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NOW

作者: 弱気lion
掲載日:2014/03/05

荒廃した街。

回りに目をやれば人の影など、動くものは一切存在しない。

閉まりきったシャッターに、若者の無邪気さが見てとれる落書き。

スプレーで描かれ、またいっそう回りを寂れさせるだけ···

中には目を引くような力作もあるが、色褪せ、当時の輝きはなくなっている。

存在する意味のなくなった車道は唯、広く、酷く寂しさを感じさせるだけだ。



風がない、よどんだ空気の中、僕の足はただひたすら動いていた。

それは、水を探す魚のように、食糧を求める餓鬼のように、生にすがる屍のように···

いつしか僕は、大きな交差点に出ていた。

以前は大音量で道行く人に情報を示していたモニター。

人が溢れんばかり通っていた道を規則正しく整備していた信号機。

いくつもの発達した技術は喧騒を、輝きを、必要を、全てを失い

錆び付いてしまっている。



東京の100年後の世界···

その方がまだ、希望を持てたかもしれない。

―――そんなことであれば、本の一冊や二冊簡単にできてしまうだろう。

しかしそんな夢物語、現実にあるはずがない。

《今日》は、《昨日》の《明日》。

《明日》という未来が簡単に訪れると思っていた。

また友達とだるく部活にいく《日常》が来ると思っていた。

繰り返しの《未来》があると思っていた。

楽しく気楽で楽観的な《毎日》を迎えると思っていた。

今になって気づく。まいにち、退屈しているように見えて、僕らが

《明日》に希望を持っていたことに。しかしその希望は、《毎日》が

絶たれることによって絶望へと反転してしまった···



僕は空に浮かぶ二つの太陽を見上げながら、交差点の中央に座り込む。

そして、《昨日》の喧騒を思い描き深く、永い眠りについた―――





【あとがき的なもの】

調子乗ってスイマセン。

人それぞれ想像できるような作品にしたかったんです。(サボり)

ちなみに僕的には、朝起きたら第三次世界大戦がおこり、ラストは、

モノホンと原爆みたいな。

何が言いたいかっていうと、明日すぐにでも戦争が起こるかもしれない。

なら、僕たちは今ある《日常》を大切にしよう!!ということです。

調子乗ってスイマセンm(_ _)m



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― 新着の感想 ―
[良い点] まず読んでよく分からなかったので、シーン想像しながら読み返したら『あ、プロローグみたいな感じなのか』と納得。 色んな話にもっていけそうですね [気になる点] 中には目を引くような力作のある…
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