037.Hな下着を求めて……Hななのは(略)…その10
ひゅーほほほほほほほほほほほほほほほほほほ
壊れてないです。
壊れてないです。
壊れてないですよ。
ただの練習です。
王都探索時のセリフの練習なんです。
【この森の支配者に求めるは安寧か?】
何、勝手に決め付けてんの?
「別にそんなモノはいらない。ただの儲け話だ。あんたたちにこんな小さな森ではなく、もっと大きな場所を支配させてやろうとしただけだ。まぁ、こちらもきっちりと儲けさせて貰うがな」
【どういうことだ?】
即反応。
興味があるみたいだ。
「あんたら、人の真似事をして服を作るんだろ? それで満足か?」
言い返さない。
いや、言い返せない。
いい素材を使っていても、本当に真似事だ。
服飾の真似事をしているだけだ。
「あんたらに、まだ人たちが作ったことのない新しい服のデザインを教えてやる。真似事じゃない服飾のきっかけを作ってやる」
そう、教えるのはデザインだ。
えっ?
パターン?
そんなの知らない。
【それに、何の意味がある?】
『新しい服を作るだけで世界を支配』なんて、理解できないだろう。
実際、理解できていなかったようだしな。
「出来た服は売りさばいてやる。全部な。この森の支配でなく、人の世界………人の服飾………そうファッションの世界をあんたらに支配させてやろうって話だ。あんたらも作っただけで満足か? 使って貰った方が満足感が高いだろ?」
小さな蜘蛛たちもざわつきだした。
【くくく、面白そうな甘言だな】
乗ってきた。
いや、最初から、なんらかの理由で手を結ぼうとしていたんだろう。
【我らは、狂気半島の魔物に光物、女、甘言で騙されたチョロゴンたちとは違うところを見せよう】
チョロゴンって、ドラゴンか?
こんなところで、単語が出てくるとは………。
【お主の甘言に乗ってやろう。そして、対等の契約を………】
締めに入ったアラクネ特異種………アラクネ特異種?
ああ、そうだよな、ユニーク個体じゃないから名前が無いんだ。
なんとなく、引っかかっていたのが分かった気がする。
「止めた。止めた。止めた。じゃあ、一戦しようか? 拳でしか………あ、うん、武器も使うよ………ああ、魔法もね。やっぱり、戦ってからじゃないとダメじゃない? お母さま、直伝………見取り稽古した肉体言語で話し合おう」
敵対する意志は無さそうだが、ウソはイクない。
「はぁ? ちょっと、待って。ちょっと、待ってよ。今、綺麗に纏まったよね? いい感じに綺麗に纏まったよね? うち、綺麗に纏めたよね? なんで、なんで、そんなこと言うのかなぁ」
男っぽい声が、若い女性…幼女の声に変わった。
「おい、声が変わったぞ」
思いっきり指摘してやる。
【お主、なぜ、纏まった話をひっくり返そうとする?】
何食わぬ顔で、スルー……声が戻ったからスルーではないが……。
「……………………………あんたの足美味しいらしいな」
呆れつつも、話を続ける。
いや、挑発か?
アマゾンプライムビデオで
古いアニメや仮面ライダーとかの特撮を鑑賞してる。
まぁ、いつの間にか寝てるけど




