少し休憩です
ある日の昼休みのその一言からはじまった。
「あのさ、小那都ちゃん私達の事覚えてる?」
「へ?」
さてさて今回は、未来ちゃんと遥かちゃん目線のお話です。(皆さん覚えていますかね??)
えー…と、では変わりましてまずは私からいきますね。ごほん、私は萩原未来です。…ほら、結構前に出て来たでしょう?茶髪のショートの、小那都の友達ですよ!て、なんでこんな自分の紹介をしてるんだろう…まぁ、そろそろ思い出しました?まだの人はもう前の方のお話を読み返してください!!!(ヤケクソ)
さて、今回は私からの視点でお話をするということなのですが…お話すること、といえばやっぱりあれですかね。ずばり、最近小那都が先輩といる時間が増えたと思うこと!
…というか、なんていうの?前に比べたら一緒にいることを嫌がってないっていうか、なんだかそれが当たり前になってきてる気がするのよねぇ…。あ、そうそう。そういえば最近、面白い噂をきいたんだけど
「ねぇ小那都。」
「ん?どうしたの?」
本人にきくのが一番はやいか
「屋上で先輩と愛を語り合ってたって本当?」
ぶっっっ
私が訪ねた途端小那都は口に含んでいたオレンジジュースを吹き出した。あ、むせてる。
「なっ…なっ?!」
あ、顔真っ赤。今だに咳き込んでるし…まさか
「きゃーー!小那都ちゃんそれ本当?!しかもその反応は噂は真実!真実なのね?!?!」
あー…この手の話が好きそうな人出てきた。ちょうど良いから語りもバトンタッチしましょうか。
はいはーい!皆さんお久しぶりです!!登場当初とキャラが段々変わってきてると有名な遥です!うん、覚えてないですね!大丈夫です!私もこなっちゃんのお友達の一人です!多分!そんな認識でいいですよ
さて、今だにジュースでむせてるこなっちゃんをみて推測するに
「小那都ちゃん。」
「は、はい?!」
あーやっぱり赤い、かーわいい!!
「ズバリ!今の話は本当の話なんですね?」
「はい?!?!」
小那都ちゃんはどんどん顔が赤くなって最早ゆでダコ状態。あぁーいいなぁ!何言ってたんだろう!ていうか付き合っているのかしら二人!!羨ましいっっ!!
「ちっ、違うから!!先輩と、そ、そんな愛…だなんて!勘違いです!劇!劇の練習をしてたの!!」
「劇???」
首を傾げながらきくと、こほんと咳払いをした小那都ちゃんがあのね、と説明してくれた。
「先輩が演劇部の部長さんから劇に出てもらうよう頼まれたの、私はなんていうか巻き込まれて…で、時間もないから屋上で練習してたの!それだけ!!オーケイ?!」
「なに、小那都。あんた劇にでるの?」
必死で説明している小那都ちゃんの後ろからひょこっと顔を覗かせたのは柚花ちゃん。うん、なんだか久しぶりな人がいっぱいね。
「え、う、うん…。」
「へぇー、で?なに役なの?」
「へ?!」
まさかきかれるとは思っていなかったのか小那都ちゃんの顔はまたみるみるうちに赤くなった。まさか!
「………姫。」
蚊の鳴くような声で小那都ちゃんは答えた。
「先輩は?」
「…お、…王子。」
あらまぁ、柚花ちゃん完全に楽しんでる。本当に楽しそうに質問していた…彼女はかなりのSなのかもしれない。
「へぇ…で?もちろん、ラブシーンなんかないわよね?」
あれ?なんか、急に温度が、下がったような?
「へ?!あ、え、と、フリ!フリだから!!」
…あるのね。きゃーと騒ぎたいところだけど柚花ちゃんの様子をみているとそういうわけにもいかないな、と思った。それに気づいているのかいないのか小那都ちゃんの温度は急上昇、この二人の温度は見事に反比例していた。
あ、あれぇ??なんでこんな微妙な空気に
「……上条、本当に手出したら潰してやる。」
ぼそっと忌々しげに吐き出された言葉に小那都ちゃんは気づいていないようだ。…柚花ちゃんんん?!あれ、あなたそんなキャラだったっけ??
とりあえずこの空気どうしよう、と考えていたところ、突然小那都ちゃんが、あ!!と声を上げた
「大変!ご、ごめん!先輩のところに行かなくちゃ!」
そういうと、小那都ちゃんはわたわたしながら教室を後にした…ああぁ柚花ちゃんの温度がっっ!
「ごめんちょっと先輩1人しばいてくる。」
「きゃあああ柚花ちゃんっ!早まっちゃだめえええ!!」
えーと、ええええと!なんだか大変なことになってきたので!とりあえず!この氷点下まで温度がさがってしまったこの友人をとめようと思います!それでは!皆さん!またいつか!!私たちのことも忘れないでくださいね!!
以上!萩原未来と平山遥でした!




