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異世界転生 海の見える領地でやりたい放題(仮)  作者: 辛味亭
第1章 光物を求めて
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018.ピピンのちにアットまたはマーク…その3

その3で終わりませんでした

 情報は金だと教えられてきた。


 今聞いた情報は金貨1,000枚じゃ安すぎた。

 オヤジに感謝しないといけない。


 オヤジ以外の商人には手つかずの発展が確実な超巨大城郭都市。

 まさに金の生る木だ。


 僕でも支店じゃなく本店を出したいと思う。


 でも、すぐにそれをすると失敗する。

 従業員はオヤジがある程度持っていくだろうし、オヤジ以外にブリタニアン領につてもない。

 現在のブリタニアン領の人口を考えればオヤジがいれば商品は余るだろう。


 でも、早く拠点を作った方が断然有利だ。

 ブリタニアン領で赤字を作っても大丈夫なように、このエルフティア王国で地盤固めを早急にしないといけない。




 でも、おかしい。




 なぜ、オヤジは僕に情報を買わせたんだ?

 なぜ、独立させたんだ?

 なぜ、急いでブリタニアン領に戻るんだ?





 トータルで見て、その方が儲かるからだろう。




 だけど、オヤジは何で儲ける予定なんだ?




     『それくらいの価値の分程度は話してやろう』




 そう言うことか、情報はこれで全部じゃない。



 世界一の武器を仕入れるための資金は、単純に僕の夢のための資金じゃなかったんだ。

 オヤジが僕に賭けた賭け金だ。

 どう転んでも全て僕の残りのエルフ生のためになるお金だ。

 僕のためになるってだけで、親心で賭けてくれたんだ。



 オヤジは損しかしないのに…………。



 オヤジが言うように仕入れや経営のための資金として使う。

 オヤジのヒントを元に得た情報のための情報料。


 そして、その先もあった。


 オヤジ、あんた、こんなに大きかったんだな。

 でも、いつか、超えてやるぜ。


 スッと深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

 一世一代の大勝負だ。


「トルネド商会、会頭殿。トルネド商会で扱う商品のエルフティア王国での窓口としての独占契約を結びたい。お金はこれで足りるかい?」


 僕は。世界一の武器を買うための資金と情報料として使って目減りした金貨1,000枚と追加で金貨1,000枚を独立用のために貯めていたお金を補填してオヤジの前に置いた。

 全部で貴族の住宅地を丸ごと買えるくらいのお金だ。

 でも、オヤジのおかげで、僕は金貨2,000枚しか出していない。


「俺がエルフティア王国でメインで売ろうとしてたのは塩と光物だぞ。それでもいいのか?」


 残念そうな表情を見せるオヤジ。

 目や口元が笑ってるぜ。

 何より、そのウルウルした目が演技だって訴えてるぜ。


「ああ、いまのオヤジからは金の匂いしかしない。それも飛びっきりのな」


 この契約は損をしない。

 元より、オヤジは僕に損をさせる気はなかったんだろう。


「なら、これで契約だ」 


 オヤジの前には岩塩が置かれた。

 見た感じ、オヤジがブリタニアン領に向かうときに持って行った岩塩だ。


 僕の判断は間違っていたのか?


 ……………いや、間違っていないはずだ。


 オヤジの顔がきりっとしてかっこいい。


 これは大きな取引だ。


 表情を崩すな、崩したら、足元を見られて、ここで取引は終わってしまう。


 オヤジがニヤリとした笑顔を見せた。


「まぁ、合格だ。ピピン、お前も成長したんだな」


 さらにアイテム収納から、商品が取り出された。

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