表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若宮さんの憂鬱日記  作者: 咲野 音葉
27/46

つまり仕返しの仕返しですか。

さて、なぜ先輩がいきなりこんなことを言い出したのかと言いますと




あの日…つまり私がはじめて先輩に仕返しができた日、先輩は図書室で本の整理とその他書類の整理をさせられていたそうで……


「せんせぇーこれ、明らかに図書委員の仕事じゃない書類混ざってるんですけどー」


「ん?あぁそれな、わざとだ、わざと、お前いつも逃げるし。…まぁその位の書類、お前なら出来るだろ?任せたぞー」


「え、つまりこれ先生のしご……って行っちゃったし…えーこれもやるのかぁ、はぁ…。」


と、この様に先生の雑用まで押し付けられて途方にくれていた先輩の目の前にある一人の人物が声をかけたのです。


「…ねぇ、君」


「……はぁーひとりでやるのってつまらないんだよねぇ…。せめてこなっちゃんがいれば…。」


「…ねぇ、君ってば」


「あー…もういいや、先生のとか所々ぬかそう。いいよねそれくら……」


「ねえ君!!!!!!!」


「?!」


がたんっっ


「ちょ…びっくりしたなぁ!イス倒しちゃったよ」


「え…あぁごめん…。」


「で?君は誰??」


と、この声をかけた人物こそ今回の原因、桐島きりしま 咲良さくら先輩。演劇部の部長さんで(咲良って名前だけど男の人だそうで)、優人先輩と同じクラスらしい。…ていうか、なんで先輩は同じクラスの人覚えてないんだろ…


と、まぁそれはおいておいて。


その人が先輩に声をかけたのは、他でもないこの人に劇にでて欲しいから…とのことである。


「え?俺??なんで??ていうかいきなりだね?」


この時先輩は多少驚いたらしい…あぁ、みてやりたかった。


「どうしても!どうしても君にやって欲しいんだ上条くん!!!」


なんとその部長さんの話によると今度地域の小学校で劇をする事が決まったらしく(なんと校外活動はこれがはじめてらしい!!)それに出るはずだった部員がケガをしてしまい…。うん、すんごくありがちな話だね!…で、急遽代役を立てようという時部長さんは前から狙っていた優人先輩に声をかけることを決心した、という事だそうです。


…ひとつ気になったんだけどさ、部長さんはクラスで先輩の事をみて目をつけらしいんだけど、えーと名前の順だと、かみ、と、きり…だから部長さんのが後ろだよね?つまり後ろからじっとみて狙ってたって事でしょ?こっっわ!!


えーと…まぁそれをきいた先輩も、今の私の同じ様な反応をしたようだが、ある条件付きでOKをだしたそうで





「で?その条件ってまさか…」


「うん!それはもちろん、君を俺の一番近い役で出す事♡」


最悪だ……


「え、ちょ…私を巻き込まないで下さいよ?!私演技なんかできませんって!」


「大丈夫大ー丈夫!俺がずっとそばにいるしー!」


………ん?


「先輩…つかぬ事お伺いしますが、、先輩はなんの役なんです?」


「ん?主役の王子様。」


………主役の…王子…様?


「主役の王子様ああぁ?!?!」


「そ!で、もちろん君がお姫様☆」


うっそでしょ?!?!?!


「え?え?!ちょ、それ部長さんOK出したんですか?!?!」


「うん!バッチリ!俺がこなっちゃん相手じゃないとやらないって言ったらあっさりOKだしてくれたよ!」


いやいやいやいやいやだめでしょ、なにあっさりOKだしてんですか部長さん!あれなんでしょ?!初の校外演劇なんでしょ?!?!いいの?!主役二人素人で!!?!


「え、いやあのでもー…私、ほら、お姫様って感じじゃないですし…」


にっこにこしてる先輩とは目を合わせないように反論してみる、そうだ、私は先輩と違って美形でもなんでもない


「えー?大丈夫だって!こなっちゃん可愛いよー」


ぶー、と拗ねたように言う先輩…いやいや、貴方それブサキャラとかになんとなく愛嬌湧いていう可愛いでしょ、だめでしょ、それじゃ


「だめです!ちゃんと私のは断ってください。」


「えぇー、どうしてもだめ…?」


「ゔっ…」


み、みちゃだめ、みちゃだめ!!!負けないんだから!うるうるの子犬攻撃なんてきかないんだからーっっ!!!


「だっ、だめったらだめです!もともと先輩にきた依頼ですし、行くなら一人で行ってください!!」


本当だ!知らないよ私は!もう変な事に顔を突っ込むのはごめんだ!!


「あ、そーいえばさぁ」


「…?」


な、なんだろうすごく嫌な予感が…


「前にさ、こなっちゃんを助けた時のお礼?まだ貰ってないよね??」


「ぅえ?!」


*17話参照


「だっ、まっっ、そんな、前の事をっっっ!!」


「えー?だってこなっちゃんも感謝してたじゃん?」


「してましたけども!!!!」


最悪すぎるでしょこの人!!!今その話だす?!


「それに……さ」


ぐっと距離が縮まる。


「何度断っても同じだと思うけどなぁ」


「っっ!!!」


つまりは逃がさない、目がそういっている。…久々に感じた、やっぱこの人こわっっっ!


「わ…かりましたよ、いっておきますけど本当に演技なんかできませんからね?」


「うん!平気平気!これから練習しよ!あーさすがこなっちゃん!」


くっっそー…絶対あれだよね、私に仕返しされて色々仕事やらされた事根にもってるよねこの人…


「…で、いつなんです?本番は」


なんか改めて感じたけど…


「あぁ…えーと確かー…」


本当に…ほんっとうに


「1週間後」


「は?!」




この先輩はめちゃくちゃだ。








ここで出てきた部長さん。桐島 咲良くんですが、ちょいと長めの黒髪でメガネをかけてます。咲良って名前だけに顔は少し女の子っぽい感じ(メガネでみえないけど)なのであれですね、顔は整ってる方です、多分!

ちなみに咲良って名前はそこそこ気に入っている。


本編できっとほとんどでてこないであろう裏設定(。・ω・。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ