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異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第1章 光物を求めて
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032.Hな下着を求めて……Hななのは(略)…その5

メシテロ。

カレーは飲み物です。

 冒険1日めが終わって戦利品の分配です。

 まぁ、ヴィヴィアンに代わって貰って食事を作っただけですけどね。


「これ美味いな」


 100g金貨1枚、約1万円の金貨豚のお肉を使ったポークカレーです。

 金貨豚の解体は解体魔法で一発です。

 3歳児でなければ自分でやってましたけど………。


 カレー粉は約700年続いている御鏡家の初代から伝わっているレシピを元に作っています。

 具材の野菜はエルフティア王国の王宮で出されているモノです。

 ヴィヴィアンのアイテム収納に入ってるヤツですね。

 お米は、米粒の大きさを揃えたドリームピーリカピリララ米を至高の土鍋の魔道具を使って究極の火加減で炊いています。

 水は製塩設備を調整して、海水から作った水でミネラルがたっぷりと入っているヤツです。

 その時に出来た塩は品質が落ちているので、海に戻しています。


 ブイヨンとかないので、昆布やトマトで旨味成分を補填しています。

 本来ならトマト缶を使うんですけどね。


 隠し味は、うな子が持ってきた海底熟成された600年ものの完璧な状態の奇跡のワイン。

 カレーに使うようなモノじゃないんですけど、使っちゃいました。

 推定ワイングラス1杯、金貨800枚相当のを1本丸々です。

 ワインが1本4,800万円ですよ!

 信じられますか?



 今日の夕飯は今出来る精一杯のことをしたポークカレーです。

 


 これを不味いっていったら、首が飛びますよ。



 もちろんボクは人殺しの心のリミッターは外されています。

 首を飛ばすくらい楽勝ですよ。

 それくらい出来なければ、政府から依頼される御鏡家の裏家業なんて出来ません。


 そんなことを約700年やってきた一族なんですからね。


 もちろん、相手が身内だったとしてもです。

 そうじゃなければ、御鏡家では生きていけません。

 だから、ボクはここにいるんです。



 斬った張ったの話はともかく、ボクの秘密基地の人工地下大空洞に金貨豚の牧場が出来ています。

 金貨豚の餌は、製糖時に出来たサトウキビの残りカスです。


「はい、お父…………領主さま。本日のラム酒です。お納め下さい」


 昨日から定番になった。

 晩酌用のお酒です。


 お父さまを持ち上げながら、小さな小瓶に入れて渡します。


「おお、すまんのぉ。ランスロット、お主もなかなか悪よのぉ」


 いえいえ、かなりの悪ですよ。

 隠し味に使った奇跡のワインの方はまだ存在を教えていません。

 在庫はたくさんあるんですけど、出来れば、交渉ごとに使いたいんですよ。


 と言うか、昨日飲んで気に入ったとは言え、領主さまごっことラム酒に感激し過ぎです。


 まぁ、一応、本物の領主なので、ごっこじゃないんですけどね。

 ほぼ全員に一応ってつけられることが、問題って言う話も……。



「あなたもランスロットもなにやってるんだか……。でも、このポークカレー? 辛いけど、飲み物みたいに食べれるし、本当に美味しいわね。このお米も最高だわ」


 1杯目でカレーの真髄を会得したお母さまもホクホくした笑顔です。


 そうです。

 こういった笑顔が見たいんです。


 男子も厨房に立てが、初代から言われてきていました。

 だから、ボクだって、料理もそれなりに出来ますよ。


 未開のジャングルに置いて行かれたとしてもね。

 あ、うん、どんなモノでも食べれるようになるよね。


「ランスロットさまにすっかり胃袋を掴まれました。ヴィヴィアンは、ヴィヴィアンは、ランスロットさまに一生付いていくしかありません」


 ヴィヴィアン、重いですよ。

 と言うか、レシピをメモっていたから、自分でも作れますよね。


(ぬし)さま………おいちゃん………辛い………辛い………辛いよぉ」


 見た目は御子服ロリ幼女、味覚も幼女。

 お稲荷さんのは、味付けする前に、分けて味付けしてあるんだよね。


「これでも辛いの?………はい、林檎の摺り下ろしを追加でいれたげるね」


 こんなことがあろうかと、林檎の摺り下ろしは作り置きしてあります。


「ああ、ランスロットさま。ヴィ、ヴィヴィアンも、ヴィヴィアンも辛いです。さぁ、さぁ、甘い口付けを………じゃなくて、林檎の摩り下ろしを口移しで……」


 お母さまは『ヴィヴィアンがっつきすぎ』と言うものの、特に止める様子はありません。

 どうもヴィヴィアンの行動は公認っぽいです。


 いや、それとも、もう注意するのすら、諦めたのか?

 ここ最近、暴走し過ぎてるし……。


「はい、ヴィヴィアンにも林檎の摺り下ろしを追加」


 普通にお皿に入れてあげます。

 ヴィヴィアンについては、きっと孔明の罠なんです。

 一歩前に進むと川をせき止めていた堤防が崩されてトコトン流されてしまうんです。


 まぁ、ともかく3歳児の身体ではナニも起こせません。

 いや、起きるんですけど、役には立たないですよ。


 エッチなのは(略)。


 初のカレーライスは、好評のまま寸胴1杯あった在庫がなくなりました。

 金貨豚マジうめぇてんてー。





次話、逆メシテロ。

ぶ、文化が違うんです。

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