誘拐…⁈です
「小那都、じゃあ私、今日は部活の集まりがあるから。」
「うん!いってらっしゃーい」
昼休み
柚花はバレー部の集まり、とかがあるらしく
今日はお昼一人だなぁ。
一人はなんだかんだいって寂しい、私もそろそろ柚花以外のお友達も増やしていかなきゃなー、今のところ今日話した遥ちゃんと未来ちゃんは仲良くなれそうだ!頑張ろう…!
まぁ今日から実践は難しいので、とりあえず今日は一人で食べよう…。
(はい、チキンですよ?しょうがないじゃないですか…)
どこがいいかなー、やっぱり良い天気だし外に行こう
と、外に向かって歩いていると…
「…あれ?」
あのこげ茶っぽい癖っ毛、あの整った顔…
忘れるはずもない
全ての原因、上条先輩だ。
キョロキョロしてるけどなにやってんだろ?
ていうか、あー…会っちゃったよ、今会いたくない人トップだよこの人
…いや、でもまてよ?私ひどい目にあったんだよね?よね?!
って事は少しぐらい文句言ってもいいんじゃないかなぁ…?それに、副委員長の件も考え直してほしいし!!
よし!
「かっ、上条先輩!!!」
噛んだのは見逃してほしい
「…っ!!!!!」
え?
何かめっちゃ驚かれた??
「あ、あのー?上条せ…」
先輩
と言い終わる前に上条先輩が私の口を塞ぎながら自分の方へ引っ張ってきた
「…?!?!」
え⁈ちょっ!何!?
…っていうか苦しい!上条先輩、しっかり私に片腕をまわして口を抑えてるもんだから
腕のぎゅーって力も首らへんにかかってるし、それプラス口を塞いでるから、今めちゃくちゃ苦しい…。
「んーー!!!!んー!!」
私は苦しさをアピールするために少し声をだしてみたけど
「しっ、ちょっと黙ってて」
ちょ、上条先輩近いですって
顔、顔近づけて話さなくても聞こえますから!うー…何か良い匂いしてくるし、甘い??香水かなー
なんて考えながらもうどうしたら良いかわからなくなってきて、どうしても抜けれない私は大人しくする事にした
ひょいっ
あれ?あのー…何ですかこれ、デジャビュですか??私担がれてるんですけど。
っていうか、手離してくれないんですか!!
え、ちょちょちょ!ちょいまった!!
これだとお姫様抱っこ…に
………って、嫌ーーー!!!
ちょっと!恥ずかしすぎません?!?!
やだやだやだやだ!降ろしてくださいー!!
じたばたすると、また近づいてくる上条先輩の顔
「そんなにあばれたら落ちちゃうよ?あ、大人しくさせてあげようか?」
大人しくなりましたよ、
えぇ、大人しくなりましたとも!!
笑顔が怖いですよ?!先輩!