君子危うきに近寄らず…ですね
あー…やってしまったー。
上条先輩。
そろそろ本気で怒るんじゃないだろうか
「………っくく…」
…へ?
「…っふは!」
え、
「はははははっっ‼」
わ、笑ったー?!
え?え?!私なんか面白い事した⁈
それとも怒りすぎてー⁈
「はー…ねぇ、集まりってどこでやってるんだっけ??」
笑いすぎて若干涙目の上条先輩…
はっ!いってくれるのかな⁈
「と、図書室です!」
ていうか、図書委員なんだから普通そこだよね?
「うん。わかった、ありがと」
あー、良かった良かった
今からなら少しの遅刻で…
ひょいっ
あれ⁇
「さっ!急ごうか!」
爽やかな笑顔の先輩…
っじゃなくて!!!!
「かっ上条先輩⁈」
「んー??」
いや、んー??じゃないでしょ!!
「なんで担いでるんですか‼」
そう、担いでいるのだこの人は
え?そうです、私をです。
「いやーだってさ、俺が走る方が君より速いでしょ⁇」
いや、確かにそうだけれども…
「…それに、君に邪魔されたくないし」
「…え?」
今なんて…
え、ちょっ待って⁈
この人いつまで担いでるの⁈
もう着くんですけど!
扉目の前!!
「あっ!あの上条先輩!降ろしっ…」
ガラッ
あー…
当然こちらに集まって来るたくさんの視線
今日何度目だろ、泣きたい…