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若宮さんの憂鬱日記  作者: 咲野 音葉
5/46

ようやく発見しました

……………は


…い、居ない…!!


「な、なんでー⁈」


何かもうヘトヘトの私はそのまま床にへたり込んでしまった



もう、嫌だ、泣きそうだ…




「どうしたの?」



「いや、ちょっと人探しをしていたんですが…あまりにも見つからなくて悲しくて…」



「そっかぁ」



…あれ?私今誰と話してる??


「ところでさ…」



さっきまで私一人…






「さっき俺の事呼んだの…君?」






?!


かっ…?!!


「上条せんぱっ…!?」



………!!!!


バッと振り向くとそこには

整った顔がじーーっと



み…みられてる!!!



「あっ…あ、あの」


さっきまで勢いはこの攻撃によって

消え失せてしまったようだ。


え、え、ていうか

上条先輩って男の人だったんだ⁈


いや、性別分からなかったし


探す時も〝上条〟って名前だけを頼りに

人に聞いたりしてただけだし



あ、よく考えたら実はすれ違ってたのかもなー…


とか現実逃避してもダメかな…


よし。



「あのっ、かっかみっ、上条先輩ですかっ⁇」


そこでやっとじーっとみるのをやめてくれた



「そうだけど、君は…」


「あ!あの!!!!」


…あ、遮っちゃったよ

ええい!こうなったら!!


「私っ!図書委員の1年です!もうすぐ集まりがあるので出て来てください!じゃないと困るんです!!」


「………」



…し、しまったーーー!!

勢い良すぎた!おもいきりすぎた!!


うわぁぁあ!先輩ぽかーんてしてるよー!

やばいよー


「…ふっ」


え?わ、わらっ…


「君面白いねー、1年生なんだー」


「…は、はぁ」


…お、面白い??


「他の奴は俺の事放っておくのに、あ、もしかして頼まれて来た?」


「ち!違います!!」


「ははっ、冗談冗談!そんな風にはみえなかったしね」


な、なんじゃこの人ー…


「…あの、さ、俺、好きでやってるわけじゃないんだよねー」


「……はい?」


…いきなりどうしたんだ?


「寝てる間に勝手に決まってたの」


え、…そ、そのパターンは


「だからさぁ、俺の事は放っておい…」

「せ!先輩!!!」


覚えがあるぞー!そんな感じの事!


「私もっ!私もなんです!!」


「……へ?」


「酷いですよね!人がぼーっとしてる間に決めるとか!!もうあのメガネ!ぜっったいにSですよ!!」


仲間を見つけた喜びと勢いで話していて


「あっ…」


ふ、と我に返った時には



またあの綺麗なお顔が

ぽかぁぁーんとしておりました。


やーっと上条先輩だせました、これから暴れてもらいますよー( ̄▽ ̄)

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