104.2年後の世界…その10
寝てました。
すっかり寝入っていました。
起きたら18時過ぎていました。
せっかくの日曜がぁ~~~~
「はふはふ、ランスロットくん、美味しい」
試作の試作品を食べて満面の笑みを浮かべるアテナ。
「…………………ししょー………美味しい」
同じく試作の試作品を食べて満面の笑みを浮かべるパラス。
「お師匠様、美味しいです」
今日は新たにもうひとり、試作の試作品を食べて満面の笑みを浮かべるパルテノ。
ボクの呼び名が『お師匠様』に変わりました。
「じゃあ、アテナたちのお墨付きが出たから、試食会を開催するよ~」
訓練された兵隊たちのようにピシッと整列している参加者に、ボクは声を掛けた。
「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」」」」
新しい砦、『湖の乙女』から見える湖面が参加者の声で震えた。
その声に驚いて、湖面から顔を出したレイクサーペントたちは、うな子が取りなした。
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さて、今回の試食会は、ピザです。
ピッツァではなく、ピザです。
英語とイタリア語の違いではなく、胃腸が弱って倒れた人に、お粥を食べさせるのと参鶏湯を食べさせるくらい違います。
分かりにくければ、切り分けてあって素手で食べるのがピザで、ナイフとフォークで食べるのがピッツァです。
まだ分かりにくいですか?
家庭のカレーと本場のカレーくらい違いと言ったらいいのでしょうか?
ピザを作るのは簡単なんです。
小麦粉を捏ねて生地を作り、具材を載せて、焼くだけです。
ガスコンロについている魚焼きグリルでも出来ちゃうんですよ。
生地は、『四季の恋』を使って作ります。
もちろん、手持ちの『四季の恋』の在庫量では足りないので、『普通の小麦粉』を品種改良魔法で『四季の恋の小麦粉』に品種改良して使います。
なら、最初から『品種改良魔法』を使えって?
作るまでの経過が楽しいんですよ。
悠久の時を生きるハイエルフ……目的のモノがすぐ手に入ったら、生きていく楽しみが無くなっちゃうじゃないですか!
なら、『品種改良魔法』を使うなって?
美味しいモノが手に入らないなら、何を楽しみで生きていけばいいんですか?
ああ、わがままですよ。
誰に迷惑を掛けているんですか?
と言うことで、小麦畑にある水車小屋で品種改良した『四季の恋の小麦粉』を捏ねて生地にしてくれています。
約7,000人分です。
ボク1人でやるわけないじゃないですか。
ピザソースはドラゴンたちの生息地の近くにあった荒れ地に自生していたトマトの原種を、品種改良魔法でヘタリアントマトのフルムーンツァーノ種に品種改良して収穫したのを使います。
フルムーンツァーノ種は加熱調理に適したトマトで、ピザソースを作るために産まれてきたような品種です。
えっ?
品種改良魔法の使い過ぎ?
いや、いや、いや、かなり自粛していますよ。
トッピングする具材はベ-コン……そう、ベーコンです。
塩漬けした豚肉を燻製しただけの簡単なベーコンです。
それだから、素材の味が重要になるんですよ。
素材は、最高級品の金貨豚、そして、それには、劣るモノのベーコンにしたら最高の桃森豚。
不味いわけ無いじゃないですか。
そして、ボクが作ったベーコンを作るための燻製施設は、自家製ベーコンを作りたい人のために貸し出ししています。
ピザに、欠かせないチーズ…………苦労しました。
この世界には牛乳がないんですよ。
あるかもしれないですけど、この周辺諸国にはないようです。
なら、どうしたのか?
内緒ですけど。
昨年、ボクが入ることの出来る年齢に達していないダンジョン奥のミノタウロスを捕まえてきて、水牛に品種改良しました。
もちろん、水牛以外にも品種改良した牛を作っていますよ。
おかげで、ワイバーンの食材化が減りました。
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ピザ釜は、今回10個作ります。
『領都の中央広場』の6個と『湖の乙女』の4個の2つの会場で合わせて10個です。
手作りしてる余裕なんてないですから、魔道具創造で作りますよ。
もともと、ピザ窯を魔道具創造魔法で作ることを前提でピザを選んだのですからね。
耐火モルタル乾燥させてる時間なんてありませんよ。
反射炉の技術を取り込んだピザ釜です。
本来のピザ釜なら、温度が上がらずにピザを焼くには不向きな炭でも、ピザを焼くのに温度が上がるくらい熱効率のいいピザ釜なんですよ。
こんなピザ釜が出来るのも魔道具創造魔法のおかげです。
おかげで試食会も無事に終わりそうです。
次話、てきとー次回予告
○○○○と○○○の
次回予告パート2~~~
次回はいよいよ海回ですが都合により番組を変更してお送りします
悲しい嘘をつくな!!
イヤァー!
そっか二人も行きたかった?
See you next time~
#10 湖畔のやくそく




