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若宮さんの憂鬱日記  作者: 咲野 音葉
12/46

平和な日常はもう無いですね


ばかじゃないの、ばかじゃないのばかじゃないの?!

何で先生から逃げるために屋上から降りるのよ!目の前で降りられるこっちの身にもなってほしい!





「先輩ー!!上条先輩ー!どこですかー!!!」


…確かここら辺に降りたはずなんだけどなぁ。


がさがさと中庭らへんをさがしていると



「あ、」


あそこの茂み。髪が少し見える、上条先輩だ!


「…先輩?」


…また反応しないし


「はぁ…先輩??今も勝負してるんですか?いい加減に…っ?!」


ぐらっ


「え?!」



…先輩が、倒れた??

え⁇ちょ、ちょっと待って!!

え、演技…だよね???そうだよね??


「先輩?先輩?!」


「……。」


…起きない??


「…っ!!先輩、なにやってんですか先輩?!起きてくださいよ!!自分で飛び降りといて何かあったなんて恥ずかしいですよー?!」


「……。」


…どうしよう、本当に起きない。


飛び降りた時に予想以上に衝撃がすごかったのかも、頭に振動が凄く来たりしたかのしれない

もしかしたら大きな怪我をしているのかも…。


どうしよう…


「先輩!…先輩!!」


………。









「優人…先輩」








「……。」




…っ



「は、恥ずかしいの我慢して呼んだんだから…っ反応してくださいよ…!」




「……うん、おはよー」









…え?




「え、ちょっ…先輩?起きて…」


「えー?君が起きてって言ったんでしょ??こなっちゃん?」


やっ、やっぱり起きて…っっ!!


ん?…て事は??

さっきの、私の必死な様子、言葉は全てバレて…


〝優人先輩〟






ーーーーっ!!!


「先輩!!最っっっ低です!!!人がっ人がっ心配したのにっっ」

「あれー??こなっちゃん、呼んでくれないの??」




「優人先輩♡…って」



っっーーー////!!!





「ば…っ‼ばかーーーー!!!もう知らない!もう苗字も呼ばないですーー!!」


「あはは!それは無理だなー!これで俺は勝負に勝ったし!これからは優人先輩って呼んでもらわないと!」


こ…この人っっ!!


「もしかして…全部分かってたんですか⁈わざと降りたんですか?!?!」


「さあねー⁇ま、でも絶対勝つって言っただろ⁇」


わ、わ、わざとだーー!!

この人わざとやったんだ!!



ばかばかばかばかばか!!!

最っっっ低ーーー!!!!




私はもう涙目になりながら先輩を睨んでいた


なのに


「じゃあこれから改めてよろしくな?こーなっちゃん♪」


なんて爽やかな笑顔をこちらに向けてくる先輩は、相当たちが悪いと思う。





きーんこーん



あ、またチャイムなっちゃったんだけど


もう最悪だ…



「なぁ、こなっちゃん。…走ろっか!」


「は?!何言ってんですか??」


「あ、後ろ振り向いちゃダメだよ??…先生がこっちに向かってる」

「……っ!」


ぐいっ



なっ、何で手をひく?!


「え、ちょっ!」


「よし!このままサボるか!」


「先輩は良くても私はよくないです!!!!!」


「あ、やばっ。走ってきた!こなっちゃん行くぞー!」


「え?ちょっ?!や、い、嫌だーー!!!」


本当にこの人めちゃくちゃー!!












五月で平和だった私の日常は、

もう完全にこの人に狂わされたようだ。

これで過去編終了ですー_φ( ̄ー ̄ )

何か長かったですね。

これからは現在の所に戻ります

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