足はいらないの?」



 気付かなれない程度には痛くない攻撃だったようだ。






 ちなみに、アラクネ特異種の足の味はそこそこだった。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




「はい、お父…………領主さま。本日の戦利品です。お母さまへのプレゼントとしてお納め下さい」


 お父さまやお母さま、そしてヴィヴィアンにアラクネ特異種を紹介する前に、お母さまにぴったりあうだろうベビードールを戦利品として作って貰った。

 それを、お父さまを持ち上げながら、小さな袋に入れて渡します。


 もちろん、アラクネ特異種は紹介済みです。

 ああ、もう、諦めたような表情でした。


 お父さまは袋の中から赤いベビードールを取り出した。


「おお、すまんのぉ。ランスロット、お主もなかなか好きモノよのぉ」


 いえいえ、お父さまの足元にも及びませんよ。

 透明度は高くも無く低くも無く38%と言う個人的ベストな値に設定。


 ものづくりは拘りですよ。

 拘り。

 拘りが無ければものづくりは出来ません。


 そして、ものづくりの主導権を握るにはえっちです。

 ビデオの記憶媒体戦争の決め手もえっちでした。


 そして、この世界の下着も………。


「エレインちょっと着てくれ………違う、いや違わないが、気が逸った。ちょっと来てくれないか?」


 お父さま、鼻の下を伸ばし過ぎです。

 それに、フルマラソンを走った後のような息遣いです。


「えっ? なになに、あなた、どうしたの?」


「これを見てくれ、エレイン。ランスロットが戦利品としてくれたモノなんだが………」


 徐々に顔を赤くしていくお母さま。


「えっ、なに、これ、こんなに透け透けで…………あ、あなた……ねぇ…………その……ランスロットの弟か妹………を………ね………………」


 魔道具ではないベビードールに当て馬効果が付与されていてるようです。

 い、いつものお母さまじゃない。


 あ、うさぎのぬいぐるみを作っておくべきだった。


「ランスロット、俺とママは今日疲れたから、もう寝るからな」


 お父さまの下半身は、すでにベッド方向に向かっています。

 どれだけ、焦っているんですか!!


「ヴィヴィアン、悪いけど、あとお願いね。ランスロット、プレゼントありがとね。あと、その娘もいつもみたいに良い名前を付けてあげなさいね」


 ああ、お母さま、脱ぐの早いです。

 脱ぐなら、寝室でお願いします。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 今度こそ、ユニーク固体………。

 ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ、背中を押してあげるだけなんです。


 こういうのは、奇を衒って下手に考えるより最初に頭に浮かんだのベストなんですよ。


「じゃあ、くも子。あんたの名前は今からくも子ね」


 いつも通り、シンプルイズベスト。

 ネーミングセンスには自信があるんですよ。

 お母さまも褒めてくれました。



     シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ




 『アラクネ特異種』改め『くも子』が煙に包まれた。




 アトラク=ナクアの眷属が出来た。

 ユニーク個体どころじゃなかった。


 蜘蛛の神だった………。



 ヴィヴィアンは平伏してるし。


「ああ、さすがはランスロットさま、神をも眷属にしてしまうなんて、ヴィヴィアンは、ヴィヴィアンは、一生付いていきます」



次話「はがねの錬金術師伝説?」


「ひゅーほほほほほほほほほほほほほほほほほほ」と王都に響き渡る奇声。


項垂れ跪く商人たち。

そして、取り上げられる御用達の看板。


 - 世の中等価交換じゃないんだよ -

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