030.Hな下着を求めて……Hななのは(略)…その3
当分、サブタイトルのような話にはなりません。
でも、冒険の目的はサブタイトルの通りです。
「さあて、何からしようか………」
『帰らずの森』を目の前にしてそう呟いた。
検索魔法に引っかかった食材のマーカーはこの手付かずの森の6割を埋めた。
マジで食材の宝箱。
手を出せる………そう、選択肢が多くて、本当にどれから手をつけたらよいか分からない状態だ。
「主さま………主さま………エンペラーボア………捕まえた………これ………美味しい?」
お稲荷さんは、昨日まで、野狐だったんです。
エンペラーボアなんて、食べたことが無いんでしょう。
ボクだってありませんし、お稲荷さんに返事をする前に鑑定魔法を使って調べておく………。
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【エンペラーボア】
魔物化する直前の大きな猪。
子猪のときはくりくりとした目が非常に可愛い。
そのままでは家畜化することは出来ないが、世代を重ねることで家畜化する。
ちなみに『豚丼』とか名前を付けると眷属化、そして、擬人化する。
まぁ、そうなったら食べることが出来ないね。
そうでなくても、お肉を食べていると言う満足感だけが得られる味も可も無く不可も無いシロモノなのでわざわざ食さない。
ただぁぁぁぁし、品種改良魔法で幻の豚…100g金貨1枚で売れる金貨豚になる。
さらに品種改良魔法を掛けると、紅の……おっとダレか来た。
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えっと、格を上げ過ぎると部下になり、適度に止めれば、美味しい食材用の家畜になるのか…………。
【捕縛収納】
アイテム収納は生きているモノは収納できない。
その欠点をクリアしたのが魔法創造で作った捕縛収納魔法だ。
【品種改良】
そして、捕縛収納に収納してあっても、魔法を掛けることが出来る。
なんて、ニューロアンドファジーな魔法だ。
チートだ。
マジチートだ。
と言うことで、不足している部下をゲット!
そう、金貨豚と言う部下をゲットしたんだ。
ごめん。
やっぱり、お肉だよ。
お・に・く。
100gで約1万円だよ。
普通の猪より、縦と横と高さが約2倍のエンペラーボア。
体積なら、約8倍。
となると、約700Kgの重さになる。
つまり約7,000万円分の働きをして貰わないと割に合わない計算になる。
だから、食材決定だよね♪
「美味しいみたいだから、飼って増やしてから食べようか」
そうお稲荷さんに返事をした。
「うん………おいちゃん………楽しみ………もっと………捕まえる」
森の探索は幸先の良いスタートとなった。
あ、うん、まだ、ボクは森には入っていないんだけどね。
は、話が進まない。
足取りも進まない。
その20くらいまでお覚悟を




